現代は、過去のどの時代よりも、子どもたちにとって精神的ストレスが大きい時代かもしれません。
・ 自然とかけ離れた人工物に囲まれた生活
・ Youtubeやゲームなどの機械的な強い刺激
・ 親の目が行き届きすぎることによる逃げ場がない状態
・ 受験のプレッシャー
・ いじめなどの人間関係
などなど
そんな中、イギリスやアメリカの小学校では授業に瞑想の時間を取り入れている学校があるなど、海外では子どもたちに瞑想を教える動きが高まっています。
大人でさえ難しい瞑想が子どもにできるのだろうか、と疑問に思われるかもしれません。
子どもが瞑想することのメリットを見ていきながら、子どもと一緒に瞑想する方法を提案したいと思います。
この記事の目次
瞑想を取り入れる海外の小学校
2013年よりアメリカ・メリーランド州のボルティモアにある小学校では、問題ある生徒を居残りなどをさせて罰する代わりに、瞑想を導入しています。
授業を邪魔したなどの問題を起こした生徒は先生に、瞑想ルーム「マインドフルネスモーメントルーム」に連れていかれます。
その部屋には専門のスタッフがいて、生徒を深い呼吸や瞑想に導きます。
ボルティモアはあまり治安が良くなく、瞑想ルームができる前の年は問題ある行動により停学になった生徒は4人いたそうです。
しかし瞑想ルームができてからは停学になった生徒は一人も出ていないそうです!
https://www.standard.co.uk/lifestyle/london-life/london-primary-school-meditation-pod-a4021671.htmlより写真引用
ロングウッド小学校の瞑想ポッド
イギリス・エセックス州ののロングウッド小学校では、生徒の健康とメンタルヘルスのために、木でできた「瞑想ポッド」を導入したそうです。
300人以上の生徒がいるこの小学校では、子どもたちはポッドで15分から30分の「考える時間」を過ごすことが奨励されています。
ポッドの中で生徒たちはヘッドフォンで心地よい音楽を聞くこともできます。
子どもたちにとって瞑想はどのように効果的なのか
大人と比べて、子どもたちへの瞑想の効果の研究はまだ少ないのが現状です。
2004年に発表された研究結果では、 注意欠陥/多動性障害(ADHD)と診断された子どもたちのうち、親と一緒に毎週2回の瞑想のクラスに参加し、自宅でも瞑想を行った子は、学校でも集中力などの向上が確認されたという結果が示されているそうです。
また、カルフォルニア州の公立中学校で行われた数学と英語の成績が思わしくない189人を対象にした研究で、瞑想を一年間行った生徒は行わなかった生徒に比べて、成績がUPしたとの結果が出ているようです。
大人への瞑想の効果を考慮すると、以下のような効果が子どもにも当てはまるのではないかと思われます。
・ ストレス軽減
・ 集中力UP
・ リラックス効果
・ 感情のコントロール
・ 記憶力の向上
子どもと一緒に瞑想してみよう
大人でさえじっとしているのは大変なのに、子どもが瞑想できるんだろうか、と思われるかもしれません。
なので、最初は5分以内の短い時間から始めましょう。
姿勢
リラックスできる姿勢がいいですが、あぐらをかくよりも、椅子に座ることをおすすめします。
椅子は足の裏全体が床につく高さのものがよいでしょう。
もちろん、座禅がベストですが、無理に座禅を組む必要はありません。
座禅を組むことで足が痛くなってしまうようなら、椅子に座りましょう。
しかし体の柔らかい子どもなら、案外ひょいと座禅が組めてしまうかもしれません。
時間
最初は一分という短い時間から始めるのがおススメです。
できるようになったら、二分、三分と伸ばしていきましょう。
スマホなどのタイマーを使うと便利です。
やり方
呼吸をゆっくりする、体の感覚に意識を向ける、など、色々やり方はあるでしょう。
しかし始めのうちは、特に何も意識せず、ただ静かに目を閉じる、だけで充分だと思います。
子どもそれぞれに、やりやすい方法があると思います。
子どもを観察しながら、「今日は心の中を見つめてみよう」「ゆっくり呼吸をしてみよう」などの声かけを行ってもよいかもしれません。
遊び感覚を大切に
「瞑想しなさい!」なんて無理やり瞑想をやらせてしまったら、子どもは瞑想が嫌になってしまうでしょう。
そう、まるで勉強のように (笑)
最初のうちは、「お母さんとあなた、どっちが長く目を閉じていられるかなー」なんて、遊び感覚を取り入れてみるのもいいかもしれません。
あくまで楽しく行いましょう。
まずは親から瞑想習慣
子どもは親のすることを真似しながら成長します。
親が瞑想しているのを見て育つと、瞑想が日常になって、抵抗が少なく瞑想が始められるように思います。
私は息子が赤ちゃんのときから瞑想を行っています。
時々、「一緒に瞑想しない?」と誘っていましたが、断られていました。
しかし、小学6年生なって、自分から「瞑想する」と言い出したのです。
最初は寝る前に3分間瞑想から始めました。
ちなみに、トップの白黒の写真に写っているのは座禅を組んでる息子です。
現在息子は中学3年生ですが、寝る前に夫も含め家族で15〜30分間一緒に瞑想しています。
私のクライアントさんたちも瞑想を毎日されている方が多くいますが、子どもたちが自然に瞑想に興味を持つようになったとの話を耳にします。
初めての瞑想で、いきなり母親のクライアントさんと一緒に30分も瞑想した小学生もいます。
子どもには瞑想は難しい、と思ってしまうのは、私たちにとって難しいから、子どもも同じだと思い込んでるだけかもしれませんね。
まとめ
令和になってから、色んなことが加速度的に変化していく時代していってます。
小さいうちから抵抗なく瞑想に慣れ親しんでおくことは、子どもの健やかな成長にとって心強いサポートになるでしょう。
また親の一緒に瞑想することで、親自身の心の安定につながり、いつもより心穏やかに子どもと接することができると思います。
自分のために、子どものために、瞑想習慣、始めてみましょう♪
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