子どもの勉強や習い事、部活など、もっとやる気になってもらいたいのに、やる気が感じられない。
なんとかやる気を出させようと、「今やらないと後で後悔するよ!」と口うるさく言ってみる。
でもかえって、逆効果だったりもする。
そうだ、子どもをやる気にさせるには【褒める】だ!
と褒めてみるものの、なんだかうまくいかない。
そんな時は、【褒める】にあと一つのエッセンスをプラスしてみてください。
ではあと一つのエッセンスとは何か、をお伝えしたいと思います。
【褒める】の効果
子育てに【褒める】がいい
子どもは【褒めて】育てよう
そんな情報があちこちから聞こえるようになってきました。
子どもは褒めれば自己肯定感が上がる
子どもは褒めればやる気になる
【褒める】は子育てにそんないい効果を生むようです。
大人だって褒められたら嬉しいですもんね。
でも褒めても、やる気にならない。
褒めても嫌そうな顔をする。
そんな時は、【褒める】にもう一つのエッセンスを加えましょう。
もう一つのエッセンスとは
やる気になって欲しいと子どもを褒めるとき、褒めることで子どもをコントロールしたい気持ちが混ざっています。
目の前のやる気のない子どもを、褒めることでやる気のある子どもに変えたい。
それは、やる気のない子どもはダメと、子どもを否定することにつながっています。
褒めてもうまくいかない場合、子どもは「自分が否定されている」ことを敏感に察知しています。
そこで、もう一つのエッセンスが重要になってきます。
それは【信頼して待つ】です。
【信頼して待つ】
では一体何を【信頼して待つ】のでしょうか。
それは「子どもがやる気になること」を信頼して待つのです。
やる気がなくて、無駄な時間を過ごしているように見える子どもでも、実は子どもなりのやる気になるための準備期間だったりします。
大人だって、常にやる気に満ち溢れている、なんて人はいませんよね。
疲れたら休む、というようなバイオリズムが人間にはあります。
そのようにやる気にもバイオリズムがあるのは当たり前のことです。
だから、子どものタイミングを【信頼して待つ】、なのです。
また興味のないこと、好きでないこと、苦手なことをやらなくてはならない場合もやる気は出てこないものです。
大人だってそうです。
でも大人はそういう場合、イヤイヤながらも仕方ないからやる、という習慣が身についているので、なんとかこなせるかもしれません。
子どもはまだそんな器用なことができません。
大人より、自分の感覚に素直なので、嫌なものは嫌なのです。
でも、やらなければならないことはどこかでわかってるし、自分でもやりたい気持ちはある。
子どもは一見やる気がないように見えても、子どもの心の中にある、いろんな気持ちを感じながら、気持ちに折り合いをつけている最中かもしれません。
うまく気持ちに折り合いがつけられると、興味のないこと、好きでないこと、苦手なことと思っていたことの、面白く感じる部分が見えてくる場合もあります。
また、子どもは成長します。
苦手だったこと、嫌だったことが、ポンッといきなりできるようになったりもします。
そうなってくると、どんどんやる気が自然と出てくるものです。
やっぱり、子どものタイミングを【信頼して待つ】なのですね。
【信頼して待つ】エッセンスが抜けていると・・・
【信頼して待つ】エッセンスが抜けていると、子どものやる気にどんな影響があり得るのでしょうか。
信頼して待つことができない親は、やる気のなさそうな子どもを見て、なんとかやる気を出させようとするでしょう。
褒めるもそうでしょうし、ご褒美を用意するかもしれません。
また、あまりに動かない子どもにイライラし、口うるさく何度も言う、脅す、怒鳴る、などの手段もとるかもしれません。
すると子どもはどんどん、やる気のない自分はダメなんだ、と自分自身を否定することを強めていきます。
気持ちはネガティブになり、自分に自信をなくしていきます。
ネガティブな気持ちから、親に反発することもよくあるでしょう。
親が子どもをなんとかしようとするたびに子どもに反発されていたら、親も子どももどちらもストレスです。
【信頼して待つ】プラス【褒める】の効果
子どものタイミングを信頼して待ちつつ、子どもを褒めるとどのようなことが起こり得るのでしょうか。
まず、子どもに対し、心から素直に、すごいなぁと思う部分が見つけやすくなるでしょう。
やる気にならせるために褒める部分を見つけようとするのではなく、すごいなぁと感じるから褒める、ということが増えていくかもしれません。
心から素直に褒めると、子どもはその褒め言葉を素直に受け取るようになっていきます。
すると子ども自身が自分のよい部分をどんどん受け入れられるようになります。
自分に自信がつき、自己肯定感が上がっていきます。
自己肯定感が上がると、やる気は無理に出すものではなく、自然と出るものに変わっていきます。
まとめ
子どもを褒めているのに、あまりうまくいかない、という方は、【信頼して待つ】というやる気のエッセンスを意識してみてください。
しかし目の前の子どもを今すぐにでも変えたいと思っている時、【信頼して待つ】は非常にもどかしく感じるかもしれません。
そんな時は、イメージしてみてください。
もし自分の親が、子どもだったときの自分に対して、【信頼して待つ】ということをしてくれていたら、子どもの自分はどんな気持ちになっただろうか。
どんな風に成長していけただろうか。
もし暖かい気持ちになったり、嬉しい気持ちになったりしたら、【信頼して待つ】をもうちょっと続けてみてください。
またご自身のことも、親として成長できることを【信頼して待つ】ということをしてみてもいいかもしれません。
子どもにも成長のタイミングがあるように、親にも成長のタイミングがあるんですよ。
また子どもの将来が不安だから、今すぐ子どもをやる気にさせたい、ということもあるように思います。
そんなときは、こちらの記事を参考にされてみてくださいね。
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