子育てのことやら何やら、夫と合わなくて、夫がむかついて、イライラしてしまう。
子どもも、ギスギスした私の雰囲気を察知するのか、暗い顔。
あー、夫婦仲がよくないって、子どもに悪影響なんじゃないだろうか・・・?
だとしてもどうしたらいいの?
この記事では夫へのイライラの根っこを探りながら、夫へのイライラの対処法をお伝えしたいと思います。
この記事の目次
子育て中は夫のどんなところにイライラしがちなのか?
では子育て中は夫のどんなところにイライラしがちなのかみていきましょう
子育ての方針が違う
夫婦のどちらかが、「子どもは親の言うことをきくように厳しく育てる」で、もう一方が、「子どもはありのままを尊重して育てる」だとしたら、子育ての方向は真逆に違うといってもいいかもしれません。
そういう夫婦は、「なんでそんなに甘やかすのか?」「厳しく言い過ぎよ」などと意見が並行線になってしまうでしょう。
例えば自分は子どもが不機嫌になってもジャンクなお菓子をあげないように頑張っているのに、夫は平気で子どもにあげていたとしたら、、、多くの人はイライラするのではないでしょうか。
子育て・家事の分担の偏り
それまで子どもがいなかった夫婦に子どもがやってくると、やることがぐんと増えます。
日本では乳幼児期の子育てのメインはまだまだ女性。
必然的に女性の分担が大きくなるでしょう。
そして小さい子どもの相手をしながら行う家事は、子どものいない頃の家事に比べてスムーズさが全く違うと思います。
特に初めての子育ては予期せぬことが起こりがちで、精神的余裕もなくなることが多いでしょう。
そんな大変な家事育児の負担が妻側に偏りがちで、さらに夫が非協力的だと、イライラは募っていくのは当たり前と言えるかもしれません。
思いやりの欠如
子育ての方針が違っても、子育て・家事の分担が偏っていても、夫に妻を思いやる気持ちと行動があれば、気持ちが楽かもしれません。
例えば「大変だね、いつもありがとう」という言葉があれば、スッとイライラが解けていったりします。
反対に、こちらがちょっとでも不満をもらせば、「俺だって大変なんだ!」と逆にアピールされちゃったなら、もうイライラは爆発するかもしれませんね。
夫にイライラ、私の経験
私は今は夫にすることはほとんどありませんが、以前はしょっちゅうイライラしていました。
猛烈に夫に対してイライラして、離婚まで考えた出来事があります。
私は息子を自宅出産したのですが、出産後4日目で息子に黄疸が出て、NICUに息子だけ入院になりました。
妊娠中からずっと一緒だった息子と突然離れ離れになり、ものすごくショックでした。
しかし入院先から帰る途中で夫が、「会社の社長が出産祝いの飲み会を開いてくれるっていうから行ってくる」というのです。
「はああ???!!!」ってなりましたね。
息子が入院しているのに、出産祝いの飲み会だあ???!!!
ってブチ切れました。
私がこんなに辛い状況にあるか、わからないなんて、なんてひどい人!!!信じられない!!!
夫へのイライラ、根っこにあるものは
では夫へのイライラの根っこにあるものはなんでしょうか。
それは以下のような想いではないでしょうか?
・私はこんなに頑張っているのにわかってくれない
・私の方が正しいのにわかってくれない
・私はこんなに辛いのにわかってくれない
人はわかってもらえないと感じると、自分を否定されたように感じます。
(自分がダメだから)(自分が軽く見られてるから)(自分がどうでもいい存在だから)、わかってもらえる努力をしてもらえないんだ、みたいな感じです。
否定されていると感じると、辛い想いが出てきます。
そして辛い想いをさせる相手を敵とみなし、攻撃したくなる。
それが夫に対してイライラが出てくる主なプロセスのひとつです。
わかってもらえない、の更に奥にある感覚は
どうせわかってもらえない、認めてもらえない、軽く扱われている
そんな想いが出てきて辛くなるのは、もともと自分の中に自己否定感があるからです。
自分はもともとダメな人間だと感じているんですね。
もし自己否定感がない人なら、相手が自分をわかってないと感じても、別に平気です。
というか、相手にわかってもらうことをそもそも求めません。
自分が自分をわかっているので、それで十分なのです。
もし相手に自分をわかってもらう必要があるなら、相手に伝わるような説明を試みます。
もしあの時、私に自己否定感がなかったら、息子が入院したことと産後のホルモン変動で、精神的にバランスがとれないので一緒にいてほしい、とたんたんと伝えるでしょう。
また自己否定感が少ないと、相手のこともフラットに捉えられるようになります。
例えばあの時、夫が飲み会に行こうとしてるのは単に楽しむためというわけなく、当時の夫の会社の社長がわざわざ特別な海産物を夫のために取り寄せたので、行かなきゃまずいと感じていることも納得できたと思います。
相手の意見の背景も考慮しながら、どうしたらお互いが納得するようなバランス感で落ち着けるのか、模索し続けることができるのが自己否定感が少ない人なのです。
自己否定感はどこからくるの?
ではイライラの元となる自己否定感は一体どこからやってくるのでしょうか。
多くの人の場合、自己否定感は自分の親との関係性の中で醸造されます。
あなたは親からありのままを認められている実感はあったでしょうか?
親から心からわかってもらえている実感はあったでしょうか?
自分が育ってきた家庭で、親からありのままを認められている感覚が薄いと、心の傷(=インナーチャイルド)がつきます。
さらに、ダメ出しされたり、感情的に怒られることが積み重なると、インナーチャイルドはどんどん蓄積していきます。
そしてインナーチャイルドが蓄積すると、『自分はダメな存在』『自分は価値のない存在』『自分はいなくてもいい存在』などという強固な自己否定感となってしまうのです。
親からダメ出しされることが多くなかったですか?
感情的に怒られたり、無視されたりすることがなかったですか?
自分の意見よりも親の意見に合わせることがよいことだとされてなかったですか?
もし全て当てはまるとしたら、あなたの自己否定感は意外に大きいかもしれません。
では自己否定感をどうしていったらいいの?
あなたの夫へのイライラの根っこには、親との関係の中で生じた自己否定感があります。
これが面白いもので自己否定感がそのままだと、あまりにイライラするので夫と別れる、となったとしても、夫とは別の人があなたをイライラさせるようになったりします。
これは反対のことも言えて、あなたが自分の自己否定感を減らしていけば、夫がイライラするようなことをしなくなったりもするんですね。
不思議ですねー♪
なので、イライラさせる夫をなんとか変えようとするのではなく、自分の自己否定感を取り扱っていく方が根本的な解決法になってきます。
人を変えるのって、自分を変えるより労力がいるし、無駄に終わることが多いですしね。
さて、では自己否定感はどう扱っていったらいいのでしょうか。
以下に自己否定を緩めるワークを紹介します。
自己否定を緩めるワーク
① 自己否定していることに気づく
自己否定している最中は、その状態が当たり前で、自分で自分を否定していることに客観的には気づいていません。
自己否定を緩めるには、まず自己否定している、ということに気づく必要があります。
「なんてダメなんだ」などと心の中でリフレインしている時、(あ、自分は今自己否定しているな)と気づくようにしましょう。
自分を否定しているサインとしては、体の緊張が挙げられます。
体が固くなっていると感じるときは、自分を否定するような思考をしていないかチェックするのもいいと思います。
② どんな自分を理想の自分としているのかに気づく
自己否定している時は必ず、理想の自分と比べて、こんな自分はダメだ、としているはずです。
求める理想の自分像を明確にしてみましょう。
例えば、家事を完璧にできる自分、イライラせずいつ何時もニコニコな自分、決して怠けることのない自分、などなど・・・。
理想の自分像を明確にするだけでも、(こんな自分にはなれっこないよね)などと気づくことがあったりして、自己否定が和らぐかもしれません。
③ 理想の自分と比べて、どんな自分をダメとしているのかに気づき、そのダメな自分を認める
理想の自分を明確にしたら、理想の自分に対して、どんな自分をダメとしているのかに気づいてください。
そして、そのダメな自分を認めてください。
認める、という言葉が抵抗があるなら、「よしとする」、「存在していいと思う」、「肯定する」などと抵抗感が少ない言葉を選ぶとよいでしょう。
そんな自分、とても認められない、と出てきたら、もし自分の大切に思う友人が自分で自分にダメ出しして責めていたら、なんて声かけするのか想像してみるのがおススメです。
例えば、怠ける自分に対し、到底認められない、という想いが出てきたとします。
そんな時、大切な友人が同じように「こんな怠けものの自分、いなくなればいい!」とダメ出しして責めているのを見かけたら、なんて声かけしてあげますか。
その声かけを自分にもしてあげてください。
認められない!という気持ちが少し和らぐと思います
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上記の自己否定を緩めるワークは以下の記事に紹介しています。
上記のワークは自分を認めるワークとセットにするとさらに効果が高いので、興味がある方は記事を読んでみてください。
また自己否定感はベースにあるインナーチャイルドを一緒に扱うと緩むのが早くなります。
私は『インナーチャイルド』をエネルギー的に扱うセッションを提供しているので、興味ある方はこちらのページをご覧ください。
まとめ
夫婦仲があまりよくない家庭だと、本来安全なはずの家で、子どもは心から安心することができません。
小さな戦争が、家の中で起きているようなものだからです。
自分に向けられたイライラでなくても、エネルギーとしてキャッチして、自分に向けられているかのように感じてしまうこともあります。
また、お母さんとお父さんを仲良くさせられない自分はダメだ、と罪悪感を感じてしまう場合もあります。
そしてそれらは子どもの心の傷(=インナーチャイルド)となり、子どもの一生にネガティブな影響を与えます。
また、親の夫婦関係は子どもの結婚観にも影響します。
日本人の結婚率が減っているのは、親のようになりたくない、親を見ていて結婚に希望を感じない、などと感じる人が増えている可能性もあります。
無理して仲良くする必要はありませんが(無理しても反動が大きいですもん 笑)、自分の対処できる範囲で夫へのイライラを減らそうとすることは、子育てにとってもポジティブな影響があると思います。
でもまぁ、夫側にもインナーチャイルドがあり、自己否定感が大きい場合も多いでしょう。
だとしても、自分は自分のインナーチャイルドや自己否定感を扱っていくことに専念していると、悪循環なまま固定化していた夫婦関係に何か前向きな動きがでてくるはずです。
自分自身の変化を、周りの人たちに広げていくイメージで進んでいきましょう♪
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