優しい子どもに育って欲しい
思いやりのある子に育って欲しい
多くの親は、子育て中にそう願ったことが一度や二度はあるかもしれません。
でも具体的に、優しい子どもに育ってもらうには、親はどうしていったらよいのでしょうか。
優しい子どもとはどんな子どもなのか、理解を深めながら、親に求められることの提案をしたいと思います。
この記事の目次
優しい子どもとはどんな子ども?
まず初めに、「優しい子ども」とはどんな子どものことを指すのか、考えてみたいと思います。
一般的には、以下のような子どもが「優しい」とみなされることが多いかもしれません。
・困っている人を助けることができる。
・悲しんでる人のそばにいて慰めたり、一緒に喜んだりできる。
・人に席を譲ったり、手伝いを申し出たりできる。
・違いを受け入れ、差別することなく誰にでも平等に接することができる。
・ありがとうなど、感謝の気持ちを素直に表すことができる。
本当に優しい子どもとは
しかし人が子どもを優しいと感じる行動はそれぞれ違います。
また学校では優しい子どもで通っていても、家に帰ったら親に八つ当たり、なんて子どももいるでしょう。
外では、人に優しくしなきゃと自己犠牲して頑張ってストレスをためて、家の中ではその鬱憤をはらす、みたいなパターンですね。
また、反対のパターンもあるかもしれません。
親の前では優しくていい子なのに、学校ではどうやら違うらしい・・・
では本当に優しい子どもとはどういう子どもなのでしょうか。
十年以上、子育てに悩む母親、そしてその子どもにヒーリングセッションをしてきた経験から、本当に優しい子ども、というのは以下のように表現できるのではないかと思っています。
本当に優しい子どもとは【常に心に余裕がある子ども】
心に余裕がある子どもとは
【常に心に余裕がある】とは、どういうことでしょうか。
まず、以下の状態にある子どもは、心に余裕があると言えるでしょう。
・感情に振り回されることが少ない状態
・感情に振り回されることがあっても比較的短期間で切り替えられる状態
イライラしたり、落ち込んでいたりする時は、心に余裕がなく、人の気持ちを思いやる余裕もありません。
ありがとう、というような感謝の言葉も素直に口にできないことが多いでしょう。
また、自分はダメな人間だ、とは思わず、自分は自分でいい、と思えている子どもは、心に余裕があります。
人にどう思われるか、など人の目を気にしたり、自分のやることは間違ってないだろうかと悩むこともないので、躊躇なく、自分がよいと思った行動を自然にとることができます。
そして、自分と意見が違う人に対しても、自分への否定と捉えず、そういう考え方もあるんだな、と受け入れられ、尊重することができます。
そういう子どもは自己否定感が少なく、自己承認感が高い子ども、と言い換えることもできます。
最後に、自分は無条件に愛されている、と感じられている子どもは、心に余裕があります。
誰かに愛してもらうために必死になる必要はなく、常に満たされているからです。
満たされている子どもは、エネルギーが輝いていて、柔らかく、一緒にいるだけでホッとするような、元気になるような感覚になります。
その存在自体に優しさを感じる、といっても過言ではないかもしれません。
反対に愛に飢えている子どもは、心が飢餓状態にあります。
なので自分のことで精一杯で、人のことを思いやるような余裕はあまりないのです。
優しい子どもを育てるたった一つの秘訣
優しい子どもに共通する要素は、【常に心に余裕がある】
だとしたら、子どもが心に余裕を持てるような子育てをすることが、優しい子どもを育てることとほぼイコールでしょう。
そして、そんな子どもが心に余裕を持てるような子育てをする、たった一つの秘訣、
それは・・・
親が常に心に余裕を持って子育てをすることです。
親が常に心に余裕を持って子育てすることで、子どもは無意識に親を模倣して生きるようになります。
また余裕がある親からは普通に愛情が滲み出ているので、子どもは安心感や承認感が自然と感じられ、常に満たされて成長することができます。
心に余裕を持ったまま子育てをすると、具体的には以下のような子育てになるはずです。
・子どもに対し感情的になることがほとんどない、もしくは感情的になってもすぐ切り替えられる
・子どもに無条件に愛を注ぐことができる
・自分の意見を尊重すると同時に、子どもの意見も尊重することができる
・ダメな母親だ、と自分を責めることなく、ありのままの自分でOKと思える
・子どもが何を求めているか、子どもに今何が必要なのか、感覚的にキャッチできる
心に余裕をもつ6つの方法
では心に余裕を持つには具体的にはどうしていったらいいのでしょうか。
まず大切なのは、今、自分は心に余裕があるのかどうか、チェックする習慣をつけることです。
ちょっと今、余裕がないかもしれない、と気づいたら、自分に余裕を生み出すようなことを自分にしてあげましょう。
優しい子どもを育てるために、まず自分に優しくするのです。
心に余裕を生み出す方法は色々ありますが、以下に6つの実践的なアプローチを紹介します。
深呼吸
深呼吸は心を落ち着かせ、感情のコントロールを助けます。
余裕がないなと思ったら、すぐ呼吸に意識をむけ、ゆっくり深呼吸する習慣を身につけることがおすすめです。
時間管理
一日のスケジュールを効率的に管理することで、急がずに物事を進められます。
大切なのは、無理なく続けられる計画を立てることです。
感謝の習慣
毎日、小さなことでも感謝できる点を見つけることは、ポジティブな心持ちを育てるのに役立ちます。
今日1日感謝できたことを日記に書くのも一つの方法です。
自分自身との対話
自分の感情や考えを理解し、受け入れることが重要です。
自分に優しく接することで、他人に対しても優しくなれます。
趣味やリラクゼーション
趣味やリラクゼーションの時間を持つことで、精神的にリフレッシュできます。
読書、音楽、散歩など、自分が心地良いと感じる活動を見つけましょう。
健康的な生活習慣
十分な睡眠、バランスの取れた食事、定期的な運動は、心と体の健康を支えます。
体が健康であれば、心もまた健康です。
子育て中、心に余裕を持つのは難しい根本原因とは
しかし、人によっては子育て中に心に余裕を持つのは至難な技かもしれません。
上記のようなことを試して、余裕がある時もあるけど、時間的に余裕がない、子どもが予期せぬことをしでかした、子どもが生意気になってきた、など、いろんなことが重なり余裕が持てなくなってしまう。
それが普通かもしれません。
特にイライラなど、感情が揺れて余裕がなくなり、感情任せの言動や行動を子どもにしてしまう人は多いと思います。
そんな親の言動や行動が繰り返されると、子どもは自己否定感を感じやすくなり、愛されている実感が持ちにくくなります。
子育て中に親の心の余裕がなくなる主な原因はなんなのでしょうか。
長年のヒーラー・カウンセラー経験から、親の心の余裕がなくなる主な原因は、親の心の深い部分にある傷『インナーチャイルド』と実感しています。
『インナーチャイルド』とは乳幼児期から成人するまでの間についた未解決な心の傷のことを指します。
子育て中は、無意識に自分の子ども時代につながりやすくなり、心の傷である『インナーチャイルド』が刺激されて痛むのです。
<『インナーチャイルド』を生じるきっかけの例>
・親が感情的に怒る人だった
・親から肯定されるより否定されることが多かった
・親の夫婦仲が悪かった
・親が過干渉だった
・親が忙しくあまり構ってもらえなかった
・自分より他の兄弟姉妹の方が親から可愛がられていたように感じた
『インナーチャイルド』が引き起こす症状のうち、一番心の余裕がなくなる原因になりやすいのが、【感情の揺れ】です。
特に、子育て中のイライラは、心の余裕がなくなる大きな要因です。
例えば、自分の子どもが遊びに夢中で、ご飯だと呼んでも無視して遊び続けていたとします。
もしあなたの子ども時代、親を無視したために感情的に怒鳴られたことによるインナーチャイルドがあったします。
するとあの頃と全く同じような場面が目の前に起こることにより、インナーチャイルドが刺激され、刺激されたインナーチャイルドは感情を大きく、深い部分から揺り動かします。
すると、イライラして居ても立っても居られなくなり、感情がコントロールできなくなるのです。
なので、心に余裕がある子育てをしたいなら『インナーチャイルド』を扱い、癒していくことが必須になってくるのです。
『インナーチャイルド』に気づこう!
また親のインナーチャイルドが刺激され、心に余裕がない言動や行動が繰り返されることで、子どもの心に新たなインナーチャイルドが生じるきっかけとなります。
すると、親子ともに、心に余裕がなくなり、衝突が起きやすくなります。
優しい雰囲気が流れるどころか、ピリピリ・ヒリヒリ感が感じられるような家庭になってしまうことになりかねません。
そんな家庭で育つ子どもが、常に心に余裕がある優しい子ども、として成長することはなかなかイメージできないかもしれません。
なので親自身が自分の『インナーチャイルド』に気づき、癒していくことが本当に大切なんです!
そこで、まずは自分にはどんなインナーチャイルドがあるのか、気づいていくことから始めましょう。
インナーチャイルドに気づくベーシックなワークは、自分の想いをノートに書き出すこと、です。
子育てにおいて余裕がなくなる場面、特に強く感情が揺れる場面を思い出し、そのとき自分の心にある想いをノートに素直に書き出します。
一通り書ききったら、同じような想いや感情を子ども時代に抱いていたことはなかったか、記憶をたどってみます。
また、以下のような視点で子ども時代を振り返り、想いを書き出してみるのも良いでしょう。
・親にされて嫌だったことはどんなものがあったか?
・もっとこんな親だったらよかったのに、など、親への期待はどんなものがあったか?
・あのとき、親にああして欲しかったのに、など、抑圧した本音はどんなものがあったか?
コツは記憶をたどるときに、無理やり掘り出そうとしないことです。
ただ意識の光を当てておく、くらいの余裕がベストです。
そのとき出てこなくても、後でふとした時に思い出し、今の自分の子育ての余裕のなさとのつながりが明確になる瞬間を経験することはよくあります。
軽めのインナーチャイルドなら気づくだけで癒されることもあります。
しかしインナーチャイルドは自分が思っているよりも膨大で、複雑に絡み合っていることが普通です。
より短期間に、深いインナーチャイルドを癒していきたい場合は専門家のサポートを受ける方が着実です。
私は2009年から『インナーチャイルド』を扱うヒーリングを提供しています。
興味がある方はこちらのページをご覧ください。
まとめ
優しい子どもの育て方、と検索すると、色々な情報が出てくるかもしれません。
子どもを褒める、認めてあげる、ポジティブな言葉をたくさんかける・・・などなど
しかし、うわべだけ取り繕って、型通りに言葉を発したところで、心がともなっていなければ子どもには伝わりません。
例えば、言葉だけで子どもを褒めても、親の心は本当はイライラピリピリしていたら、子どもはイライラピリピリの方をキャッチしてしまうんですね。
なので、本当に優しい子どもに育って欲しいなら、まずは親自身が、常に心に余裕がある状態で子育てする。
長年のヒーラー・カウンセラーとしての経験から、これが根本的な、たった一つの秘訣になると私は感じています。
(そんな、常に心に余裕がある自分になんて、なるの無理!)
という気持ちが出てきたとしたら、それも『インナーチャイルド』の影響かもしれませんよ。
親子ともに、人として、自然に本当に優しい存在になっていきましょう!
自分にどんな『インナーチャイルド』があるのか、知りたい方はご相談くださいね。
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