
「うちの子、最近『うざい』『ほっといてよ』って言うようになってしまって、どう対応したらいいのかわからない…」
「疲れて帰った後に子どもの反抗的な態度にイライラして、つい怒鳴ってしまう…」
小学生の子育て中のママなら、こんな悩みに直面したことがあるのではないでしょうか。
実は、小学生の反抗的な態度は自立への大切な一歩。
決して親の育て方が間違っているわけではありません。
多くの親が「完璧な母親でなければ」というプレッシャーを感じ、子どものちょっとした言動にイライラしてしまいます。
しかし、この時期を子どもの成長過程として理解し、自分の感情も大切にすることで、むしろ親子の絆を深めるチャンスに変えることができるのです。
今日からすぐに実践できる対応法を身につけて、この反抗期を前向きに乗り越えていきましょう。
子どもの言動の裏にある気持ちを理解し、自分の感情と上手に付き合うことで、親子関係はぐっと楽になります
この記事では、小学生の子どもの反抗的な態度に悩み、イライラを感じている方に向けて、
- 小学生の反抗的な態度が生じる本当の理由と心理
- イライラしてしまう親自身の気持ちを整理する方法
- 反抗的な態度に対応するための具体的なテクニック
- 反抗期を通して親子の絆を深める工夫
について、ヒーラー・カウンセラーとしての知識と筆者自身の子育て経験を交えながら解説しています。
反抗期は必ず終わる一時的なもの。
この記事を読むことで、子育ての苦労を抱えるママの心が少しでも軽くなれば嬉しいです。
ぜひ参考にしてくださいね。
この記事の目次
小学生の反抗的な態度の真の理由と心理
小学生が見せる反抗的な態度は、決して親の育て方が悪いわけではなく、子どもの自立に向けた健全な成長の証です。
子どもは「自分でやりたい」「認めてほしい」という気持ちから反抗的な言動を示すことがあり、この時期を理解して適切に対応することで、より良い親子関係を築くことができます。
多くの親は子どもの反抗的な態度を「自分への拒絶」と捉えがちですが、実はこれは自我の成長過程で現れる自然な姿。
発達心理学の観点からも、この時期の反抗は子どもが親から精神的に自立し、自分のアイデンティティを形成するために必要なステップとされています。
このプロセスを理解することで、親としての対応も変わってくるでしょう。
以下では、そんな小学生の反抗的な態度について、発達段階の観点から詳しく解説していきます。
反抗は成長の証!発達段階から見る子どもの変化
小学生の反抗的な態度は、成長過程における重要な発達の証。
子どもは成長とともに自我が芽生え、「自分で決めたい」「自分でやりたい」という自立心が強くなります。
この自我の成長こそが、「うるさい」「ほっといて」などの言葉となって表れるのです。
発達心理学では、小学生時代を「勤勉性 対 劣等感」の時期と位置づけています。
この時期の子どもは、自分の能力を試し、認められたいという強い欲求を持ちます。
親の言うことを聞かないのは、親への反発というよりも、自分の力を確かめたいという欲求の表れなのです。
「どうして言うことを聞かないの?」と悩むことがあるかもしれませんが、その行動には子どもなりの理由があるんですね。
具体的には、次のような発達段階に応じた反抗の特徴が見られます。
- 低学年(1~2年生):
まだ親への依存度が高いものの、「自分でできる」という意識が芽生え始め、指示されることへの抵抗を示すことがあります。
手伝いを断られたり、「自分でやる!」と主張されたりすることが増えるでしょう。
- 中学年(3~4年生):
友人関係が広がり、家庭外の価値観に触れ始める時期です。
「友達のお母さんはそんなこと言わないよ」など、他家庭との比較から親の言動に疑問を持ち始めます。
この頃から「うざい」などの言葉が出始めることも少なくありません。
- 高学年(5~6年生):
思春期の入り口として、大人への憧れと子どものままでいたい気持ちの間で揺れ動く時期です。
親の権威に対する意識的な反発が強まり、「なんで?」「どうして?」と理由を求めるようになります。
こうした発達段階を理解することで、子どもの反抗的な態度は「成長過程での一時的な姿」だと受け止められるようになるでしょう。
子どもの自立を応援する気持ちで接することで、親子関係がより健全に発展していくはずです。
「うざい」「ほっといて」の裏にある子どもの気持ち
「うざい」「ほっといて」といった反抗的な言葉を子どもから投げかけられると、親としては心が痛むもの。
しかし、これらの言葉の裏には、子どもなりの理由や感情が隠されています。
その本当の気持ちを理解することが、適切な対応への第一歩。
子どもが反抗的な言葉を使う主な理由には、以下のようなものがあります。
- 自己主張の手段:
自分の意見や気持ちをうまく表現できず、反抗的な言葉で自己主張している場合があります。
「うざい」という言葉の裏には、「自分の気持ちを尊重してほしい」という願いが隠れていることも。
- ストレスや疲れの表れ:
学校生活や友人関係など、小学生にとっても様々なストレスがあります。
特に、学年が上がるにつれて学習内容は難しくなり、友人関係も複雑になります。
「学校では頑張っているのに、家でまで言われたくない」という気持ちから、家族に対して反抗的な態度を示すことがあります。
- 親の過干渉への反応:
「宿題は?」「部屋の片付けは?」「習い事の準備は?」など、親の指示や要求が多いと子どもは息苦しさを感じます。
「ほっといて」という言葉には、そうした息苦しさから解放されたいという願いが含まれているのです。
「なぜいつもあんな言い方をするのだろう…」と悩むことがあるかもしれませんが、子どもの言葉の裏にある感情を読み取る努力をすることで、親子のコミュニケーションは大きく改善します。
例えば、子どもが「うざい」と言ったときに、すぐに叱るのではなく「何か困っていることがあるの?」と尋ねることで、本当の気持ちを引き出せることもあるでしょう。
反抗的な言葉を容認する必要はありませんが、その裏にある感情を理解し受け止めることが大切。
子どもの言葉の奥にある本当の気持ちに寄り添うことで、反抗的な態度は次第に和らいでいくと思います。
反抗期はいつまで続く?年齢別の特徴と見通し
小学生の反抗期は永遠に続くわけではありません。
年齢によって特徴が異なり、いずれは落ち着いていくもの。
ここでは、年齢別の反抗期の特徴と、その期間についての見通しを解説します。
小学生の反抗期は大きく分けて3つの時期に分けられます。
- 第一次反抗期の名残(1~3年生頃):
幼児期の「イヤイヤ期」から続く形で、自我の芽生えに伴う反抗が見られます。
「自分でやる」という自立心の表れとして、親の手助けを拒否したり、簡単な指示に反発したりします。
この時期の反抗は比較的短期間で、多くの場合は3年生頃には落ち着きます。
- 中間期(3~4年生頃):
一時的に反抗が落ち着く時期です。
親との関係も安定し、比較的素直に振る舞うことが多くなります。
しかし、この時期は次の反抗期への準備期間とも言え、友人関係の中で自己主張や対人スキルを学んでいる重要な時期です。
- 第二次反抗期(5~6年生頃から中学生):
思春期に入り、本格的な反抗期が始まります!
身体的な変化や感情の起伏の激しさなど、思春期特有の不安定さから、親への反抗が強くなります。
「クソババア」などの暴言が出ることもあるこの時期は、多くの場合、中学2~3年生頃まで続きます。
「この状態がいつまで続くのだろう…」と不安に思う親も多いでしょう。
しかし、子どもの反抗期には個人差がありますが、おおよそ小学校高学年から中学生にかけての2~3年程度で落ち着くことが一般的です。
反抗期を乗り越えるためには、子どもの自立を尊重しながらも、親としての一貫した態度を保つことが重要。
過度に厳しく叱ったり、逆に全てを許容したりするのではなく、子どもの気持ちを理解しつつ、適切な境界線を示すバランスが大切です。
反抗期は子どもの自立に向けた成長過程であり、必ず終わりが来ることを信じて見守ることで、親子関係はより強固なものになっていくと思います。
イライラしてしまう親の気持ちを整理する方法
子どもの反抗的な態度にイライラしてしまうのは、決して悪いことではありません。
親としての感情を受け入れ、上手に整理することで、より良い親子関係を築ける鍵となるのです。
まず自分を責めたり、完璧な親であろうとするプレッシャーから解放されることが、穏やかな子育ての第一歩となります。
多くの親は「感情的になってはいけない」「いつも冷静でいなければ」というプレッシャーを感じていますが、それは全く現実的ではないです。
子育てにおいて感情的になることは自然なこと。
大切なのはその感情をどう扱うか、です。
感情を抑え込むのではなく、自分の気持ちを理解し、適切に表現することで、子どもにも健全な感情表現の模範を示すことができるでしょう。
以下では、親自身の感情と向き合い、整理するための具体的な方法について詳しく解説していきます。
完璧な親を目指すことが引き起こす悪循環
完璧な親であろうとする考え方が、子育てにおける最大のストレス源になっていることをご存知ですか。
SNSやメディアに溢れる理想の親子像と自分を比較し、「自分だけがうまくいっていない」と感じてしまうことは、イライラを増幅させる悪循環を生み出します!
この「完璧主義の罠」は、次のようなプロセスで進行していきます。
まず、「良い親は常に冷静で、子どもに優しく接するべき」という理想像を掲げます。
しかし実際には、仕事や家事に追われる毎日の中で、そのような理想を維持することは困難。
「子どもが反抗的な態度を見せたときに怒鳴ってしまった…」「また感情的になってしまった…」という経験は誰にでもあるものです。
そして、理想と現実のギャップに気づくと、自己嫌悪や罪悪感を抱き、「こんな親ではダメだ」と自分を責めてしまいます。
この自己否定感は疲労やストレスを増加させ、さらに感情的になりやすい状態を作り出すのです。
「子どもに怒鳴ってしまったことを後悔し、自分を責める…でもまた同じことを繰り返してしまう」という悪循環に陥っている方も多いのではないでしょうか。
この悪循環から抜け出すための最初のステップは、「完璧な親」という概念自体を手放すことです。
- 自分の限界を認める:
仕事、家事、育児をこなす中で、常に理想的な対応ができないのは当然のこと!
自分にできることとできないことを冷静に見極めましょう。
- 小さな成功を認める:
一日中イライラせずにいられなくても、少しでも冷静に対応できた場面があれば、それを自分の成功として認めることが大切です。
- 他の親と比較しない:
SNSなどで見る他の親の姿は、現実の一部分に過ぎません。
「あの人は上手くやっているのに、自分は…」という比較は避けましょう。
完璧な親など存在しないことを受け入れ、自分の感情と向き合うことで、子どもとの関係も自然と改善していくと思います。
思わず怒鳴ってしまった後の自己嫌悪から抜け出す
子どもに対して思わず声を荒げてしまった後、「また感情的になってしまった」と落ち込むことはありませんか。
この自己嫌悪の感情から抜け出すことが、健全な親子関係を取り戻すための重要なステップです。
多くの親が感情的になった後に強い後悔を感じるのは自然なことですが、その自己嫌悪感に囚われ続けることは、次の対応にも悪影響を及ぼします。
「怒鳴ってしまった自分は最低の親だ」という思いから、今度は過剰に甘やかしたり、逆に厳しくしすぎたりと、一貫性のない対応につながることがあるのです。
自己嫌悪から抜け出すための実践的なステップを紹介します。
- 起きたことを客観的に見つめる:
感情的になった状況を「最悪の失敗」ではなく、「学びの機会」として捉え直してみましょう。
どのような状況で感情が高ぶったのか、次回はどうすれば良いかを冷静に考える時間を持ちます。
- 自分を許す言葉をかける:
「一度くらい感情的になっても、それが全てではない」「完璧でなくても、十分良い親である」など、自分を許す言葉を意識的に自分にかけてみましょう。
- 子どもに適切に謝る:
感情的になってしまったことを子どもに簡潔に謝ることで、自己嫌悪感は和らぎます。
例えば「さっきはママが大きな声を出してごめんね。とても疲れていたんだ。でも本当はそんな言い方をしたくなかったんだ」と伝えることで、子どもにも感情との向き合い方を教えることができます。
心理学の研究によれば、親が自分のミスを適切に認め、謝ることは、子どもに健全な人間関係のモデルを示すことになると言われています。
完璧な親であることより、失敗から学び、立ち直る姿を見せることのほうが、子どもの成長にとってはるかに価値があるんですよ。
自己嫌悪から抜け出し、次に向けての学びに変えることで、親子関係はより強く、健全なものへと発展していくと思います。
親自身の感情ケアが子育ての土台になる理由
親自身の感情ケアは、ただの自己満足ではなく、健全な子育ての必須条件。
自分自身の心の健康を保つことが、子どもへの適切な対応の土台となり、結果的に家族全体の幸福につながるんです。
飛行機の安全指導で「非常時には、まず自分の酸素マスクを着けてから、子どものマスクを着けてください」と言われるのと同じ原理。
自分自身が十分に酸素を取り入れていなければ、子どもを助けることもできません。
同様に、親が感情的に疲弊していては、子どもの感情に適切に対応することは難しいのです。
親の感情ケアが重要な理由は、以下の点にあります。
- 感情のコントロール能力の向上:
自分の感情を理解し、ケアすることで、子どもの反抗的な態度に対してもより冷静に対応できるようになります。
「今日はとても疲れているな」と自覚することで、感情的な反応を事前に防ぐことも可能になるでしょう。
- 子どもへの感情教育:
親が自分の感情と適切に向き合う姿を見せることは、子どもにとって最高の感情教育になります。
感情をコントロールする方法は、言葉で教えるよりも、親の姿から学ぶことが多いのです。
- 親子関係の質の向上:
親がイライラを溜め込まず、適切に発散することで、家庭の雰囲気は大きく改善します。
怒りや焦りに支配されない関わりは、子どもの安心感と信頼感を育みます。
日常的に取り入れられる感情ケアの方法としては、次のようなものがあります。
- 小さな休息時間の確保:
5分でも良いので、一人で深呼吸をしたり、お茶を飲んだりする時間を意識的に作りましょう。
特に感情が高ぶりそうなときは、「ちょっと一人になる時間が必要」と子どもに伝え、その場を離れることも有効です。
- 支援システムの構築:
配偶者、親族、友人など、気持ちを共有できる人とのつながりを大切にしましょう。
「今日は子どもにイライラしちゃって…」と素直に話せる相手がいるだけで、精神的な負担は軽減します。
- 自分の時間の確保:
趣味や運動など、自分を充電する活動を定期的に行うことで、ストレス耐性が高まります。
たとえ短時間でも、自分のための時間を持つことは、子育てにおいても大切な投資なのです。
親自身の感情ケアは、「子どものため」という視点から見ても、最も効果的な子育て戦略の一つと言えるでしょう。
小学生の反抗的態度に対応する5つのテクニック
小学生の反抗的な態度に適切に対応するには、具体的なテクニックが必要。
子どもの発達段階を理解した上で、冷静に対応することで、反抗期を親子の絆を深めるチャンスに変えることができます。
感情的にならず、子どもの自立心を尊重しながらも、適切な境界線を示すバランスが大切です。
多くの親は子どもの反抗的な態度に直面すると、つい感情的になってしまいがち。
特に仕事や家事で疲れている時は、子どもの「うざい」「ほっといて」という言葉に傷つき、イライラが爆発してしまうこともあると思います。
しかし、子どもの言動の裏にある気持ちを理解し、適切なテクニックを用いることで、親子の対立を減らし、お互いを尊重する関係を築くことができます。
以下では、日常生活で実践できる5つの具体的なテクニックを詳しく解説していきます。
どれも特別な準備は必要なく、今日から始められるものばかりです。
深呼吸から始める!感情的にならない対話法
子どもの反抗的な態度に直面したとき、まず実践してほしいのが「深呼吸による感情のリセット」!
感情的になる前に一度呼吸を整えることで、冷静な対応が可能になり、親子のコミュニケーションが大きく改善します。
感情が高ぶりそうになったら、次の3ステップを試してみましょう。
① まず、子どもの言動に反射的に反応する前に、その場でゆっくりと深呼吸をします。
「ゆっくり5秒間で息を吸い、同じく5秒かけて吐く」というシンプルな呼吸法を3回繰り返すだけでも、交感神経の興奮を抑え、冷静さを取り戻すことができます。
「また怒ってしまう…」と思ったときこそ、この呼吸法が効果的です。
② 次に、自分の感情に名前をつけます。
「今、私は怒りを感じている」「今、私はイライラしている」と自分の感情を言葉にすることで、感情に振り回されずに済みます。
心理学では、これを「感情のラベリング」と呼び、感情をコントロールするのに効果的な方法とされています。
③ 最後に、必要なら「タイムアウト」を宣言します。
「今はママ/パパが落ち着かないから、少し時間をおいてから話そうね」と伝え、その場を離れるのも立派な対応策です。
無理に対話を続けるより、いったん距離を置いて冷静になることで、より良い解決策が見つかることもあります。
感情的にならない対話法の基本は、まず自分自身の感情をコントロールすることにあるのです。
子どもの自立心を尊重した効果的な声かけ
小学生の反抗的な態度の裏には、「自分でやりたい」「認めてほしい」という自立への欲求が隠れています。
この自立心を尊重した声かけをすることで、子どもの反抗は和らぎ、協力的な態度を引き出すことができるでしょう。
効果的な声かけには、以下のようなポイントがあります。
- 選択肢を与える:
「今すぐ片付けなさい」という命令ではなく、「今片付ける?それとも夕食後にする?」と選択肢を提示することで、子どもは自分で決める権利を得たと感じ、反抗が減ります。
ただし、選択肢は2つまでにして、どちらも親が許容できる内容にすることがコツです。
- 理由を簡潔に説明する:
「なぜそうしなければならないのか」を子どもの理解度に合わせて説明することで、納得感が生まれます。
「宿題をするのは、学校で困らないようにするためだよ」など、子どもにとってのメリットを伝えると効果的です。
- 子どもの気持ちを認める:
「片付けたくないよね、わかるよ」と共感の言葉を先に伝えることで、子どもは「理解してもらえた」と感じ、その後の指示にも従いやすくなります。
「今日は疲れているんだね」と子どもの状態を察する言葉も効果的でしょう。
「命令されている」ではなく「尊重されている」と感じることで、子どもは反抗ではなく協力を選ぶようになるのです。
「NO」と伝えるべき時と方法
子どもの自立心を尊重することは大切ですが、全ての要求に「YES」と答える必要はありません。
むしろ、適切な境界線を示すために「NO」と伝えることが必要な場面もあります。
重要なのは、その伝え方と一貫性。
「NO」と伝えるべき状況としては、以下のような場合が挙げられます。
- 安全に関わる問題(道路で走り回る、危険な場所に行くなど)
- 他者の権利を侵害する行為(人を叩く、物を壊すなど)
- 家族の重要なルールに反する行動(食事中のゲーム、夜更かし、など)
「いつも言うことを聞かせるべきなのか」と悩む親も多いでしょう。
しかし、全てを許容することは逆に子どもに不安を与えます。
適切な境界線があることで、子どもは安心して行動できるのです。
効果的に「NO」を伝えるには、次のような方法が有効です。
- 短く明確に伝える:
長い説教は逆効果。
「道路で遊ぶのはダメ。危ないから」のように、理由を1文程度で簡潔に伝えましょう。
- 感情ではなく事実を伝える:
「あなたがそんなことをするとママは悲しい」という感情的な言い方ではなく、「家の中で球を投げると、物が壊れる可能性がある」など、客観的な事実を伝えると理解されやすいでしょう。
- 一貫性を保つ:
一度「NO」と言ったことを、子どもの駄々をこねる様子に負けて「YES」に変えてしまうと、境界線があいまいになります。
特に重要なルールについては、一貫した対応を心がけましょう。
「NO」を伝えた後に子どもが反抗的になることもありますが、それは自然な反応。
感情的にならず、「ママは〇〇だから、これはやめてね」と冷静に繰り返し伝えることが大切です。
子どもにとって適切な境界線を示すことは、社会性を身につける上でも重要なプロセスなのです。
反抗的な言葉に隠れた「サイン」の読み取り方
小学生が発する「うざい」「ほっといて」などの反抗的な言葉は、実は何かのサインであることが多いものです。
これらの言葉の裏に隠された本当のメッセージを読み取ることができれば、問題の根本的な解決につなげることができます。
反抗的な言葉の裏に隠れている可能性のあるサインとしては、次のようなものが考えられます。
- ストレスや疲れ:
学校での出来事や友人関係のトラブルなど、子どもなりのストレスを抱えている可能性があります。
「うざい」という一言の裏には、「今日は疲れているから、話しかけないでほしい」というメッセージが隠れているかもしれません。
- 自己主張の未熟さ:
自分の気持ちをうまく表現できないため、反抗的な言葉で感情を表している場合があります。
「ほっといて」という言葉は、「自分でやりたい」という自立心の表れかもしれないのです。
- 親の注目を引きたい:
反抗的な態度が親の関心を引く手段になっている可能性もあります。
特に忙しい親に対して、悪い行動でも注目されたいという心理が働くことがあるのです。
「この子はなぜいつも反抗的なのだろう」と悩むことがあるかもしれませんが、言葉のサインを読み取るコツは、子どもの行動パターンを観察することにあります。
反抗的な言葉が出る状況(時間帯、場所、誰といるときなど)に規則性がないか、注意してみましょう。
例えば、学校から帰ってすぐの時間帯に反抗的になるなら、学校でのストレスが考えられます。
また、宿題や勉強の時間に反抗的になるなら、学習面での困難を抱えている可能性があるでしょう。
サインを読み取ったら、直接的に「どうしたの?」と聞くのではなく、「学校では何があった?」「友達と何して遊んだ?」など、具体的な質問で会話を始めてみましょう。
子どもは自分の気持ちを言語化するのが苦手なことも多いので、選択肢を示す質問(「疲れている?それとも何か困ったことがある?」)も効果的です。
反抗的な言葉の裏にあるサインを読み取ることで、子どもの内面を理解し、適切なサポートができるようになると思います。
暴言への対処法−冷静さを保つ具体的ステップ
「クソババア」「うるせーよ」などの暴言は、親として最も傷つく経験の一つでしょう。
しかし、そんな場面でも冷静さを保ち、効果的に対応するための具体的なステップがあります。
暴言に対処する際の基本原則は、「その場での感情的な反応を避け、冷静に一貫した対応をすること」。
では、実際に暴言を吐かれたときには、どのように対応すればよいのでしょうか。
以下の3ステップを実践してみましょう。
第一に、まず自分の感情を落ち着かせることが重要です。
暴言を聞いた瞬間に感じる怒りや悲しみは自然な感情ですが、同じように感情的に反応すると状況が悪化します。
「10秒数える」「その場を少し離れる」などの方法で、まず自分の冷静さを取り戻しましょう。
「なぜこんな言葉を使うの!」と問い詰めるのではなく、「そういう言葉にママは傷つくな」と静かに伝えることが効果的です。
第二に、暴言の背景にある感情に注目します。
「クソババア」という言葉よりも、なぜそのような言葉を使ったのかという背景に目を向けましょう。
「今、とても怒っているんだね」「何かイライラすることがあったの?」と、子どもの感情に焦点を当てた声かけをすることで、子ども自身も自分の感情に気づくきっかけになります。
第三に、適切な表現方法を教えます。
感情表現として暴言は不適切であることを伝えつつ、代わりにどう表現すればよいかを具体的に示しましょう。
「『今とても腹が立っている』と言ってくれたら、ママはあなたの気持ちをもっと理解できるよ」など、適切な感情表現を教えることが大切です。
暴言を吐かれて傷ついたとき、「自分の育て方が悪いのでは」と自責の念にかられる親もいるでしょう。
しかし、子どもは様々な場所(学校、友人、メディアなど)から言葉を吸収しており、親の育て方だけが原因ではありません。
重要なのは、暴言そのものよりも、その対応方法!
冷静で一貫した対応を続けることで、子どもは徐々に適切な感情表現を学んでいきます。
暴言への対処は忍耐と時間が必要ですが、一貫した姿勢を保つことで必ず改善へとつながるのです。
まとめ:反抗期は成長の証、親子の絆を深めるチャンス
今回は、小学生の子どもの反抗的な態度に悩み、イライラを感じている方に向けて
- 小学生の反抗的な態度の真の理由と心理
- イライラしてしまう親の気持ちを整理する方法
- 小学生の反抗的態度に対応する5つのテクニック
上記について、ヒーラー・カウンセラーとしての経験と、筆者自身の子育て体験を交えながらお話してきました。
子どもの反抗的な態度は決して親の育て方が悪いわけではなく、自立に向けた健全な成長の証。
多くの親が「完璧な母親でなければ」というプレッシャーを感じ、子どもの反抗にイライラしてしまうものでしょう。
しかし、子どもの発達段階を理解し、自分の感情も大切にすることで、この時期を親子の絆を深めるチャンスに変えることができるのです。
これまであなたが頑張ってきたことに、まずは自分で「よくやっているね」と声をかけてあげてください。
子育てに完璧はなく、悩みながら向き合っている姿こそが素晴らしい親の姿なのです。
反抗期は必ず終わります。
今は大変でも、この時期を乗り越えた先には、より強い信頼関係で結ばれた親子の姿があるはずです。
子どもの反抗を「成長の証」と捉え、長い目で見守る余裕を少しずつ持てるようになりましょう。
今日から、深呼吸一つ、共感の言葉一つから始めてみてください。
小さな変化の積み重ねが、やがて親子関係を大きく変えていきます。
あなたらしい子育てで、子どもと共に成長する日々を楽しんでください。心から応援しています!
一刻も早く子育てのイライラ!ヒステリックをなんとかしたい方へ
四コマ漫画・イラスト満載でわかりやすく解説してます。
詳しくは画像をクリック!
関連記事: