私は2009年からインナーチャイルドをエネルギー的に取り扱うヒーリングを提供しています。
このヒーリングを提供し続けてきて10年以上たちますが、ヒーリングを受けて自然と幸福度が高まっていく人たちを沢山見てきました。
インナーチャイルドの影響により、人は心から幸せと感じられる人生を送ることができなくなります。
しかし、それはどうしてなんでしょうか。
インナーチャイルドがどのように日常に影響するのか、それがどうして幸せな人生を阻害するのか、イラストを用いてわかりやすい説明を試みたいと思います。
※ 見えない心の分野の話なので、これが正しい!というわけではありません。
心の分野を整理して捉えるのに役立つようであれば、こういう見方を取り入れてみてくださいね。
この記事の目次
インナーチャイルドって何?
インナーチャイルドとは乳児期から成人するまでの間についた心の傷・満たされなかった想いのことを指します。
心の傷と言うと、虐待やネグレクト、いじめや犯罪に巻き込まれるなど、世間一般的に深刻で重大と思われるような出来事に遭遇して初めて生じるようなイメージではないでしょうか。
しかし、自分では覚えていないような、「普通の家庭でよく起こりうること」でも、インナーチャイルドになり得ます。
なぜなら、インナーチャイルドになるかどうかは主観的要素が強く、どのような体験をしたかということ以上に体験をどのようにとらえたかということが重要だからです。
例えば以下のような、世間一般的によく起こりうること、からでもインナーチャイルドは生じます。
- 求める形で親からの愛情を得られなかったこと。
- 兄弟姉妹の存在により、親の愛情が減ったと感じたこと。
- 親などの状況により、家庭が安心していられる場所ではなかったこと。
- 自分のペースより、早く成長を求められたこと。
- 「ダメ」という言葉を頻繁に使われたこと。
- 学力=存在価値と刷り込まれたこと。
インナーチャイルドの影響とは
人生に対するインナーチャイルドの厄介な影響は、端的に言うと、自分自身を否定する情報を心の奥底に持つようになることです。
例えば、幼い頃両親が大声で言い争っているのを目の当たりにして、悲しみや恐れなどの大きな感情と共に「自分のせいだ」「自分がダメな子だからだ」と強く感じてしまったとします。
すると(自分はダメな人間だ)(自分が悪いから人は言い争う)(仲良くしてほしいのに)などという自分を否定する情報や想いは満たされないという情報が固着したネガティブな感情にラッピングされてトラウマとなり、心の奥底に蓄積されていきます。
すると、側で大声を出す人がいると、なぜかよくわからないけど、緊張したり、ビクビクしたり、落ち込んだりします。
頭ではそんな反応したくないと思うのに、心や体が勝手に反応してしまい、人間関係にストレスを感じる一因になります。
声が大きい人を避けるような行動にもつながるかもしれません。。
その人がたとえ、幸せな人生に欠かせない一生の親友や最高のパートナーになる可能性がある人であっても、インナーチャイルドの影響により、見えなくなってしまうのです。
インナーチャイルドの症状をエネルギー的に見てみよう
エネルギー的には、インナーチャイルドは肉体の周りを覆っている黒い雲のように見えます。
なんとなく薄暗く見える人がいる、という場合は、その人のインナーチャイルドを見ている可能性があります。
体の周囲に手のひらを近づけると、圧力などの触覚で感じる人もいます。
黒い雲の層をトラウマ層を呼びます。
インナーチャイルドが大きい人は、トラウマ層が大きくなります。
では次からトラウマの日常への影響をわかりやすくイラストで見ていきましょう。
実際、こうなっているんだよ、というよりは、こう捉えるとわかりやすいよ、という観点で書いていきます。
聞くことに関する症状
音や言葉はトラウマ層を通して耳に入ります。
すると、インナーチャイルドの影響を受けて、音や言葉の意味解釈をするようになります。
例えば、思春期に料理を手伝う度に母親から「お前はほんとに料理が下手だ。美味しくない。」とがっかりされていて、それが「自分は料理が下手なんだ」と傷つき、インナーチャイルドが生じたとします。
そして成長して、子育て中に子どもに「美味しいものが食べたい!」と言われたときに、そのときのインナーチャイルドが刺激されると、(お母さんの作る料理は下手で美味しくない)という意味に変換されてしまう場合があります。
本当は子どもは純粋に「美味しいものが食べたい!」と感じて素直に言葉にしているだけなのに、責められているように勝手に感じて、イライラや無力感に苛まれてしまうのです。
メールなどの文字情報も人は内的な音で捉えます。
インナーチャイルドの影響下だと、要件を伝えるだけの普通のメールの内容に対し(もしかして怒ってるのかも)(バカにしてるのかも)というようなネガティブなニュアンスを勝手に加味することもよくあります。
見ることに関する症状
視覚情報もインナーチャイルドの影響を受けます。
ただ考え事をしている人の顔を見て、自分に対して怒っているように見える、というようなことは起こりがちなように思います。
また直接の視覚ではないものの、悩みに対する解決策がすぐ側にあるのに、見えないということもよくあります。
インナーチャイルドの影響があると、新しいことに挑戦することに恐れや不安を感じやすく、今まで経験してきたような選択肢しか見えなくなってしまうのです。
人生は選択の連続、と言いますが、似たような選択しか行わないと、結局人生は変わり映えしないものになっていきます。
話すことに関する症状
話す言葉もインナーチャイルドの影響を受けます。
普通に話しているつもりでも、無意識にネガティブなエネルギーが乗っていたりします。
感じることに関する症状
普段、何気なく感じていることもインナーチャイルドの影響を受けています。
虐待を受けて育った子どもが大きくなって、なぜか自分の親と同じように暴力をふるうようなパートナーに惹かれてしまう、ということはよく聞く話です。
インナーチャイルドにより感覚がゆがめられ、暴力的な匂いがする人を「好き!」と感じてしまうのです。
インナーチャイルドが大きければ大きいほど自分に対して否定的なので、自分に対し肯定的である幸せな感覚が鈍くなり、一緒にいて幸せになりそうな人に対して「つまらない人」とネガティブに感じることもあるのです。
また子どもが自分にべたべたとしてくることに対し嫌悪感を感じるのは、インナーチャイルドの影響もあるかもしれません。
例えば、幼いころ自分の親がべたべた甘えることを許さなかったことがインナーチャイルドになっている場合、自分の子どもがべたべたすることでインナーチャイルドが刺激され、ネガティブな想いが出てくるのです。
またインナーチャイルドが感情を刺激すると、感情は大きく波立ちます。
イライラしたくないけど、いつの間にかイライラして行動や言動に影響してしまう、というように自分ではコントロールできない感情の場合はインナーチャイルドが大きく関わっています。
思考することに関する症状
インナーチャイルドの影響により思考パターンがある程度決まってきます。
すねたり、責めたりするような聞き分けの悪い子どものような思考パターンの場合が多いかもしれません。
また誰かを加害者にして自分を被害者にするような思考パターンもよくありがちです。
特にぐるぐる同じところを何度も回り、何も解決されないようなネガティブな思考の裏にはインナーチャイルドがあります。
行動に関する症状
インナーチャイルドは特定の行動パターンを生み出しやすくなります。
嫌いと感じたら無視してしまうとか、無理と思ってもつい厄介ごとを引き受けてしまうとか、ダメだと思ってるのに食べ過ぎてしまうとか、やめたくてもやめられない行動の裏にはインナーチャイルドが関わっています。
肉体に関する症状
インナーチャイルドは肉体にも影響します。
黒い雲で覆われていると、肉体の感覚がぼんやりしたものになったり、動きが鈍くなったり疲れやすくなったりするイメージです。
また、インナーチャイルドが大きいと感情が滞りやすく、感情の滞りが肉体にネガティブな影響を与えることもよくあります。
インナーチャイルドは幸せな人生を阻害する
ここまで、聞くこと、見ること、話すこと、感じること、思考すること、行動すること、肉体に対するインナーチャイルドの影響を見てきました。
インナーチャイルドの影響が強い人生は、リラックスや楽しいことよりも、固くなって嘆き悩み苦しむことが多い人生、とも言えるのかもしれません。
もしくは感覚をシャットダウンすることにより、辛くも楽しくもない、動きのない灰色の人生にもなりえます。
そうなると、心から幸せと感じるような人生を送ることは難しくなります。
インナーチャイルドの影響を手放していくと、相手やものごとのありのままが捉えられるようになり、解釈は自分次第と気づきやすくなるんです。
すると自分を自分で幸せにする選択が主体的にできるようになります。
インナーチャイルドがなければ、人は自然と自由に幸せになっていく生き物なのかもしれません。
インナーチャイルドに気づこう
インナーチャイルドを影響を手放し、心から幸せを感じる人生に向かって進んでいくには、どんな風にインナーチャイルドの影響を受けているのか気づくことから始めましょう。
まず今まで当たり前と思ってきた自分自身の、聞くこと、見ること、話すこと、感じること、思考、行動、がインナーチャイルドの影響を受けていないか疑ってみましょう。
特に聞くこと、見ることは、間違ってるはずはないとして、今まで疑ってみたことがある人はそう多くはないと思います。
インナーチャイルドの影響を受けて歪んで聞こえてはいないか、歪んで見てはいないか、と意識してみると、(案外相手は自分が思っているほど深く考えてものを言っているわけではないのかも)(怒ったような顔に見えるけど、本当は怖がっているのかも)、などというような気づきがあると思います。
軽いインナーチャイルドなら気づくだけで変化を起こせるかもしれません。
気づいたとしても、自分の感じ方や行動が変えられない場合は専門家のサポートを受けることをお勧めします。
自然から遠ざかっている現代は今までのどの時代よりもインナーチャイルドが大きい人が多い時代と言えるかもしれません。
自殺や精神疾患、アレルギーや癌など根治治療が難しい病気が増えているのもインナーチャイルドとの関りがあるのかもしれません。
でもインナーチャイルドが大きいからこそ、陰極まって陽に転ず、というように、このままじゃいけないと自分の生き方を180度変えようとする人たちも多くなってきているように感じます。
インナーチャイルドを影響を手放し、心から幸せを感じる人たちが増えていくと、世の中は自然と平和に豊かになっていくでしょう。
そんな世の中をイメージしながら、私も自分のインナーチャイルドとたんたんと向き合っていきたいと思います。
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