夫婦円満のたった一つの秘訣「期待を手放す」

 

私は結婚して丸16年、夫と一人息子と3人で家族仲よく暮らしています。

 

夫とは付き合っている頃はとても仲がよかったですが、結婚して家族になると、些細なことでイライラすることが積み重なり、いつも夫に対しどことなく不満があるような状態が長く続きました。

 

私は感情の起伏が激しかったので、イライラが爆発して夫にヒステリックに当たってしまうこともよくありました。

夫はそういう時にムッツリ黙ってしまうので、余計イライラしたものです。

(そういうことってないですか???)

 

息子を妊娠してからはもともと感情的な自分を変えたかったのもあり、専門家のサポートをかりて自分自身を見つめてきました。

 

すると、夫婦関係もどんどん円満になっていったのです。

 

私自身、セッションの中で夫婦関係についての相談を受けることがよくありますが、夫側も妻側も我慢しない、本当の意味での夫婦円満に向かっていくにはある秘訣があることに気づきました。

 

この記事では、ヒーラー・カウンセラー歴13年の八神が気づいた夫婦円満のたった一つの秘訣をお伝えしようと思います!

 

夫婦関係に不満を抱く原因は?

 

さて世の中を見渡すと、さらっと自然体で「うちは夫婦仲いいですよ」と言える人は少ないように思います。

どこかしら不満を抱えている。

 

さて、ではどんな不満を抱えているのでしょうか。

 

【例】

妻→夫

・家事や子育てに協力的でない

・いくら注意しても同じことを繰り返す

・お金遣いが荒い

 

夫→妻

・家が汚い

・いちいちうるさい

・感情的すぎる

 

上記のような声をよく耳にしそうです。

 

私は夫婦関係の不満にはあるひとつの共通点があると思ってます。

 

・◯◯になってほしいのに、◯◯になってくれない

(◯◯になってほしくないのに、◯◯になっている)

 

例)注意したらすぐ直してくれる人であってほしいのに、そういう人になってくれない。

 

・こうしてほしいのに、こうしてくれない

(こうしてほしくないのに、こうしている)

 

例)私がどれだけ苦労してるかわかってほしいのに、わかってくれない

 

・こうすべきなのに、こうしない

(こうすべきじゃないのに、こうしている)

 

例)もっと色々と手伝ってくれるべきなのに、手伝わない

 

つまり、こうあってほしい、こうしてほしい、こうすべき(もしくはその反対)、というような期待があるのに、それが裏切られているという点です。

 

私自身は夫に対し、『わかってほしいのになんでわかってくれないの?』という期待と裏切られ感を抱きがちでしたね。

 

あなたはどんな期待を夫(もしくは妻)に抱きがちですか?

 

期待の裏側にあるもの

 

 

もっとわかってほしい

もっと優しくして欲しい

もっとまともになって欲しい

もっと手伝って欲しい

もっと認めて欲しい・・・

 

たいていの夫婦間ではいろんな期待が飛び交っています。

 

しかし期待が多ければ多いだけ、裏切られることも多く、夫婦間に溝を生みそうです。

 

期待ってなんなんでしょうね。

なんで人って期待するんでしょ?

 

例えば、『こんなに頑張っていることを認めてほしい。』という期待。

 

もし、自己肯定感100%の人で、どんな自分にもOKが出せている人なら、「人に自分のことを認めて欲しい」という気持ちは湧きにくいように思います。

だって、自分で自分を100%認められているわけですから、人から認められることを欲する必要はないんです。

 

じゃあ、なんで認めて欲しいと期待するのか?

 

それは根底に、自分は認められていない存在だ、という思い込みがあるからなんですね。

つまり自己肯定感と正反対の感覚、自己否定感が強いからなのです。

 

期待の裏側には、自分はダメな人間とか、役に立たないとか、どうせ大切にされない、どうせ理解されない存在とかいう否定感があって、その否定感を打ち消して欲しいがために人に期待するというカラクリがあります。

 

無事期待通りに「いつも頑張ってくれてありがとう」なんて言われて認められたと感じたら否定感は軽くなって満たされます。

(でも根本の自己否定感はそのままなので、満たされても一時的、またすぐ期待することを始めます。)

 

怖いのは期待が裏切られた時ですね。

 

「全然だめ、もっとちゃんとやって」などと期待外れなことを言われたら、もともとある自己否定感がさらに刺激されるため、ものすごく心は痛みます。

あまりに痛すぎるので、心理的に攻撃されたと捉えてしまい、夫(もしくは妻)は敵認定されます。

そして(お前が認めてくれないんだったら、こっちだって認めてやらないよ)というような心理的な攻撃を、無意識に自分からもしかけるようになってしまいます。

 

夫婦関係の悪循環の始まりです。

 

夫(や妻)を褒めたり、ありがとうと言ったりできない、という人が多いのはそのせいですね。

 

夫婦円満の秘訣『期待を手放す』

 

 

すでにお気づきの方もいらっしゃるかもしれないですが、夫婦円満の秘訣は『期待を手放す』なのです。

 

期待を手放す、と聞いて、どう思われますか?

 

期待しなくなったら、夫婦関係なんてもう終わりじゃない?

なんて感じる方もいるでしょうか。

 

えっとですね、私は期待には2種類あると思ってます。

 

ひとつは、抱いてると心がワクワクするような期待。

 

例えば、夫の誕生日のサプライズパーティ。

驚いてくれるかしら?

わくわく。

うーん、思ったよりも驚かなかったから、来年、もっと工夫するぞ!

 

この期待は裏切られても、がっかりしません。

むしろ、なぜ期待通りにならなかったのかを情報収集・分析して、次に活かすことを考えます。

前向きなんですね。

このような期待は手放さなくてよいですよ。

 

ふたつめは、前の章でお伝えしたような、自己否定感を埋めるための期待です。

自己否定感を埋めるための期待は、期待通りにならないとネガティブな感情が湧いてきて、相手を敵認定します。

 

「なんで?」「ひどい人」「(ため息)・・・」「ほんと嫌だ」「もう無理」などなど

 

(せっかくサプライズパーティしたのに、思ったほど喜ばない)

(ひどい!)

ってな感じですね。

 

この、自己否定感を埋めるための期待を手放すのが、夫婦円満の秘訣です。

 

『期待を手放す』とどんなことが起きるの?

 

 

私の夫はビールが好きで、多い時は1日6缶くらい飲んでいたんです。

私はそれを見て「アル中なんじゃない?せめて週に1日くらい休肝日作ってよ!」と何度も伝えていました。

「わかってるよ。」と言うものの、やっぱり毎日飲み続ける。

 

私のいうことを全然きかないということは、私が夫から軽んじられているような気がしてました。(自己否定感の刺激)

そして彼がビールを飲むたびにイライラし、飲んだ本数を数えたりしてました。

気分良く飲んでるのに、私がイライラして嫌味を言ったりするもんですから、夫も居心地が悪そう。

 

そこで、夫に対する「私のいうことをきいて欲しい」という期待を手放すことにしました。

 

アル中になったらなったで、それは彼の責任なので仕方ない。

夫がアル中になることで私や子どもが迷惑する未来も想定しうるが、今アル中なわけではないし、夫がアル中になったときに離婚も含めた対策を講じればいい。

(夫が私のいうことをきかない、なんで?ほんとダメな人!)とイライラするよりも、その時間を自分を楽しませることに使っていこう。

そう決意しました。

 

するとだんだん夫がビールを飲むことが気にならなくなっていき、ついには全然気にならなくなりました。

それまで夫がビールを飲むとピリピリしていた夫婦時間が、穏やかな平和なものになり、夫婦円満度が高まっていきました。

なんだか夫が飲むビールの本数も減っていってる感じがします。

 

また、自己否定感からくる期待を手放すということをお伝えした私のクライアントさん。

彼女の夫が家事や子育てを手伝わないことについて(なんで普通にやってくれないの?!)とイライラしていたそうなのですが、イライラして相手に期待するよりも、自分で効率よく楽しくやる方法を見つけることにエネルギーを注ごうと決めたそうです。

 

すると、たまに彼女の夫が手伝うときには「え?いいの!ありがとう!」と新鮮な感謝が表現できるようになったとのことです。

 

夫婦といえど、もとは他人

 

 

前述の彼女曰く、「見知らぬおじさんがお金を持ってきてくれて、しかも時々家事も手伝ってくれるなんて、こんなにありがたいことはない。」

ここまで期待を手放せたら、すごいですよね。

 

そう考えると、夫婦っていうだけで、勝手に期待のスイッチが入るような気がしませんか。

 

夫婦といえど、元は他人なわけです。

付き合っている頃や新婚の頃は、他人と思って水に流せることも、夫婦となって家族となると、「もっとこうしてよ!」という期待度が高まっていく。

 

世間一般的な、理想の夫像、妻像に影響されることもあるでしょう。

 

また、自分の中の理想像もあるでしょう。

こういう人と、こういう家庭を築きたいんだ!という夢。

その夢は、自分が育った家庭の親の夫婦関係の影響を、いい意味でも悪い意味でも受けてるのかもしれません。

 

私は、父親がいつもピリピリイライラしていて、母が父に気を遣っているという家庭に育ったので、些細なことで笑い合える穏やかな夫婦関係を理想としていました。

矛盾しているようですが、私にとって、私をイライラさせない夫を理想としていたんです。

だからいうこときけよと。笑

まー、なんて自分勝手なんでしょう。

 

夫への期待を手放すということは、自分の中のイライラなどのネガティブな感情を、夫のせいにも誰のせいにもせずに自分で扱っていく、ということにつながります。

 

そして偏った理想にもネガティブな感情にも囚われていないまっさらな目で夫を見ると、あー、この人すごいな、ありがたいな、自分と違ってこんなところがあって尊敬するな、というような素敵な面がたくさん見えてきます。

 

相手に対してポジティブな気持ちになると、それって何も言わなくても自然にエネルギーで伝わります。

 

するとね、ほんと、夫婦円満になっていきます。

 

まとめ

 

 

私は子ども達のセッションをさせていただくことも多いのですが、夫婦円満の家庭で育つ方が子どもは健やかに真っ直ぐに育つように思います。

 

親の夫婦関係が悪いと、子どもが将来自分の家庭を持つ時に偏った期待を抱きやすくもなります。

 

もちろん、夫婦の片方だけが夫婦円満の努力をしても、どうにもならないこともあるでしょう。

でもこの記事に書かれている夫婦円満の秘訣は、相手はどうであれ自分は自分に責任を持ち、誰のせいにもせずに自分らしく人生を歩んでいくベースを作ってくれるものでもあります。

自分らしく生きることを続けていけば、もし根本から生きる道が違ってしまった夫(もしくは妻)であれば、離婚という選択肢も自然と出てくるかもしれません。

 

もし夫婦という形態を持続するなら、夫婦円満がいいですね。

ネガティブな感情が飛び交う空間にいるのは、やっぱり疲れますもの。

子どもも巻き込んでしまう可能性も大きいし。

そこで疲弊するよりも、やりたいことや楽しいことにエネルギーを使っていく人生の方が何倍もよいと思いませんか?

 

みなさんの夫婦円満を応援しています♪

 

 

 

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