この人と結婚して本当によかったのか?
ほんと、めんどくさい夫だ。
でもどうせ、この関係性は変わりっこない。
日々、そんなふうに感じて過ごしていませんか。
離婚するほどではないけど(いや、たまに真剣に考えるけど)、着実にストレスはたまっていく。
これだけ近くにいるのに、通じ合えない悲しみ、寂しさ、イライラ・・・
この先も、どちらかが死ぬまで一緒にいることを想像すると、気分が重くなる。
ほんとに、なんでわかってくれないんだろう。
もしそんな夫婦関係が続いているなら、相当ストレスに違いありません。
しかしどんな夫婦関係であっても、そこから学び、自分らしい本当の幸せに向かって生きていくことができます。
今回の記事では夫婦関係を見つめる二つのワークを通じて、本当の幸せへの道を模索する方法をお伝えしたいと思います。
この記事の目次
ワーク① 相手に感謝を伝える
「これだけこちらが頑張っているのに、ちっともわかってくれない。」
「私ばかり、損してる。」
「して欲しいことを全然やってくれない」
そんな風に感じることが多いようなら、「夫に感謝する」ということが日常で少なくなっていると思われます。
でも、感謝を伝える、ということは円満な夫婦関係に、とても大切なこと。
感謝は、相手の存在を認める、という行為でもあります。
日常的に感謝されている相手をないがしろにしようと思う人はなかなかいないでしょう。
夫婦関係にストレスを感じているなら、夫婦関係を円満にしストレスを減らしていくことが本当の幸せにつながる道の一つと思われます。
どんな些細なことでもいいので、感謝を伝える、ということをやってみましょう。
感謝を伝えることが、夫婦関係が自然とポジティブな循環に入っていくきっかけになっていくでしょう。
そうは言っても・・・という方へ
いやいやいや、そうは言っても、そう簡単に感謝なんてできません!
・夫婦なんだから、家族なんだから、やって当たり前。
・感謝なんかいちいちしてたら調子にのる。
・感謝を伝えても、何をいまさらと冷たくされるかも。
・感謝したくなるようなことをひとつもしてくれない。
・私に感謝してくれないんだから、私だけ相手に感謝するなんてしゃくに触る。
感謝を伝えることをイメージすると、色々と感謝を伝えられない理由が出てくる人もいるかもしれません。
それでもいいんです。
夫に感謝しましょう、って言われて、素直に感謝を伝えられる関係性なら、そもそも夫婦関係にストレスを感じることはそれほどないかもしれません。
そこで、ワークです。
感謝を伝えられない理由を書き出しましょう。
日頃、心の中に溜まっているうっぷんを出し切る感じでもかまいません。
夫に対して、どんな気持ちを抱いているのかを改めて知る、つまり自分自身を知る、いい機会だと思ってください。
ワーク② 離婚について真剣に考えよう
さて、次のワークです。
離婚を真剣に考えてみてください。
うっぷんが溜まりに溜まった時に、(もういや、離婚だ)と心の中で叫ぶことはあっても、なかなか冷静なときに離婚を考えることはないかもしれません。
ここでは離婚について真剣に考える方法として、離婚するメリット・デメリットを書き出してみましょう。
離婚するメリットの例
・いちいちイライラしなくてすむ。
・家事が減って楽になる
・夫がいない方が、子どもたちと私だけで楽しく過ごせる
離婚するデメリットの例
・経済的にやっていけるか不安
・一人で子どもを育てるのは大変
・離婚は恥ずかしい
メリットデメリットを書き出したら、書き出したメリットデメリットを両方見ながら、離婚するのか・結婚生活を継続して一緒にい続けるのか、どちらにするのかちゃんと決めてください。
離婚するメリット・デメリットを書き出す際の注意点
① メリット・デメリットを同じ数だけ書き出すようにしましょう。
無理やりでもいいので、同じ数だけ書くことを徹底してください。
② 離婚するメリットやデメリットに、子どもや他の人が主語に出てきたとしたら、主語を自分に書き換えましょう。
例) ・父親がいなくなって子どもがかわいそう → ・(父親がいなくなって子どもがかわいそう)と、私が子どもに罪悪感を感じ続けなければならないことが辛い
・婚姻関係を続けた方が親が安心する → 婚姻関係を続けて親が安心したほうが、私が気が楽。
ワーク①→② の意味
さて、まずワーク②をやってみていかがでしたでしょうか。
なんとなく不満を持ちながら結婚生活を続けていると、この生活は自分が選んでいるという主体的な感覚が失われがちです。
夫が悪いから、日常がこんなにもストレスなんだ、夫さえ変わってくれたらいいんだ、と感じているなら、それは自分の幸せを他人任せにしているということです。
本当の幸せは、他人任せにしていてはやってきません。
主体的に自分で幸せになろうとすることが、何者にも左右されない本当の幸せにつながっていきます。
ワーク②で改めて、離婚、つまり結婚生活を解消するかどうか、メリットデメリットを見つめた上でどうするかを選択することで、一緒に暮らしていくことに対して一体自分はどうしたいのか、主体的になることができます。
今の夫と一緒に暮らしていくことを主体的に選択したら、一緒に暮らす上で自分が夫に対してどう感じるか、どう振舞うかも主体的な選択になっていきます。
主体的に選択した上で、ワーク①でそう簡単には感謝できない!と感じた方は感謝を伝えられない理由として書き出したことを見てみましょう。
色々な理由があり、感謝を伝えられないのでしょう。
しかし感謝を伝えないことは、感謝を伝えられなくさせられている、のではなく、感謝を伝えないという主体的な選択であると思ってみてください。
相手に感謝を伝えることは健やかな夫婦関係を育むためには大切なことと、あちこちで言われています。
夫に何も感謝するところがない、と書いた人は、少なくとも、離婚するデメリットを回避できているということに関しては感謝できるのかもしれません。
主体的な選択であると考えたとき、夫婦関係において円満になろうとせず、幸せを感じることができないのは、夫が原因ではなく、自分自身が原因だとも捉えられます。
つまり感謝を伝えるなんて無理!と出てくるとき、感謝を伝えることを阻む心の要因が自分の中にあるということなのです。
もし今の夫と別れたとしても、ネガティブな関係を生じやすくする心の要因が自分の中にある限り、また違う誰か(再婚相手や子ども、親、同僚など)との間で繰り返してしまう可能性が高いです。
その心の要因を自ら解消しようとすることこそ、本当の幸せへの道なのではないでしょうか。
夫婦関係をうまくいかなくさせる大きな要因とは
ここでは夫婦関係をうまくいかなくさせる大きな要因について触れたいと思います。
夫婦間の問題の根底には、小さいころの心の傷、インナーチャイルドが関係していることがほとんどです。
特に、自分の両親の夫婦関係が良好とは言えなかった場合、知らず知らずのうちにそれがインナーチャイルドとなり、親と同じように満たされない夫婦関係を築いてしまうのです。
両親との間で感謝の言葉がやり取りされることがほとんどなかったのなら、あなた自身もあなたの夫(妻)に感謝を伝えることが苦手と思われます。
あなたの親が夫婦関係において「なんで私ばっかり・・・」などと被害者意識が強かったり、「我慢しなくては・・・」と耐えることが常だった場合、同じような性質を受け継いでいる可能性が高いです。
虐待は連鎖すると言われているように、両親の夫婦関係が、今のあなたの夫婦関係に何かしらの連鎖を生んでいるのです。
インナーチャイルドがどんなふうに自分の人生に影響するのか興味がある方はこちらをどうぞ。
なので、今あなたの夫(妻)に対して不満を感じているなら、それが自分の両親の夫婦関係と似たところがないかどうか、探ってみましょう。
それが、自分のインナーチャイルドを癒す、第一歩です。
自分で自分を癒していくのは難しいし、時間がかかりそうという方は、インナーチャイルドを扱うことをお勧めします。
インナーチャイルドを適切に扱うことで、夫婦関係においても、主体的に自分らしい幸せを選択することができる可能性が高まります。
まとめ
本当の幸せは、誰にも振り回されない、自分らしさの中にあります。
夫婦関係において自分は夫(妻)からどんな風に振り回されているのか、そして振り回されてしまう原因はどこにあるのかを知っていくことは、本当の幸せへの道しるべになります。
私は、父が威圧的、母は父の顔色を伺うような家庭で育ちました。
そして母はいつも父への不満を私に愚痴っていました。
父とは違う、めったに怒らない優しい夫と結婚したものの、今度は私が、父が母にしたように、彼に対して威圧的にふるまうようになっていたのです。
感謝の気持ちはあったものの、夫を不満に思うことの方が圧倒的に強く、感謝の言葉を伝えることは滅多にありませんでした。
同時に、本当は彼は私のことをどう思っているのか、顔色を伺ってビクビクもしていました。
しかし10数年前に『インナーチャイルドを扱うヒーリング』を受けてから、私の夫婦関係はかなり健やかになりました。
仲がいいですね、とよく言われるのですが、一緒に瞑想したり、農作業をしたり、ランチデートしたりと、やっぱり仲良しなのだと思います。
そしてお互いに感謝の言葉をよく言い合います。
夫婦関係は自分らしい本当の幸せをうつしだしてくれる、いい鏡になってくれます。
まずはご紹介したワークをトライしてみてください。
また、私は自分が受けて変化の実感があったヒーリング『インナーチャイルドを扱うヒーリング』を2009年から自分でも提供しています。
興味ある方はこちらのページをご覧ください。
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