「なんで!?」【小学生の子どもが言うことを聞かない】5つの理由と3つの対処法

 

この記事ではこんなことがわかります

・子どもが言うことを聞かないのはなぜ

・子どもが言うことを聞かないことへの対処法

・言うことを聞かない子どもにイライラする理由

 

 

小学生の子どもが言うことを聞いてくれない!

 

何回言っても聞いてくれないと、ストレスでイライラしてつい、子どもをキツく叱ってしまう。

 

もう、いや。

 

どうしてこんなに困らせるの?

 

そんなストレスや不満を持つ子育て中の方へ、言うことを聞かない子どもへの対処法を提案したいと思います。

 

私も言うことを聞かない子どもだった

 

こんな記事を書いていますが、私自身は、親の言うことを聞かない子どもでした。

 

みなさんの子どもの頃はどうでしたか?

 

私が言うことを聞かなかったのは母親です。

 

父親には幼少期に言うことを聞かないと怒鳴られたり叩かれたりされたので、小学生にもなると『父親の言うことを聞かない=命の危険』くらいまで刷り込まれていたんです

 

なので父親の言うことは聞かざるを得ない感じでした。

 

 

私の母親は過干渉で、よく口を出してくる人。

 

「あれやりなさい」「これやりなさい」「それはやめなさい」などなど・・・

 

 

もう、いちいちうるさい!って思ってました。

 

 

「あなたのためを思って言ってるのよ」、って母親は言うんですけど、それが全然実感できない。

 

むしろ、母親の勝手な理想や心配、不安を押し付けられているように感じて、ストレスでした。

 

なので、余計反抗的になっていったんだと思います。

 

母親がどうだったら、私は言うことを聞いていたか

 

 

母親がどんな感じだったら、私は彼女の言うことを聞いていたのか、想像してみました。

 

 

母が私に何かやって欲しいことがあって言葉にするときって、なんだか一方的だったんです。

 

 

勉強しなさい、とか、早くしなさい、とか、手伝いなさい、そんな格好やめなさい、とか、だいたいいつもネガティブな口調。

 

 

そうなるともう、母親が言っている言葉の内容じゃなくて、母親の言葉にくっついてる不安とかイライラのネガティブなエネルギーに反応しちゃう。

 

母親の言葉にもっと楽しそうなエネルギーが乗ってたら、そんなに反抗的にならなかった気がします。

 

 

また、母の私への評価が、『全然言うことを聞いてくれない娘』だったんですが、なぜ言うことを聞きたくないのか、ちゃんと話し合うということもなかったです。

 

もっと、私の想い、母の想い、擦り合わせて、どうしたらお互いうまくやっていけるのかコミュニケーションがとれていたら、言うことを聞くようになっていたようにも思います。

 

 

小学生の子どもが言うことを聞かないのはなぜ、5つの理由

 

さて、言うことを聞かなかった私の経験をお話ししましたが、14年以上親子関係の悩みのセッションをしていると、私の子ども時代と似たような子どもも多いように感じています。

 

さて、では小学生の子どもが言うことを聞かない5つの理由について説明していきます。

 

① 自分を持っている

 

親の言うことをきかない子どもというのは、ちゃんと自分を持っている子どもとも言えるでしょう。

 

子どもが自分を持っているというのはいずれ自立した大人になるために必要な事です。

 

なんでも親の言いなりということは、親がいないと生きていけず、自立ができません。

 

なので、自分を持っているということは良い面でもあります。

 

② 親とのコミュニケーション不足

 

 

小学生ともなると、色々と社会のルールはわかってきます。

 

宿題しないといけない、学校に遅れないように朝早く起きないといけない、朝早く起きるために早く寝ないといけない・・・などなど。

 

しかし、頭ではわかっていても、心はついていけない子も多いです。

 

楽しいことしてたいし遊びたいし、眠い時は寝たいし、起きていたい時は起きていたい!

 

でも社会や家庭のルールに適応できるには個人差があります。

 

これは体の成長に個人差があるようなものです。

 

なので、子どもの心の成長に合わせた親からの声かけが必要になってきます。

 

そのためには、現時点で子どもの心の状態がどんな感じなのか、親がコミュニケーションを密に取る必要があります。

 

宿題をやりたくないのなら、なぜやりたくないのかを調査し、じゃあ、やらないという選択もありなのか意見交換し、もしやりたい気持ちがあるのなら、どうすればやる気になるのか、親の協力が必要なのか一緒に考える、というのは密なコミュニケーションの一例です。

 

こう言う時にこんな声かけをされたらやる気がなくなる、こう言うふうに言って欲しいという子どもの意見もあるかもしれません。

 

そしたら子どもの意見をとりいれて、声かけパターンを変えていきます。

 

でも実際に子どもの望む通りに声かけしてもやらない、という時もあります。

 

その時はなぜ子どもの希望通りにしても事がうまく進まないのか、検証していくのも、密なコミュニケーションと言えるでしょう。

 

 

③ 言葉のエネルギーに敏感

 

子どもの中には、言葉の内容よりも、言葉に乗っているエネルギーの方を優先的にキャッチする子どももいます。

 

「早く歯を磨きなさい。」

 

とちょっとイライラしながらも親は普通に穏やかに言ったつもりだったとします。

 

でも敏感な子どもは、親のイライラしたエネルギーをキャッチしてしまい、イライラのエネルギーに同調するようにイライラし出し、言うことを聞かない、なんてことはよくあります。

 

「なんでやらないの!?」などと明らかにイライラして言われたら、敏感な子どもの反発は大きくなる可能性が高いです。

 

④ 親を困らせたい

 

 

親の言うことを聞かないのは、親を困らせたいから、という心理的パターンもあります。

 

言うことを聞かないことで、親の意識を自分に向けさせ、構ってもらうことができるからです。

 

また私の場合は、言うことを聞かずに母親を困らせ苦しめることで、鬱憤をはらしたい、という思いもあったように感じています。

 

威圧的な父親、心配性の母親の間で、ありのままの自分を出せずに、不満がたまっていたからです。

 

同じように母親の言うことを無視するということもよくやっていました。

 

⑤ インナーチャイルドの影響が大きい

 

インナーチャイルドとは乳幼児期から成人するまでの間についた心の傷のことを指します。

 

親からダメ出しされたり、感情的に叱られたり、ありのままの自分を認めてもらえなかったり、兄弟姉妹と比較されて育ったりすると、インナーチャイルドがつき、子どもの心の奥底で『自分はダメなんだ』『愛されていないんだ』というような自己否定感を持つようになります。

 

すると、親の言動を否定的にとらえやすくなっていきます。

 

そして素直に言うことをきけなくなります。

 

 

またインナーチャイルドが大きい子どもは感情が揺れやすくもあります。

 

親の「靴はちゃんと並べて脱いでね」というようなちょっとした注意に対しても、自分が否定されたように感じてカッとなり、いちゃもんをつけてくる、みたいなことも、インナーチャイルドが大きい子どもは起こしがちです。

 

自分を否定してくる攻撃には攻撃で返す!みたいに自分の行動がその時は正当化されるのです。

 

 

私もインナーチャイルドが大きい子どもでしたから、母親の言うことに感情的に反応して、むくれる、無視する、言い訳を並べ立てる、などというような素直でない言動をよくしていました。

 

でも、本当はもっと素直でいい子でありたい、とも思っていたんです。

 

 

それなのにインナーチャイルドが刺激されると、自分で自分が手がつけられなくなる感じになってしまい、自分で自分を持て余し、自分のことがますます嫌いになっていくという悪循環で、徐々に生きづらさを感じるようになっていきました。

 

言うことを聞かない子どもへの対処法

 

では言うことを聞かない子どもに対し親はどう対処していったらよいのでしょうか。

 

 

① 子どもとコミュニケーションをとろう!

 

 

子どもは親とは全く違う人間。

 

親がよかれと思ってやらせようとしていることが、子どもにとって合わないこともあります。

 

なので、多少は親の言うことを聞かないということは普通と思います。

 

ただ、親がストレスでイライラするほど、子どもが言うことを聞かないと言う場合は、子どもとのコミュニケーション不足があります。

 

言うことを聞かないというのが、子どもから「もっと話を聞いて欲しい!」「わかって欲しい」というメッセージの場合もあります。

 

なので、子どもの話に耳を傾け、なぜ言うことを聞かないのか、原因を探ってみましょう。

 

例えば、お手伝いをしてと言ってもやらない。

 

 

この場合、子どもは何をどう手伝っていいのか、わからないのかもしれません。

 

また、手伝っても、結局ダメ出しされるのでやる気がわかないのかもしれません。

 

いつもイライラしてそう言われるので、反発しているだけかもしれません。

 

 

子どもの素直な想いを聞き取りながら、こちらのお手伝いを必要とする気持ちも伝えながら、じゃあ、どうすればお手伝いをしやすくなるのか、お互いアイディアを出し合うというのもコミュニケーションですね。

 

コミュニケーションの際に気をつけたいのが、子どもを一人の対等な人間として尊重することです。

 

言葉遣いも上から目線にならないよう、子どもに使う言葉は(この言葉をちょっとだけ親しいママ友に言っても許されるかどうか)を基準にして選んでみましょう。

 

子どもは自分を尊重して話を聞いてくれる人の言うことなら、ちゃんと耳を傾けて聞いてくれるものです。

 

② 子どもに対する声かけが、不安ベースなのかどうかをチェックしよう!

 

このままでは子どもがダメになりそうな気がする、子どもに良くない事が起きる気がする

 

そんなふうに子どもに対して漠然とした不安が大きければ大きいほど、子どもに口うるさく言ってしまいがちです。

 

 

『このままだと子どもがダメになるから、私がちゃんとやらせなければ!』というようなイメージです。

 

 

不安ベースからの声かけって、イライラしやすかったりします。

 

こんなこと言いたくないけど、あなたのために言ってあげてるのよ!っていう気分になりやすいからです。

 

 

そして、親から不安ベースで言われたことに対し、子どもは(親から信頼されていない)と感じ取り、反発します。

 

子どもが言うことを聞かなくてイライラしてストレス!という場合、不安ベースから子どもに声かけしていることが多いと思われます。

 

 

あなたが子どもに声かけする前に、(子どもに対して何か不安があるからこれを言おうとしているのか)と自分に問いかけてみましょう。

 

不安ベースの例:

・ 宿題しなさい! →  宿題をしないと成績が落ちて、受験に失敗するかもしれない

 

・ もっと厚着しなさい! → 厚着しないと、子どもが風邪をひくかもしれない

 

・ よく噛んで食べなさい! → よく噛んで食べないと、太ってしまうかもしれない

 

 

また、子どもが言うことを聞かなかった時に、自分は不安ベースで話していたかどうか、後でチェックしてみるのもいいでしょう。

 

 

不安ベースになっていることに気づいたら、(私が何をしてもしなくても子どもの将来はバラ色としたら、どうするか?)と問いかけてみましょう。

 

 

例えば、今宿題をしてもしなくても、子どもは将来ハッピーになることが決まってるとしたら、自分は今「宿題をしなさい!」と声をかけるかどうか、別の声かけをするのか、それとも何もしないのか、想像してみましょう。

 

可能なら、(子どもが何をしてもしなくてもハッピーになることが決まっているとしたらどうするか)と問いかけてでてきた答えを実行してみてください。

 

今までの子どもの反応パターンが変わってくると思います。

 

③ 自分のインナーチャイルドを見つめてみよう!

 

 

言うことを聞かない子どもにイライラしてストレスが大きいと言う場合、あなたの子どもの頃、『言うことを聞かなかった』ことに対する親の対応がきっかけでついたインナーチャイルドがある可能性が大きいです。

 

子どもの頃、あなたが親の言うことを聞かずに、親から怒られた、がっかりされた、叩かれた、嫌味を言われた、などという体験があり、その体験により辛い気持ちになりネガティブな感情が大きく揺れ、心が傷つくと、インナーチャイルドとなって潜在意識に残ります。

 

そういうインナーチャイルドがあると、目の前に言うことを聞かない子どもがいた時に、無意識に自分の子どもの頃の辛い気持ちが刺激され、感情が大きく揺れるのです。

 

そしてイライラソワソワして落ち着かなくなったり、カッとなって怒鳴ったり、モヤモヤして思考がぐるぐると回り続けたりします。

 

子どもは言葉より親の感情をキャッチするので、素直に言うことを聞く事が難しくなります。

 

 

そこであなたのインナーチャイルドを見つめてみましょう。

 

具体的には『子どもの頃、親の言うことを聞かなかったことに対して親が言ったことやったことで、辛い想いをしたことがなかったかどうか』を探ってみてください。

 

思い当たることがあったら紙に書き出すとよりよいですね。

 

その時の辛い想いがよみがえってきたら、自分で自分に寄り添ってあげましょう。

 

 

インナーチャイルドが癒やされると、子どもが言うことを聞かない場面でイライラしていたのが、そんなにイライラしなくなったりします。

 

感情が穏やかになると、今子どもや自分にとってどうすることが必要なのか、直感的に感じられたりしてします。

 

 

親が感情的でなくなると、子どもも落ち着いて、親の言うことに耳を傾けるようになってくるという好循環も生まれやすくなりますよ。

 

 

うまくいかない子育てが教えてくれること

 

【小学生の子どもが言うことを聞かない】

 

 

イライラもするし、悲しくもなるし、自分のせいなんじゃないかと自己嫌悪に陥ったりもするし、嫌なもんですよね。

 

 

ただ、子どもは体を張って、親にもっと囚われを緩めて、ありのままに生きる道があることを親に教えてくれているんじゃないかって私は思ってます。

 

 

例えば、親がインナーチャイルドが一定レベル以上癒すことができると、ほんと、子育てって楽になります。

 

 

自然に子どもに言うことに耳を傾けたり、子どもと不安ベースではなく信頼ベースで関われるようになっていきます。

 

 

すると、子どもは親に信頼されていることを無意識に感じ、リラックスして、素直になっていくことが増えていきます。

 

 

こうなってくると子育てってどんどん面白く、楽しくなっていく!

 

 

また、変化は子育てにとどまらず、人間関係全般に広がっていきます。

 

 

人の顔色をうかがったり、やたらと考えすぎたり、先回りして頑張って疲弊してしまうことなどが減ってきます。

 

 

そうなると、子どもって親の人生を変えるためにうまれてきたんだなっていう実感が大きくなっていくでしょう♪

 

 

まとめ

 

 

言うことを聞かなかった子ども時代を送り、インナーチャイルドが大きかった私は、自分の子育てで親と同じことを繰り返さないと決意し、インナーチャイルドを扱うヒーリングを受けました。

 

そして、母にされて嫌だったことを反面教師にしながら、自分らしい子育てを目指してきました。

 

今、息子は中学生ですが、息子が言うことを聞かない、と悩むことはほとんどありません。

 

息子が言うことを聞かなかった時、例えば、タブレットを見る時間などについてお互いの合意のもとルール化したのに、息子がそのルールを破った時は、なぜルールを破ったのか、ルールを変えたほうがいいのか、そもそもルール化した目的はなんだったか、など、息子とじっくり話し合います。

 

でも基本、息子はこちらの言うことを素直に聞いてくれるので、楽です。

 

ってか、そもそも私も夫もあまり「これやって」とか「やらないで」とかの声かけをしないのもあると思います。

 

 

子どもが言うことを聞かなくてイライラしてストレス、と言う方は、なぜ子どもが言うことを聞かないのか理解しようとした上で、お伝えした対処法を試してみてください。

 

親が今までのパターンをちょこっと変えるだけで、子どもがあっさり変わったりします。

 

それでもやっぱりちょっとうちの子は自分の手に余る、と言う方はご相談ください。↓

 

 

 

特に『インナーチャイルド』を扱うヒーリングは子育てに悩む方におすすめのセッションです。

 

 

親が変われば子どもが変わる

 

14年以上、たくさんの親子をセッションしてきた経験から、そう実感しています。

 

 

あなたと子どもとの関係が楽しくて風通しのよいものになっていくよう、あなたの悩みに寄り添い丁寧にサポートします。

 

 

 

 

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