自分らしく生きる
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自分らしい仕事、自分らしいファッション、自分らしい人付き合い
自分らしいことが幸せに生きるための条件のように語られるのをよく目にしませんか。
しかし、自分らしく生きよう、と決めたところで、「はて、私の自分らしさって一体何?」と立ち止まってしまうことはないでしょうか。
特に、人の目が気になる、人の顔色を伺ってしまいがちな人は、自分らしく生きることがよくわからないかもしれません。
なぜなら、人の顔色を気にすればするほど、どんどん自分らしさから遠のいてしまうからです。
この記事では、人の顔色を気にしがちな人が、どんなふうに自分らしさを見つけていったらいいのか、お伝えしたいと思います。
この記事の目次
自分らしさって何?
さて、ではまず自分らしさって何なのかを探っていきましょう。
人の顔色を気にする人が、「人の顔色を気にすることが自分らしいことなんだ!」と言うこともできます。
しかしほとんどの人にとって、(それはちょっと違うんじゃ・・・?)と突っ込みたくなるのではないでしょうか。
自分らしい自分と表現するとき、そこには、人に流されない自分とか、人に左右されない自分という意味が含まれているように思います。
自分らしさとは一言で言えば、個性とも表現できるかもしれません。
人は一人一人違います。
赤ちゃんのときから、いや母親のお腹にいるときからすでに個性があります。
命の始まりのころからの個性がそのまま素直に自然に広がっていったものが、自分らしさと呼べるのではないでしょうか。
人の顔色を気にしていると、自分らしく生きれない理由
人の顔色を気にしがちな人は、自分らしく生きているという実感はうすいでしょう。
人の顔色を気にする人は、人と一緒にいるときに(この人は自分のことをどう思っているのだろうか)(怒っていないだろうか)(私の言ったことで不機嫌になっていないだろうか)などと、人が自分に対してどのような想いを抱いているのかが気になります。
あの人がため息をついたのは、私のせいではないか。
あの人が顔をしかめたのは、私のせいではないか。
あの人がなんとなくイライラしているのは、私のせいではないか。
しかし人がどんな想いを自分に対し抱いているかなんて、聞いてみない限りわかりません。
もちろん、聞いたからと言って、本音を話してくれるかどうかもわかりません。
なので、答えがでないことで、ぐるぐると考え続けることになります。
なぜそんなに人の顔色が気になるのでしょうか。
人の顔色が気になるとき、それは人が自分に対しネガティブな想いを抱いていないか、早く察知しておきたいときではないでしょうか。
もし自分に対し人がネガティブな想いを抱いているなら、それを早く察知しておいた方が、心構えができたり、対策が立てれたりします。
例えば自分が不用意に言ってしまった一言に不機嫌になっているなら、謝ることができたり、機嫌を直してもらうために相手を気持ちよくする話をすることができます。
自分の存在自体を迷惑と思っているなら、その場から立ち去ることもできます。
もしくは、自分に文句を言ってこようとしているなら、それを言わせないように、こちらも更に不機嫌になって思い切り威圧感を出すこともできるかもしれません。
人が自分に対しどのような想いを抱いているかを気にしてぐるぐると考え続け、もしネガティブな想いを抱いてるならと想像して頭の中で対策を講じようとすることは、はたして自分らしいと言えるでしょうか。
ほとんどの人は首を横にふると思います。
なぜ人の顔色を気にするようになるのか
ではなぜ、自分らしく生きるのではなく、人の顔色を気にして生きるようになってしまったのでしょうか。
それは成長過程における、親との関りの中にヒントがあります。
・親からありのままの自分を認めてもらえず、褒められることよりダメ出しされることが多かった。
・親からよく感情的に怒られたり、心配されていた。
・親の期待に応えられないとガッカリされた。
というような家庭で育った場合、子どもは次第に親の顔色を気にするようになっていきます。
そして、怒られないように、心配されないように、がっかりされないように、ダメ出しされないように、親の様子をうかがいます。
そして親にネガティブな反応を起こさせないように、ぐるぐると対策を考えるようになっていくのです。
そして親との関係で傷ついた心はインナーチャイルドとなります。
そして子どもののちのちの人生においてまで、親子関係で生じた反応パターンは人間関係のベースとなります。
つまり小さいころ、親の顔色を気にしていたのと同じように、人の顔色を気にするようになってしまうのです。
親とタイプが似てる人、例えば父親の顔色を気にすることが多かったなら、年上の男性の顔色が特に気になる、というケースもよくあります。
人の顔色を気にしがちな人の、自分らしさの見つけ方
さて、では人の顔色を気にしがちな人は、どうやって自分らしさを見つけていけばよいのでしょうか。
注意して欲しいのは、自分らしさを見つけて、その自分らしさに自分を合わせていったら、自分らしく生きることができる、ということではありません。
例えば占いや姓名判断などで、本当のあなたは思いやりの深い人です、と書かれていて、じゃあ思いやりの深い人になろう!と頑張っても、残念ながら自分らしく生きることからは遠のいていくでしょう。
自分らしさとは「これが自分らしいんだ」という頭で考えるようなものではなく、人の顔色を気にせずに、ただ自分自身としてありのまま生きていれば、自然とにじみ出てくるものなのです。
にじみ出ていたものが広がっていき、それが周りの人に伝わり、自然と「〇〇さんて✖✖だよね」と何人もの人から同じようなことを言われることが多くなった時、それが自分らしさと気づきます。
でももうその時にはすでに自分らしく生きているので、「そっか、これが自分らしさなんだ!」と感銘を受けるようなことはなく、「ふーん、そっか、やっぱりなぁ」くらいライトな感じで受け止めると思います。
なので、大事なのは「何が自分らしさか」ということを頭で探求することよりも、いかにリラックスして、人に合わせる自分ではなく、ありのままの自分として過ごせるか、ということです。
リラックスしてありのままで生きるには
ではリラックスしてありのままで生きるには、どうしたらいいのでしょうか。
人の顔色を気にしてしまう、というような反応パターンは、インナーチャイルドの影響で、とても強い心の癖になっています。
「人の顔色を気にしないようにしましょう!」と言われて、「はい、ではそうします!」と決めて、すぐに自由にふるまえる人はほとんどいないでしょう。
大抵の人は、(なんでこんなに人のことが気になっちゃうんだろう)と自問自答しながら、もんもんとしていることが多いと予想します。
実は人の顔色を気にしがちな人は、一人でいても、無意識にその場にいない人の目を気にしていたりするから更にやっかいです。
一人でいて、ボーっとしていても、なんとなく怠けているのを咎められている気がして安らげない。
掃除しなきゃいけないのに、片づけなきゃならないところがいっぱいあるのに、あちこち埃もたまってるのに、なんてダメな私・・・
人と一緒にいると人にダメ出しされるのを恐れているのに、一人でいても結局は自分で自分にダメ出ししてしまう。
こんなんじゃ、とてもじゃないけどリラックスできませんね。
体のあちこちが緊張して凝り固まっている人も多いかもしれません。
心も体も余裕がない状態とも言えるでしょう。
なので、まずはリラックスするために余裕を生み出しましょう。↓
① 余裕を生み出す
リラックスするためには余裕が必要です。
心にも体にも余裕を生み出しましょう。
以下の記事に余裕を生み出す、シンプルな3つの方法が書かれています。
参考にしてみてください。
余裕が出てきたら、頑固な思考癖を手放し深い部分からのリラックスを感じるために、インナーチャイルドを癒していきましょう。↓
② インナーチャイルドを癒す
インナーチャイルドが影響している限り、人の顔色を気にしたり、自分にダメ出しする心の癖はなかなか手放せません。
ここでは自分自身でできるインナーチャイルドの癒し方を以下にお伝えします。
あなたが人の顔色を気にするとき、どんな想いが出てくることが多いでしょうか。書き出してみましょう。
例
今、私が口にしたことが気に障ったかな
もっと手伝えって言われているような気がする
こんなにはしゃいでみっともないと思われているはず
想いを書き出したら、同じような想いを小さいころ、自分の親に対して抱いていなかったかどうか、意識を向けましょう。
もし思い出したら、その時子どもだったあなたが、どんな気持ちだったか、感情だったか、感じようとしましょう。
もし嫌な気持ちやネガティブな感情が出てきたら、静かに感じるようにしましょう。
もう一度思い出してみて、特に何も湧いてこないようになるまで、感じ続けてください。
※深いインナーチャイルドの癒しが必要だと思われる方は、専門家のサポートを受けることをお勧めします。
私は自分が受けて変化の実感があったヒーリング『インナーチャイルドを扱うヒーリング』を2009年から自分でも提供しています。
興味ある方はこちらのページをご覧ください。
まとめ
何が自分らしさなのかを見つけるには、リラックスしてありのままで生きることが大切です。
自分らしさって何、と頑張って探すよりもまず力を抜く。
あまりに人の顔色が気になりすぎるなら、そういう交友関係を思い切ってやめてみるのもいいかもしれません。
そしてできる範囲でいいので、自分が心地よいと思える人たちとお付き合いしていきましょう。
心地よさ、というのも、リラックスにつながります。
一人一人がリラックスしてありのままに、自分らしく生きていたら、地球はもっと平和になっていくでしょう。
また親が自分らしく生きていたら、その子どもたちも自分らしく生きることが当たり前になっていきます。
そんな社会を目指して、まずは自分でできることから始めていきませんか。
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