マインドフルネスを知っていますか。
マインドフルネスはストレス軽減や、集中力UP・免疫力UPなどに効果があると言われています。
グーグル社やマイクロソフト社などメジャーな企業の研修で取り入れられていると話題になったり、瞑想やヨガと一緒に語られることが多いマインドフルネス。
余裕がない子育て中には難しいかも、と思われるかもしれませんが、いやいや、子育て中だからこそ、マインドフルネス!
マインドフルネスな状態は子育ての問題を減らし、子育てを楽に穏やかにしてくれます。
今回はそんなマインドフルネスと子育てについてお伝えします。
この記事の目次
マインドフルネスって何?
そもそも、マインドフルネスって何なんでしょう?
日本マインドフルネス学会では、マインドフルネスを以下のように定義づけています。
「“今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観ること”
なお、“観る”は、見る、聞く、嗅ぐ、味わう、触れる、さらにそれらによって生じる心の働きをも観る、という意味である。」
私はマインドフルネスを以下のように捉えています。
マインドフルネスとは、「今この瞬間のありのままを味わい、ジャッジせずに受け入れている状態」
瞑想やヨガはマインドフルネスになるための方法であって、マインドフルネスそのものではありません。
マインドフルネスになれるのであれば、方法は何であっても構わないのです。
マインドフルネスって何がいいの?
マインドフルネスは子育て中に特におすすめ。
子育てには色々な悩みがつきものです。
・子どものわがままに振り回されて疲れる。
・子どもがダメなことばかりするので、イライラして怒ってばかり。
・子どもの将来が不安。
・こんな育て方でいいのか、心配になる。
・余裕がない自分が嫌だ。
たいていの子育ての悩みは心がマインドフルネスの状態にないから起こります。
今この瞬間のありのままを味わっていれば、感情を豊かに感じることはあっても、感情に振り回されることはありません。
また今この瞬間をジャッジせず受け入れていれば、ダメ出しすることもありません。
相手や自分に変わって欲しいと期待することもないのでがっかりすることもありません。
つまり問題としていたことが、問題となくなっていくのです。
問題としていたことが問題となくなっていくなんて、どんなにか子育てが楽になると思いませんか。
誰でも最初はマインドフルネス、でも・・・
子どもは小さければ小さいほど、今に生きています。
つまりマインドフルネスの状態で生きています。
子どもは自分が感じるまま、思うがままに、興味を示したり、行動したり、笑ったり泣いたり、「今」にとても素直です。
しかし、たいていの親はマインドフルネスの状態にないので、そんな子どもを見て、何が問題なんだろう、どうしてこんなことするんだろう、と過去に作り上げてきた自分の世界観の中でジャッジしようとします。
そしてその世界観から外れる子どもの性質をダメ出しする傾向にあります。
そうやってマインドフルネスでない親から育てられていくと、自然と子どももマインドフルネスの状態から離れていくようになっていきます。
反対に、マインドフルネスな親から育てられた子どもは、本来のマインドフルネスなまま、ストレスが少なく、ありのままでイキイキと成長していくのです。
子育て中でも簡単にできるマインドフルネス法
色々と余裕がない子育て中、しっかりと一人時間をとって集中してマインドフルネスに取り組むのはハードルが高いかもしれません。
しかし本当に大切なのは、自分ができる範囲で、毎日少しずつ積み重ねていくことです。
自分ができる以上に頑張ってやろうとしても息切れして止まってしまうことにつながります。
なので、以下に紹介するマインドフルネス法を、最初は5分を目安にやってみるといいと思います。
今は手元にスマホを置いておく人が多いと思うので、思い立ったらすぐ、スマホのタイマーを5分セットしてやってみるのがお勧めです。
マインドフルネス瞑想
ちょっとしたスキマ時間を活用して、瞑想をしてみましょう。
椅子に座って、リラックスして背筋を軽く伸ばします。
最初は呼吸に意識を向けます。
吸う息、吐く息とともに、お腹が凹んだり膨らんだりする感じ、息が鼻の下に当たる感じ、空気が体の中に入っていく感じや出ていく感じを味わいましょう。
雑念が出てきても全然オッケー。
雑念が出てきていることに気づいたら、気づいた時に呼吸に意識を戻します。
タイマーが鳴ったらゆっくりと目を開けて終了です。
慣れていけば、徐々に時間を延ばしていってみてください。
日によって、雑念が出やすかった、リラックスして気持ちよかった、など瞑想中の出来事も違うと思います。
それもありのままに受け止め、ジャッジせず、毎日たんたんと続けていく方に意識を向けていきましょう。
食べるマインドフルネス
食べることに意識を向け続ける方法です。
英語ではmindful eatingと言います。
まず、目の前にある、食材や料理に意識を向けます。
その香りや見た目、味のイメージなどをじっくり観察します。
お腹がすいている感覚や食べ物を口に入れたい衝動が湧いてきたら、ゆっくりとその感覚や衝動も味わいましょう。
ゆっくりと食べ物を口に運び、できるだけゆっくりと咀嚼して味わい、ゆっくりと飲み込みます。
口の中の動きや、舌の感触、食べ物の味や形が変化していく様子、食べ物が体の中を通っていく感覚を意識することも、今この瞬間を味わうことにつながります。
ゆっくりと感じながら食べることで、食べる量が自然と減り、ダイエット効果も期待できると言われています。
マインドフルネス家事
洗濯物を干す、食器を洗う、掃除機をかける、など、子育て中は家の中でやることがいっぱい。
そんな家事を利用して、マインドフルネスな状態になっていきましょう。
まず、何かの家事をやる前に、「マインドフルネスな状態になる」と意識をセットします。
例えば、食器を洗う場合は、「マインドフルネスで食器を洗う」と心の中で決めます。
タイマーをセットし、食器を洗い始めます。
そして、食器を洗うときの感覚、食器の手触りやスポンジを握る感覚、水が手に当たる感覚、食器が水に当たる音などに意識を向けていきます。
めんどくさいな-、嫌だなーというような雑念が湧いてきても、そのままジャッジせず、気づいたら食器を洗う一連の動きに意識を戻します。
タイマーが鳴ったら、今この瞬間を敢えて意識するのはやめますが、そのまま続けられそうなら続けてみてください。
マインドフルネス抱っこ
まだ子どもが小さいようならお勧めしたいのが、マインドフルネス抱っこ。
子どもを抱っこしながら、子どもを抱っこしている感覚に意識を向けます。
子どもの肌触り、匂い、重さ、抱っこするために使っている手や体の感覚などを味わいます。
気持ちよさ、暖かさ、心地よさなどが湧いてきたら、それもありのままに味わいます。
「いつも怒ってばかりでごめん、ダメな母親」などという気持ちが出てきても、ジャッジせずに、気づいたら今の感覚に意識を戻します。
子どもが大きくても、「5分間、抱っこに付き合って」などとお願いして、マインドフルネス抱っこをするのはとてもいいと思います。
子どもにとっても、親が自分をジャッジせずに、自分との今を味わっていることに安心感を覚え、精神的に安定するからです。
まとめ
子育て中でも簡単にできるマインドフルネス法をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
深く考えずに、とりあえずやってみようとしてみるのは、マインドフルネスへの一歩だと思います。
ある程度やってみたら、マインドフルネスになろうとしている状態と特に何も意識していない状態にどんな違いがあるか、メリットやデメリットを書き出してみるのもいいでしょう。
マインドフルネスの状態の方がいい、と心から感じられると、日々マインドフルネスになろうとする意識が高まっていくからです。
私自身は、マインドフルネスという言葉を知る前から、「もっと穏やかに子育てしたい」「自分をもっと成長させたい」という想いから、今回ご紹介したような今ここを味わう取り組みを色々やってきました。
結果、「今この瞬間のありのままを味わい、ジャッジせずに受け入れている状態」であればあるほど、問題意識がなくなり、問題意識がなくなればなくなるほど、周りの世界に問題がなくなり、どんどん人生に信頼感安心感が増していく、ということを実感しています。
子どもと一緒の人生をマインドフルネスに生きませんか。
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