どうして私、こんなに子どもにイライラしちゃうんだろう?
子どもの些細なことでイライライラ・・・・
子育てでイライラしやすい人の特徴として、固定観念が多くて強い、ことが挙げられます。
固定観念とは一体何かをお伝えしながら、その傾向を持つ方のための対処法を提案していこうと思います。
この記事の目次
【固定観念】とは信じている情報のこと
子育てにおいてイライラしやすい人の中には、強固な固定観念を多く持っている傾向が見られます。
固定観念とは信じている情報のことを指します。
自分の外側から情報がやってきて、それを信じることで固定観念が作られます。
例えば、「家の中では靴を脱ぐ」
これも固定観念とも言えます。
これが強い固定観念になっている人だと、「隣の人はお家の中でも土足らしいよ」と聞くと、なんかモヤモヤします。
えええー、嘘でしょ?!、みたいな感じですね。
でも、家の中でも土足なのは「旦那さんがアメリカ人だからなんだって。」って聞いて、あ、そっかなるほどね、って受け入れられるなら、それほど強い固定観念ではないかもしれません。
これが、(日本に来てるんだから、普通日本の常識に従うべきでしょ!?)みたいにイライラしちゃう場合は、強固な固定観念と言えます。
強固な固定観念は、それが絶対正しい、とまでなっています。
◯◯するべき、とか、普通、とか、常識、みたいに出てくる時は、だいたい強固な固定観念です。
夫婦関係のいざこざはどちらかの固定観念が原因で生じることはよくあります。
例えば、夫が靴下をしょっちゅう脱ぎっぱなしにする。
妻の方は、「床に靴下を脱ぎっぱなしにするべきではない!」という固定観念があります。
なので夫が靴下を床に脱ぎっぱなしにするたびに注意します。
でも夫がすぐ忘れて同じことを繰り返す。
すると、妻は自分のことを否定されているかのように感じてイライラがつのるのです。
(なんて非常識な人なの!?ひどい人!私のこと、馬鹿にしてる?!)
これが固定観念になっていないと、どうやったら夫が靴下を洗濯機に入れてくれるのか、たんたんと思考錯誤を繰り返します。
または、(靴下が床にあるのは私が違和感があるのだから私がやればいいや)となるかもしれません。
そんなふうに強固な固定観念が多ければ多いだけ、イライラの火種はあちこちに散らばるようになります。
子育てでは強固な固定観念があればあるだけイライラする
固定観念とは何かをお伝えしましたが、自分にもあるなぁ、なんて思い当たった方はいらっしゃるでしょうか。
子育ては強固な固定観念を多く持っていれば持っているだけ、イライラしやすくなります。
私も以前はたくさんの子育てに関する固定観念を持っていました。
それは妊娠中からありました。
子どもの幸せのためには自然に育てるべき!
そんな大枠の固定観念から派生する、細かい固定観念がたくさんあったのです。
「子どもは自然に触れさせるべき」
「子どものおやつは手作りすべき」
「添加物が入ったものは避けるべき」
「おむつは布おむつを使うべき」
「毎日絵本を読み聞かせるべき」
などなど
まぁ、こう書き出してみると、自然派ママにとってはそう悪くない固定観念だと思うのですが、これが強固な固定観念となっている場合が問題です。
例えば、「子どものおやつは手作りすべき」。
これが強固な固定観念になっていると、疲れていても、ヘトヘトでも、自分を追い込んでおやつを手作りしようとします。
そんなふうにして作ったおやつを子どもが食べない、しかも市販の添加物だらけのスナック菓子を欲しがる。
もう、イライライラッ!爆発です!
「あなたのためを思って私はこんなに頑張っているのに、なんであなたはわからないの?!」
たまには市販のおやつでもいいじゃない、なんて言われそうですが、いやいやそんな余裕はなく、かりに市販のおやつを与えたとしても、そんなことをしてしまった自分にダメ出ししてしまっていました。
もうね、ストレスがたまりますよね。
子どもは親の思い通りになんてなってくれないことがほとんどです。
でも思い通りにしたいんです、固定観念は絶対に正しいのですから。
だからイライラする、の悪循環になりやすい。
強固な固定観念が多いと柔軟性に欠けてしまう
子どもが小学校に入るとなると、「学校」や「勉強」に関する固定観念が刺激される方も多いですね。
「毎日コツコツ勉強すべき」
「学校は休んではいけない」
「学校に迷惑をかけてはいけない」
「規則正しい生活をすべき」
「宿題はするのが当然」
などなど・・・
でも本当は子どもはいくらでも変化できる自由な存在。
例えば勉強に関しても、理解度や前向きに取り組む時期などは、子どもそれぞれ違っています。
子どもをしっかり観察すれば、今は自由に自分の好きなことを集中してやらせた方が、あとあと集中力が高まり学力が伸びるというタイミングもあるのです。
だけれど、親に強固な固定観念があると、「今、勉強していない」「今、成績が悪い」という現実しか見えなくなり、今をなんとか矯正しようと、毎日イライラと口うるさく勉強について言うようになってしまいます。
すると子どもは、自分を信頼されていないことを感じ取り、(どうせ自分はダメなんだ)という自己否定感を強めていき、自分に自信を失うようになってしまいます。
「いい母親」という固定観念もある
母親としての自分に対しても強固な固定観念が多い人もいます。
「いい母親であるためにはいつも笑顔で穏やかであるべき」
「いい母親であるためには子どもをしっかりサポートすべき」
「いい母親であるためには怠けてはいけない」
「いい母親であるためには子どもをちゃんと律しないといけない」
「いい母親であるとともにいい妻でなくてはならない」
もちろん、自分に対しての固定観念も、強固、かつ多ければ多いほど、やっぱりイライラします。
固定観念通りにいかないことに、自分を責めて、自分に腹が立つのです。
あとね、固定観念って曖昧なことが多いですよね。
例えば、子どもをサポートすべきって言っても、どこまでがサポートなのかって曖昧じゃないですか。
側から見たら、(この人、お子さんをしっかりサポートしててすごいな)と思われているかもしれないんですよ。
でも、自分は子どもをサポートできてないって感じたら、他人のどんな意見も受け入れられないのです。
そして、自分に腹が立つだけでなく、固定観念通りのいい母親でいさせてくれない子どもに対しても腹が立ちます。
「あなたがそんな態度だから、私はいつも笑顔で穏やかなお母さんでいられないのよ!!!」ってそんな感じですね。
うーん、強固な固定観念が多いと、やっぱり大変だぁ・・・笑
固定観念に気づいて緩めよう
人は本当に人それぞれ、違うんです。
みんな自由なオンリーワンな存在。
でも固定観念ってそんな自由なオンリーワンな存在の子どもや自分を、枠の中に閉じ込めてしまうような働きをするんです。
本来の自由さを無意識に知っている子どもであればあるだけ、親が押し付けてくれる固定観念に反発し、問題を起こしがちです。
(親の言うことをなんでも素直に聞く子どもの方が本当は問題だったりするんですけどね。)
いちいち問題を起こす子どもにまたイライライライラ・・・
親にイライラされた子どももイライライライラ・・・
うーん、イライラの悪循環は止まりません。
ということで、子育てのイライラを減らしていくためには、自分の持つ強固な固定観念に気づき、緩めていくことが得策です。
では以下にその方法をお伝えしますね。
強固な固定観念に気づく方法
① 子どもにイライラする場面を書き出す。
例)
・ 子どもが好き嫌いをするとき
・ 子どもが宿題をやらないとき
・ 子どもが忘れ物をするとき
② イライラした場面で関わっていそうな固定観念を書き出す。
例)
子どもが宿題をやらない → 出された宿題はちゃんと毎日やるべき
③ ②で出てきた固定観念に外れたことを子どもがし続けたとイメージしたら、どんな気分になるか感じてみる。
別にいっかなーと思えたら → 軽い固定観念なので放っておいても大丈夫
とんでもない!とモヤモヤソワソワ、イライラと感情が波だったら → 強固な固定観念なので、次のワークで緩めてみましょう
強固な固定観念を緩める方法
① 前のワークで出てきた強固な固定観念について、なぜ、その固定観念に従う必要があるのか書き出す。
例)
出された宿題はちゃんとやるべき → なぜ?
→ やらないとちゃんとした大人になれない、勉強に追いつけなくなる、勉強習慣が身に付かなくなる、母親の私の評価が下がる、など
② それぞれに対し、本当にそうなのか疑ってみる。
例)
宿題をやらないと、本当に勉強に追いつけなくなるのか?
ネットなどで固定観念とは反対の情報を検索して、読んでみる
→ 例えばこんな題名の記事がありました。「学校の宿題はやる意味なし!その根拠と裏付け【小学校・中学校】」
いろんな見方ができるようになり柔軟性が増したらワークはうまくいってます。
いろんな見方とは例えば、それぞれ子どもにとって理解力や進歩度は一定じゃないのに、同じ内容の宿題を一律で課すのはおかしいよなぁ、とか、AI時代にただマスの中に漢字を埋めるだけの作業は将来の役に立つんだろうか、などですね。
必ずしも、宿題はやらなくてもいい!、とならなくてもいいんです。
ただ、思考の柔軟性が上がることで、子どもそのものを見てあげられやすくなり、(この子にとって何がベストなんだろうな)と模索していくことができる可能性が高まるのです。
すると、イライラに使っていたエネルギーが前向きに使えるようになっていきます。
全然緩まらない固定観念にはインナーチャイルドがからんでるかも
しかし、そうやってワークしても、全然緩まらない場合もあります。
例えば、いくら宿題をやらなくても問題がない、という情報を取り入れても、それが権威ある人がそう言っていても、「そうはいっても、やっぱり宿題はやるべきだ!」となって、やっぱり宿題をなかなかしようとしない子どもにイライラしてしまうのです。
そういう固定観念には、『インナーチャイルド』が関わっていることが多いです。
『インナーチャイルド』とは幼少期から成人するまでの間についた心の傷のことを指します。
例えば、子どもの頃、親に宿題のことを口うるさく言われていたとします。
「宿題しないなんて碌な大人になれない!」なんて言われてもいたとすると、(宿題をしないのはヤバい・・・)(親を怒らせて見捨てられるかも・・・)となって、(宿題はやるべきもの)という固定観念が形成されていくのです、
強固な固定観念は、親の固定観念を受け継いでいる場合も多いのです。
また、反面、親がイライラしてヒステリックになりやすい性格で、自分はそれにとても傷ついたので、反面教師的に「いい母親とは笑顔で穏やかであるべき」という固定観念を強めることもあります。
なかなか緩まらない固定観念が多い場合、自分の親がどんな固定観念をもって自分を育てていたのか、意識を向けてみましょう。
それに対して、子どもの頃の自分はどんなふうに感じていたのか、例えば「宿題をしなさい」と口うるさく言われてどんな気持ちになっていたのか、受け止めてあげましょう。
そうすることで、今の自分の強固な固定観念が緩んでくることもあります。
ただ『インナーチャイルド』が関わる固定観念は、なかなか自分一人で緩めるのは大変です。
自分は強固な固定観念が多いかも、それでイライラしているんだったらなんとかしたい!と思われる方は、専門家のサポートのもとで『インナーチャイルド』を扱っていくのが近道です。
まとめ
子育てにおいてイライラを克服するためには、強固な固定観念から解放され、柔軟性を高めることが不可欠になってきます。
柔軟性が高まると、ありのままの子どもを観察する余裕をができ、子どもと自分にあった子育てを模索することが可能になります。
すると子どもは親からありのままの自分を受け入れられている感覚を感じ、自己肯定感を高め、自然と自分に自信を持つようになります。
強固な固定観念を緩めることは、ポジティブな親子関係を築く鍵となるんです。
長年のヒーラー・カウンセラーとしての経験から、親の強固な固定観念を刺激してくる子どもはギフトだなぁってしみじみ思います。
親自身が自分の固定観念に気づくことで、より自由にしなやかになっていけるからです。
その変化は子育てだけでなく、親の人生も豊かにしていくでしょう。
まずは自分の固定観念に気づくことで、イライラを和らげ、子育てをより楽しく、充実したものにしていきませんか。
私は『インナーチャイルド』を扱うヒーリングを提供しています。
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