子どもにイライラがつのって怒鳴ってしまう
ダメだって思ってるのに、カッとなるとコントロールできない。
もういい加減、こんな自分を変えたい!
そう思ってませんか?
自分を変えたくても変えられない、それは思っている以上に堪えることかもしれません。
この記事では、怒鳴ってしまう自分を変えたい!と強く願う方へ、怒鳴っては自己嫌悪の自分を卒業する効果的な方法についてお伝えしたいと思います。
この記事の目次
親に怒鳴られて育った子ども 5つの影響
まずは親が子どもを怒鳴って育てるとどんな影響が起こりうるのか、5つのポイントをみていきましょう。
①心理的影響
怒鳴られることにより、子どもは常に不安や緊張感を抱くようになります。
そして家庭内で安心感を感じられなくなり、ここにいてはいけないのではないか、という疎外感や孤独感を心の根っこに持つようになります。
②自己肯定感の低下
怒鳴られてばかりの子どもは、(自分が悪いから怒られるんだ)と自分に対する自己肯定感が低下する可能性が高いです。
これが将来的には自尊心の低下や自信喪失につながることがあります。
③コミュニケーションの悪化
親に怒鳴られると、子どもは親に対して本音を話しにくくなります。
子どもはできるだけ怒られないように、本当の気持ちを抑え込むようになり、将来的にはそれが自分の本音がわからなくなる原因になります。
④行動への影響
怒鳴り声にさらされることが続くと、子どもは同じように攻撃的な行動をとる可能性があります。
また、怒りをコントロールする方法を学べないままになることもよくあります。
⑤社会的影響
親から怒られてばかりの子どもは他者との関係においても問題を抱えやすくなります。
家庭内で一方的なコミュニケーションを主に学んでしまうからです。
友達や教師との関係においても、信頼感を築くのが難しくなるかもしれません。
怒鳴ってもいい、人間だもの
怒鳴ることへの子どものネガティブな影響を理解した上で、怒鳴るのをやめたい、と思っているのに、いきなり「怒鳴ってもいい、人間だもの」というセリフはちょっとそぐわないかもしれません。
でも例えば、カツオに怒鳴っているサザエさん、のイメージはどうでしょう?
サザエさんが怒鳴っても、カツオはへっちゃら。
サザエさんも、また怒鳴ってしまった・・・なんて深刻になってる様子はなく、あっけらかんとしている。
数十分後には、またいつものように無邪気に笑いあう二人。
怒鳴るのをやめたくてもやめられない、という人は、全く怒鳴ってはダメ、としている完璧主義さんが多いように思います。
でも一度たりとも怒鳴ってはダメとしていると、怒鳴らないように常に注意していなければならず、ストレス。
またちょっとでも怒鳴ってしまった時に過剰に自分を責めてしまうので、それもまたストレス。
結局それらのストレスが蓄積し、イライラの原因になって怒鳴りたくなる衝動を抑えきれなくなる。
そんな悪循環なんです。
なので、サザエさんくらいのバランス感で、怒鳴ってしまうことをまず自分に許してあげるといいでしょう。
その方が怒鳴り方も、サザエさんみたいにさっぱりしてるので、子どもへの精神的ダメージも少なくてすみます。
変わりたい、でも変われない、の裏側にあるもの
人間、本気で決意すれば、自分を変えることができると私は思っています。
でも自分を変えることって難しいと思うことがほとんどですよね。
私は息子を妊娠中、自分を変えると決意しました。
あれから約13年経ちますが、変えることができたことは沢山あります。
でもなかなか変わらないなーと思う部分もやはりあります。
そんな時、変わらない自分に対し、心の奥底、つまり潜在意識ではメリットを感じているということがよくあります。
表面的には、変わりたい!と願っているのに、潜在意識では、変わりたくない、と思っているのです。
そして、大体、潜在意識で思っていることの方が現実化しちゃうんですよねー、あーやだやだ 笑
ということで、怒鳴ることに対して、潜在意識ではどう思っている可能性があるのか探っていきましょう。
怒鳴るのをやめるメリット
怒鳴るのがやめられない裏側には何があるのか理解するために、まずは、怒鳴るのをやめるメリットを書き出してみましょう。
以下に例を挙げます。
例を参考にしてもよいので、ご自身の実感があるメリットを書き出してみてください。
怒鳴るのをやめるメリット
・ 子どもの自己肯定感を下げずにすむ
・ 自己嫌悪に陥らずにすむ
・ 自分を責めずにすむ
・ 子どもが私の顔色を伺うようにならずにすむ
・ 子どもに恐怖心を与えなくてすむ
・ 子どもの心にトラウマを与えなくてすむ
・ 子どもと穏やかにコミュニケーションがとることができる
・ 疲れずにすむ
などなど・・・
怒鳴るのをやめるデメリット
では反対に、怒鳴るのをやめるデメリットを出してみましょう。
怒鳴るのをやめるメリットを出すよりも難しいかもしれません。
例を下に書くので、ちょっとでも可能性があると思うものをピックアップしてみてもいいです。
そして、ここが肝心なのですが、メリットと同じ数だけデメリットを出してみましょう。
怒鳴るのをやめるデメリット
・ 子どもの問題行動をやめさせることができない
・ 子どもに恐怖心を与えてコントロールすることができなくなる
・ ストレス発散ができなくなる
・ 子どもが自分の顔色を伺わなくなる
・ 子どもが好き勝手するようになる
・ 自分を責めることができなくなる
・ 自己嫌悪ができなくなる
・ 今までと同じコミュニケーションパターンを続けることができなくなり楽できなくなる
怒鳴ることをやめるデメリットを見ることは抵抗がある人が多いかもしれません。
でも案外、デメリットは大きいのかもしれません。
例えば、「自分を責めることができなくなる」「自己嫌悪ができなくなる」のデメリットですが、自分を責めることや自己嫌悪は、やめたいと思っているけど、実は必要なこと、と潜在意識は捉えている人って案外多いんです。
例えば、全く自分を責めずに、自己嫌悪に陥ることのない人ってどう思いますか?
「この人、ちょっと大丈夫かな?過剰に自信があるの?横柄になったりしない?」と心配になったりしませんか?
それは自分を責めることや自己嫌悪は、やめたいと思っているけど、実はまともな人間であるためには必要なこと、と潜在意識は捉えているからです。
それと、もし子どもの頃、親から怒鳴られていた、という人は、そういうコミュニケーションが潜在意識に刷り込まれています。
なので、親と同じようなコミュニケーションパターンを無意識に繰り返す方が実は楽なんですよね。
全く新しい、自分らしいコミュニケーションパターンを作っていくのは労力でデメリットだと捉えている場合もあります。
また怒鳴らないでいたら、子どもが図にのって、好き勝手するようになるんじゃないかと危惧している場合もあります。
アンコントロールになって、傍若無人になって、ろくな大人にならない、とかね。
あなたはいかがでしょうか。
デメリットなんてない、と思われる方もいるかもしれませんが、その場の思いつきでもいいので出してみてください。
怒鳴るのをやめる決意を新たにしよう
怒鳴るのをやめたくてもやめられないと言う場合は、怒鳴るのをやめるデメリット(もしくは怒鳴るのをやめないメリット)を潜在意識の中では大きく思っています。
なので、怒鳴るのをやめるメリットとデメリットを見比べてから、やっぱりメリットの方が大きいからやめよう!と決意することが、より潜在意識の深い部分からの決意につながってきます。
潜在意識の深い部分からの決意ができると、今の自分に最適な、怒鳴るのをやめるための効果的な情報が入ってきたり、怒鳴るのをやめるアドバイスを自然と受け入れ続けることができるようになったりします。
子どもに怒鳴るのをやめるのに役立つ情報、または、穏やかに子育てするのに役立つ情報って、ちょっと検索すればWeb上にたくさんあると思うんですよ。
そしてそのような子育て本も沢山出版されています。
でもそういったものを読んでも、なかなか実践までいかなかったり、実践しても続かなかったりするのは、やっぱり潜在意識では怒鳴るのをやめたくないって思っているからなんですね。
なので、今までのところは怒鳴るのをやめる下地作りのようなものです
メリットデメリットを見比べながら、本当は自分はどうしたいのか丁寧に感じてあげることは、自分で自分を変えていく、大きな力になります!
怒鳴るのをやめるために効果的な2つの方法
ここまでは、怒鳴るのをやめる下地作りでした。
ここからは実践編♪
怒鳴るのをやめるためにどうしていったらいいのでしょうか。
ここでは効果的な方法2つをご紹介します。
① 1日1回は自分を大切にすることをする
怒鳴るのをやめられない、やめようと思っても怒鳴ることを繰り返してしまう、という人は、精神的余裕がありません。
余裕がないので、カッとなると、自分がコントロールできなくなるのです。
深手を負った野生動物のようなものです。
シャーーーッ、っと近づく人を威嚇し、攻撃するのです。
特に、疲れている時に怒鳴ってしまいがちです。
疲れている時って肉体的にも精神的にも余裕がないですもんね。
ではどうして余裕がないのでしょうか。
それは自分を置いてきぼりにして頑張りすぎているからです。
(え、私、そんなに頑張ってないって瞬時に思ったそこのあなた、あなたこそ、めっちゃ頑張ってますよ!)
だから、自分を大切にして、少しでも余裕を取り戻すことが最優先です。
でも漠然と自分を大切にしよう、なんて言われても、自分を置いてきぼりにして頑張ってきた人はなかなか実践できなかったり続かなかったりするかもしれません。
なので、期間を決めてルール化しちゃった方がいいですね。
例:『これから最低一週間は、1日1回以上、自分が大切にされていると感じることをし続ける』
自分が大切にされていると感じること=自分が好きなこと、でも構いません。
ちょっと上等なコーヒーを飲むとか、自分のためにミニブーケを買うとか、天然塩を入れたお風呂にゆっくり浸かるとか、丁寧に肩回ししてみるとか、自分の頭を自分で撫でてあげるとか、、、
自分が自分を大切にしている、と感じられることならなんでも大丈夫。
これを続けることで、余裕が出てきて、徐々に怒鳴りたくなる衝動が減っていくでしょう。
② イライラし始めた時、自分の本音をアイメッセージで伝える
アイメッセージってご存知ですか?
自分を主語にしたメッセージのことです。
例えば、「なんで手伝わないの?」はアイメッセージとは相反するユーメッセージですね。
「なんで、あなたは、手伝わないの?」とあなたが主語になるからです。
対して、アイメッセージは、「手伝ってくれたら私は嬉しい」「手伝ってくれないと私は悲しい」など、<私>が主語になるのでアイメッセージになります。
アイメッセージについて詳しくはこちら
イライラして怒鳴りたくなる時、「どうせわかってもらえてない」「自分はバカにされている」「自分はないがしろにされている」という否定的な、被害者的な気持ちに陥っていることがほとんどです。
アイメッセージで自分の本音を伝えようとすることは、結果的に自分の気持ちに寄り添い、自分を理解しようとすることにつながります。
<例>
ユーメッセージ: 「さっさと片付けてよ!なんでいつもいっつも、同じことを言わせるの?」
アイメッセージ: 「片付けてくれないと、悲しい気持ちになる。同じことを何回も言っていると、自分が蔑ろにされているような感じがして、悲しくなるし、こんなに悲しくさせられたことに対して怒りが湧いてきちゃうんだ。」
上の二つのメッセージを読み比べてみてください。
アイメッセージの方が、イライラが持続しにくい感じがしませんか?
アイメッセージで自分が自分を理解し、自分に寄り添ってあげることで、被害者意識が弱まり、否定感が薄れるのです。
大抵の人は幼少期からユーメッセージに囲まれて生きていてるので、アイメッセージがスムーズに言えるようになるには慣れが必要です。
これも1日1回はアイメッセージで伝えるようにする、と決めてやってみるのがおすすめです。
まとめ
イライラして子どもに怒鳴ってしまう、やめたいけど難しい、なんてダメな私、と自分を責めていませんか?
責めなくてもいいんです。
だって、本当に難しいんですもん!
頑張ればなんとかなる問題ではないんですよね。
しかも頑張れば頑張るほど、ストレスになって、疲弊するので、余計怒鳴るようになってしまったりの悪循環なのです。
また自分を大切にする、アイメッセージで伝えるを実践しても、いきなり今日から全く怒鳴らなくなる、という訳にはいかないと思います。
毎日1日1回以上は怒鳴ってたのが、一週間のうち怒鳴らない日が1日あった!で充分な進歩です。
でも多くの人は、1日怒鳴らない日があったからって、一週間のうち6日も怒鳴ってしまった私は何てダメなんだ、ってできてない部分を見ちゃうんですよね。
それだと前向きに行動し続ける原動力が湧いてきません。
そして怒鳴るのをやめるために続けていた行動を、どうせこれをやっても無駄、とやめてしまったりもします。
できてない部分を責め続けていると、またストレスがたまって、自分がコントロールできなくなるきっかけになります。
自分を認めてあげることも、自分を大切にすることの一つです。
そうやって、少しずつ変化していく自分自身を認めながら、進んでいきましょう!
イライラして、自分がコントロールできなくなる、という背景には、いろんな問題が絡んでます。
それこそ、潜在意識の見えない領域では、特に『インナーチャイルド』という子どもの頃の心の傷が影響しているんです。
怒鳴ると子どもにどんな影響があるのか不安になるあなたは、やっぱり子どもの頃、親からされたことで傷ついた経験がたくさんあるんだと思います。
私はヒーリングで『インナーチャイルド』を扱うことで、ヒステリックに怒鳴ってしまう自分が自然に変わっていきました。
自分一人では難しいよ、って方はぜひご相談ください!
あなたの大きな変化をサポートできたら嬉しいです。
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