子どもが泣くまで怒る続けてしまった、ということはありませんか。
きっかけは些細なことかもしれません。
大事な本に子どもがジュースをこぼしてしまった
「やって」と言っていることをなかなか子どもはやろうとしない
子どもが生意気な感じで口ごたえしてきた
などなど
カッと火がついた怒りは止めようがなく、どんどんメラメラとエスカレートしてきて、なかなかおさまらない。
子どもがへらへらと笑っていたり、嫌そうな顔をしていたりすると、バカにしてるのか!?とばかりに、ますます燃え上がる。
子どもが泣き出して、やっとおさまるかと思いきや、ネチネチと怒りはくすぶり続ける。
怒りがおさまった後は一人で自己嫌悪の反省会。
そのような「子どもが泣くまで怒る」から一歩抜け出したい方へ、まず「子どもが泣くまで怒る」の裏側で起きていることの理解を深め、ご紹介する3つのシンプルな対処法がどのように効果的かをお伝えしていきます。
この記事の目次
「子どもが泣くまで怒る」の裏側で何が起きているのか
ここでは「子どもが泣くまで怒る」の裏側でエネルギー的には何が起きているのか、お伝えしたいと思います。
感情のエネルギーは空間に広がる
感情のエネルギーは空間に広がる性質を持っています。
同じ部屋の中にイライラした人がいると、自分もイライラしてくるのはそのせいです。
家の中にいると空間が仕切られているので、感情的になればなるほど、感情のエネルギーは濃くなっていきます。
同じ場所にい続けると、いくら頭では感情を切り替えようと思っても、空間内の感情エネルギーの影響を受けて、感情的な状態から抜け出しにくくなってしまいます。
感情のやりとりのループ
では泣くまで怒り続けてしまう背景にはどんなことが起きているのでしょうか。
怒り続けていると、自分の中の感情エネルギーがあった場所に隙間ができます。
すると、その隙間を埋めたくて相手から感情エネルギーを奪いたくなり、相手に何らかの感情的な反応を起こしたくなってくるのです。
それを「感情のやりとりのループ」を呼ぶことにします。
例えば夫婦間でよく起こりがちな感情のやりとりのループは以下でしょう。
妻の小言を受け流す夫に対し、妻の怒りがどんどんエスカレート、夫も怒りが爆発し、怒りの感情が飛び交う言い合いになってしまう。
親子間では、親が怒り、子どもは泣いて悲しむ、というような感情のやりとりのループが起こりがちかもしれません。
またイライラして怒鳴る親に対し、同じようにイライラして怒鳴り返す子ども、というループもよくあるでしょう。
どのような人間関係でどのような感情のやりとりのループが起こりがちかは、自分の育った環境に影響を受けています。
親:怒る、子ども時代の自分:悲しむだと、自分が親になったときも、親の自分:怒る、子ども:悲しむ、となりがちです。
そして感情のやりとりのループは、感情のエネルギーがそれぞれの中でパンパンの飽和状態になったときに収束に向かい始めます。
子どもが泣いていても、怒りが収まらないときは、まだ自分の中の感情のエネルギーが飽和状態でないということです。
飽和状態になるまで、ますます泣かせるようなことを言い続けてしまいます。
泣くまで怒るをやめる、シンプルな3つの対処法
ここでは感情のやりとりのループから抜け出す対処法をお伝えします。
その場から離れる
叱っているとき、その場が家の中の一部屋など狭い空間なら特に、その空間には怒りのエネルギーが充満しています。
なので、その場(その部屋)からすぐ離れることが、それ以上怒りをエスカレートさせない第一の対処法になります。
移動した場所が静かでスッキリ整った場所であれば尚よいでしょう。
子どもから離れる
子どもと感情のループがすでにできてしまっていると感じるなら、子どもからも離れましょう。
ある程度年齢の大きい子どもなら、場を離れることで、子どもからも離れることができます。
しかし子どもがまだ小さく、自分が離れることで一緒についてきてしまうようなら、心の距離感を離すイメージをしてみてください。
目の前に子どもがいても、遠くに子どもがいるようなイメージを持つとよいでしょう。
深呼吸をする
その場から離れ、子どもから離れることができたら、呼吸に意識を向けて、深呼吸するようにしてください。
人は言動や行動に影響が及ぶほど怒っているとき呼吸が浅くなっていることがほとんどです。
浅い呼吸は交感神経が優位になっている状態です。
ゆっくりと深い呼吸をすることで、副交感神経優位になり、リラックスしやすくなります。
また呼吸に意識を向けることで、今ここ、に心が戻ってきます。
泣くまで叱り続けているとき、頭の中では怒りの火を燃え上がらせる燃料のような思考がぐるぐると回り続けているのではないでしょうか。
「なんて生意気な」「バカにしてる」「どうしてこんな反抗的なの!?」などなど。
今ここ、に心を戻すことで、燃料のような思考から少し距離を置くことができます。
まとめ
エネルギー的に見ると、泣くまで怒ってしまう、をやめることは簡単なことではありません。
だから、やめられない自分はなんてダメな母親なんだ、と責めすぎないでください。
自分を責めることは、人から責められるのと同じくらいのストレスを自分にかけます。
ストレスが一定レベル以上たまると、イライラにつながってしまいます。
子どもが泣くまで怒り続けそうになってしまうとき、
①その場から離れる
②子どもから離れる
③深呼吸をする
をぜひお試しください。
シンプルだけど、効果的な対処法です。
でも簡単だからこそつい忘れてしまい、また泣くまで怒ってしまった、となることもあるかもしれません。
そんなときはやっぱり自分を責めすぎず、また次回、やろうとしてみてください。
怒った時は「離れる」「深呼吸」とシンプルに記憶しておきましょう!
あなたが子どもとのネガティブな感情のやりとりのループから一歩抜け出しますように。
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