【親が変われば子どもも変わる】子どもがみるみる変わる3つのポイント

 

「親が変われば子どもも変わる」

あちらこちらで、よく耳にする言葉だと思います。

 

 

茨城県では県が主体となり「親が変われば子どもも変わる」運動が実施されているそうです。

 

 

では果たして親が変われば子どもも変わるって本当なのでしょうか。

 

 

私は2009年からヒーラー・カウンセラーとして、沢山の子どもを持つ方々にセッションを提供してきました。

 

そしてセッションを受けた人たちの変化、その人たちの子どもの変化を間近で観察させていただいてきました。

 

 

観察を重ねるうちに「親が変われば子どもも変わる」は本当なんだ、と実感を強めていきました。

 

 

では、親がどう変われば子どもがどう変わっていくのか、をお伝えしたいと思います。

 

「親が変われば子どもも変わる」3つのポイント

 

親が変われば子どもも変わる、と言っても、大雑把すぎるかもしれません。

 

どこがどう変わったらどうなるのか、3つのポイントに分けて具体的にお伝えしていきます。

 

感情

 

親が子どもに対し感情的に不安定な場合

 

親が子どもに対して、怒ったり、心配したりなど感情の影響を受けた言動や行動をよくしていたとします。

 

そういった親の感情の波は子どもの感情を波立たせます。

 

感情的に怒ったからと言って、子どもが素直に従うわけではないことは、実感されている方が多いかもしれません。

 

親が感情的になればなるほど、子どもも感情的になるケースがほとんどです。

 

 

親が自分の波立つ感情を抑えて、冷静に振舞おうとしていたとしても、子どもは親の波立つ感情の方を敏感に察知します。

 

その場合、親が見た目に怒っているように見えなくても、子どもは感情的になりやすかったりします。

 

 

親自身が、自分の感情が波立っていることに無自覚なことも多々あります。

 

自分は感情的じゃないのに、子どもは感情的で困る、という場合は、自分では気づかないうちに自分の中に感情が渦巻いている可能性が高いです。

 

 

さらに子どもが感情的になることを親が嫌ったとします。

 

大抵の親は自分が感情的になることに罪悪感を持っているので、子どもが感情的になると感情的になった自分が鏡に映ったように感じられ、「見たくない」と嫌悪感を感じる傾向にあります。

 

 

すると、子どもは成長するにつれ、感情を抑えることを学び、抑えた感情はマグマのように心の底にたまっていきます。

 

マグマのようにたまった感情により、やる気のない感じ、何を考えているのかわからない感じ、ひねくれた感じ、暗く閉じた感じなど、ネガティブな雰囲気を子どもは醸し出すようになります。

 

そして、時々コントロール不能な突発的な言動・行動をすることにもつながり、人生において人間関係を難しくする要因になります。

 

 

また、たまった感情は心や体の病を引き起こすこともよくあります。

 

 

親が子どもに対し感情的に安定するようになると

 

親の感情が安定するようになると、子どもの感情も安定しやすくなります。

 

※感情が安定するとは、以下のようなことを指します。

・いつもは感情的になっていたような場面で落ち着いている

・感情の切り替えが早くなる

・感情の爆発のようなことが起きにくく、感情が言動や行動に影響しにくい

 

 

子どもの雰囲気が明るく無邪気になり、よく笑う子どもらしい子どもになっていきます。

 

 

不思議なことに、今まで子どもがしていた親の感情を刺激するようなこと、例えば、言われたことをなかなかやらない、反抗する、いじける、わがままを言う、などの行動を子どもは自然としなくなります。

 

それはまるで、親の心の中に感情が溜まっているからこそ、子どもが問題行動を起こしていたのかも、とも考えられるほどです。

 

 

親に感情が溜まっていることを、子どもが体をはって教えてくれていた、とも捉えられるかもしれません。

 

 

親が感情的に話をしていたときは、子どもも感情的になって、複雑に絡まり合ったコミュニケーションしかとれなかったのが、親が会話に感情をのせなくなると、スッキリとスムーズなコミュニケーションに変化していきます。

 

今まで聞けなかった、子どもの心の奥のことも、ふいに話してくれる機会も多くなります。

 

許容

 

子どもに対する親の許容が狭い場合

 

許容が狭いとは、具体的には子どもに対して、あれやっちゃダメ、これやっちゃダメ、あれやりなさい、これやりなさい、など、禁止や命令が多いことを指します。

 

口に出して言わなくても、子どもにはこうであって欲しいという理想像を無意識に子どもに押し付け、子どもが理想像から外れそうなときに、がっかりした顔をしたりため息をすることも、許容が狭い、と言えるかもしれません。

 

ありのままの子どもを認められない、と表現することもできます。

 

 

親の許容が狭いと、子どもはやりたいことがやれないもどかしさに、イライラし、時折爆発する傾向にあります。

 

 

そのうち、子どもは自分の選択に自信が持てなくなり、親の顔色を伺うようになります。

 

「どうせダメなんでしょ」、と投げやりな感じやひねくれた感じ、あきらめの雰囲気が漂い始めます。

 

 

成長するにつれ、「やりたいことがわからない」「好きなことがわからない」「何をしていいのかわからない」など、人生に対する気力を失うことが多いです。

 

 

反対に、反骨精神で、親に反抗しながら自分のやりたいことを貫く子どももいます。

 

しかし、やりたいことをやっていても、どこか満たされない想いは蓄積していき、人生のあちこちで、特に人間関係でトラブルになりやすい傾向にあります。

 

子どもに対する親の許容が広がるようになると

 

子どもに対する親の許容が広がる~「やりなさい」「やっちゃダメ」というような縛りが緩む~と、子どもは自由になっていきます。

 

顔色を伺うような感じだった子どもは、おどおどした雰囲気がなくなり、明るくのびのび、楽しそうになっていきます。

 

 

これまた不思議なことに、「やりなさい」と強要されていたときは、なかなか動こうとしなかったことに対して、自然にやるようになったりします。

 

例えば、「宿題をやりなさい」と言われていたときはなかなかやろうとしないで大変だったのが、いつの間にか毎日自分からやるようになる、という感じです。

 

 

この子は問題児なのであれこれ規制しないと、と親が考えて厳しく縛っていたケースでは、親の縛りがなくなった方が子どもは問題児でなくなる、というパターンもあります。

 

信頼

 

親が子どもを信頼できない場合

 

「このままでこの子は大丈夫なんだろうか」と感じることが多いなら、子どもを信頼しているとは言えないでしょう。

 

また親が子どもを信頼していないからこそ、「この子はこのままで大丈夫ではない。このままではダメだ。」という点が目につきやすい、とも言えます。

 

 

信頼と感情、許容は密接につながっています。

 

信頼できないから、不安や恐れがでてきたり、許容が狭まったりします。

 

 

親が子どもを信頼していないと、子どもも自分自身のことが信頼できなくなっていきます。

 

 

それは自己肯定感の低下につながります。

 

親に信頼してもらえないのは、自分に悪いところがあるからだ・自分がいけないからだ、と自分に対して否定的になっていきます。

 

そして、自分の人生に対する信頼も失っていき、将来に対してポジティブなイメージが持ちにくくなります。

 

 

親が子どもを信頼できるようになると

 

親が子どもを信頼できるようになると、子どもは自分自身に対する信頼を取り戻します。

 

見た目にはリラックスした感じ、落ち着いた感じ、フラットな感じ、として現れやすいです。

 

 

「何があっても自分は大丈夫」と自分自身を信頼しているので、トラブルに巻き込まれても、自分らしく対処することができます。

 

 

失敗しても、「自分はダメな人間なんだ」などと必要以上に落ち込まず、失敗から学び、次に活かしていくポイントを見つけていきます。

 

失敗を恐れないので、前向きに新しいことに挑戦するようにもなっていきます。

 

すると、人生はどんどんよい方向に向かっていくため、人生に対する信頼感もより深まっていきます。

 

 

自分自身を信頼できているかどうかは、子どもの人生において、幸福と不幸の分かれ道くらい、重要なことかもしれません。

 

まとめ

 

大抵の親は、自分の子どもの幸せのために、試行錯誤して、色々やってあげたくなるものかもしれません。

 

 

しかし、沢山の親子の変化を観察してきましたが、子どもに対して直接何かしようとするよりも、自分自身を変化させていく方が、子どもの本質的な幸せにつながりやすいように思います。

 

 

今回、親のどこが変われば子どもがどう変わるのか、感情・許容・信頼、3つのポイントに分けてお伝えしましたが、前述したようにこの3つはそれぞれつながっています。

 

 

漠然と一気に変わろうとするよりも、今の自分にとって変化することが必要そうなポイントや扱いやすそうなポイントにしぼって意識してみるのは効果的でしょう。

 

 

子どものために、自分自身を前向きに変化させていきませんか。

 

 

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