子どもの反抗的な行動や言葉
こちらの言うことを聞かない、決めたことを守らない
生意気な態度
そんな場面に直面すると、イライラッと感情が高ぶり、時には自分でも驚くほど子どもにキレてしまうことがあります。
そうなるともう、止められない!
その瞬間、心の中で何が起きているのでしょうか?
そして、大切な子どもを傷つけないために、私たちはどう対処すれば良いのでしょうか?
この記事では、子どもにキレることなく、より穏やかな親子関係を築くために知っておくべき5つの重要なポイントをご紹介しようと思います。
この記事の目次
① 子どもにキレる原因とは?心理的背景を理解する
私たちが子どもにキレる瞬間は、通常、ストレスや疲労、期待と現実のギャップなど、多くの要因が絡み合っています。
この反応は、単に子どもの行動だけが原因ではなく、親側により深い心理的な背景があることを理解することが大切です。
日々の忙しさの中で、私たちは自分自身の感情を後回しにしがち。
しかし、その感情が積もり積もると、突然の怒りとなって子どもに向かうのです。
自己認識を高める: キレる前のサインを見逃さない
なので自己認識を高め、キレる前のサインを見逃さないことが、感情の爆発を防ぐ鍵となります。
なんか、イライラするなぁ・・・と感じたら、それが何に起因しているのかを一旦立ち止まって考えてみましょう。
仕事のストレス、睡眠不足、悪循環な夫婦関係、あるいは(いい親であらねば!)などと自分自身への期待が高すぎることなど、様々な要因が考えられます。
これらのサインを早めに察知することで、感情的な反応を抑え、より建設的な対応を選択することが可能になります。
具体的には以下のようなことを意識するとよいでしょう。
ストレスの兆候に注意する:
頭痛、ソワソワ、イライラ、集中力の欠如、胃痛、肩こりなど
自分自身との対話を大切にする:
「今、何が自分をこんなにもイライラさせているの?」などと自分に問いかける
イライラに気づいたら早めに小さな休息を取る:
深呼吸をする、短い散歩をする、横になる、など
自分自身の感情と向き合うことは、子どもに無闇にキレてしまうことを改善するだけでなく、自己理解を深める上でも非常に大切です。
② ストレス発散法 親もリラックスが必要
子どもに対してイライラする背景には、親自身のストレスが大きく関わっています。
子育ては楽しいこともありますが、同時に物理的、精神的なストレスが伴うことも事実。
そのため、自分自身をケアする時間を確保することがとても重要です。
日常生活の中で簡単に取り入れられるストレス発散法はたくさんあると思いますが、ここでは親子で一緒にできるものをご紹介します。
親子でできるリラックス♪
親自身がリラックスすることで、その落ち着きは子どもにも伝わります。
そうすることで、親子間のささいな衝突をうみにくくなります。
親子共に楽しめるリラックスのための行動を取り入れて、親子一緒に穏やかな平和な気持ちになっていきましょう。
自然の中で過ごす:
近所の公園での散歩や、山や海、川沿いでのハイキングなどは、心を落ち着かせるのに役立ちます。
一緒にクリエイティブな活動をする:
絵を描いたり、粘土で遊んだり、園芸などすることで、共にクリエイティブな時間を過ごすことができます
リラックスできる音楽を聴く:
落ち着いた音楽を聴きながら、ゆったりとした時間を過ごすことが、親子共にストレスを軽減します。
一緒に瞑想やヨガをする:
簡単なヨガや瞑想を一緒に行うことで、心身ともにリラックスできます。
これらの活動は、子どもとの絆を深めるとともに、親自身のストレスを軽減するのに役立ちます。
そして何よりも重要なのは、リラックスするための「時間を作ること」!
忙しい日々の中でも、自分自身と子どものために、優先的にリラックス時間を設けましょう。
③ コミュニケーションの改善: 言葉よりも大切なもの
親子間のコミュニケーションは、言葉によるやり取りだけでなく、言葉以外の非言語的な要素が大きな役割を果たします。
日々の忙しさに追われていると、ついキツい言葉で指示したり叱ったりしてしまいがち。
なので心を込めた行動や態度で愛情を示すことが、親子の絆を深める鍵となります。
親子でのポジティブな会話の時間を作る
親子のコミュニケーションの改善には、まず「質の高い時間」を一緒に過ごすことが重要です。
以下に、親子間でポジティブな会話を促すための方法を紹介します。
共に過ごす時間を大切にする:
食事の時間を共有する、一緒にゲームや勉強をする、寝る前の読み聞かせをする、など、日々のルーチンの中で親子での時間を意識的に作り出しましょう。
積極的に聴く:
子どもが話しているときは、目を見て、興味を持って聴く。
これにより、子どもは自分に価値があると感じ、自己肯定感が育まれます。
感情を共有する:
喜びや悲しみを共に感じることで、心の距離が縮まります。
親自身の感情も日常的に子どもに素直に伝えてみましょう。
例)「こんなことがあってお母さん、悲しかったんだ。」など
自分の感情をまず適切に共有することで、子どもの感情も受け止めるやすくなります。
褒める:
子どもの小さな成果や努力を認め、褒めることで、子どもの自尊心を育てることができます。
感謝の気持ちを表現する:
日常の中で「ありがとう」を伝えることで、感謝の気持ちを育むと共に、ポジティブな関係を築くことができます。
親子間で健全なコミュニケーションを維持することは、子どもの精神的な成長にとって不可欠です。
愛情を込めた態度で接することで、言葉以上の強いメッセージを子どもに伝えることができます。
④ 瞬間的な怒りを抑えるテクニック
子どもに対して怒りが湧き上がる瞬間は誰にでもあります。
大切なのは、その怒りをどう扱うか。
ここでは、怒りを感じた瞬間に役立つ、いくつかのテクニックを紹介します。
怒りがこみ上げたときの即効性のある対処法
怒りの感情は、以下のような物理的な反応を伴うことが多いです。
心拍数の増加:
怒りを感じると、アドレナリンというホルモンの放出が増え、心拍数が速くなります。
これは「戦うか逃げるか」の反応の一部であり、体が直面しているストレスに対処するために準備をしている状態です。
呼吸の速度が上がる:
心拍数の増加と並行して、呼吸も速く浅くなります。
これにより、体により多くの酸素が送り込まれ、必要に応じて迅速に行動できるようになります。
筋肉の緊張:
怒りの感情は体の筋肉、特に顔、首、肩の筋肉を緊張させることがあります。
これは防御的な姿勢を取る準備とも言える反応です。
血圧の上昇:
怒りの感情によって血圧が上昇することもあります。
これは心臓がより多くの血液を体中に送り出すためで、これもまた「戦うか逃げるか」の反応の一環です。
体温の上昇:
怒りを感じているときには、体温が上昇することがあります。
これは体がアドレナリンを放出し、エネルギー消費が増加するためです。
つまり、怒りを感じると、体は臨戦態勢に入ります。
そして子どもがこちらを攻撃してくる敵であると勘違いしカッとなって、(やらなきゃやられる!)とばかりに攻撃してしまうのです。
なので、物理的な反応に気づいたら、以下の方法を試して、感情をコントロールし、(子どもが敵ではないこと)(自分は安全であること)を体にちゃんと伝えましょう。
深呼吸:
怒りを感じたら、深く息を吸い、ゆっくりと吐き出すことで、心を落ち着かせます。
このシンプルな行動は、心拍数を下げ、怒りの感情を鎮めるのに効果的です。
カウントダウン:
10から1までゆっくり数えることで、衝動的な反応を避ける時間を作ります。
この短い時間が、冷静になるためのブレーキとなります。
状況から一時的に離れる:
可能であれば、状況から物理的に離れてみましょう。
短い散歩や別の部屋への移動は、感情を冷静に分析する機会を提供します。
リフレーミング:
怒りを感じる状況を別の視点から見直してみます。
例)子どもが自分の話を無視した → 子どもは単に聞こえなかっただけではないか?
これは、状況に対するあなたの感情的な反応を変えるのに役立ちます。
ストレスボールやストレス解消グッズの使用:
手に何かを握ることで、感情的なエネルギーを物理的な健全なアクションに変えることができます。
叫んでストレス発散できる「叫びの壺」などのグッズもオススメです。
これらのテクニックは、怒りの感情を即座に抑えるのに役立ちます。
しかし、長期的には、怒りの根本原因を理解し、解決することが重要です。
感情は私たちの内面の声。
怒りを感じたときは、それが何を伝えようとしているのかを聞く機会としてください。
⑤ 子どもとの関係を深めるための日常の工夫
子どもとの関係を深めるためには、日々の小さな瞬間に意味を見出し、それを大切にすることが重要です。
以下は、日常生活の中で子どもとの絆を強化するためのいくつかの工夫です。
家庭内でのストレスを減らす簡単な方法
子どもとの関係改善には、まず家庭内のストレスを減らすことが基本となります。
以下の方法を試してみてください。
ルーチンを決める:
子どもは予測可能な環境で安心感を得ます。
毎日のルーチンを決めて実行することで、子どもの不安を減らし、親子間のストレスも軽減されます。
日常に一緒に行う作業を取り入れる:
家事や片付けを親子で一緒に行うことで、協力する楽しさを学びます。
このプロセスは、子どもの自立心を育て、親子のコミュニケーションを促進します。
ポジティブな言葉遣いを心がける:
子どもへの指示や声かけには、ポジティブな言葉遣いを使うように心がけましょう。
<例>「なんでやってくれないの?!」→「やってくれたら嬉しいなー」
批判的な言葉よりも、激励や励ましの言葉が子どものやる気を引き出します。
家族会議の開催:
定期的に家族会議を開催し、家庭内の問題や計画を話し合うことで、子どもが家族の一員として重要であると感じるようになります。
子どもの意見を聞くことで、子どもの自己表現能力も高まります。
感謝の習慣を育む:
日々の中で、お互いに感謝の気持ちを伝え合うことが、親子間のポジティブな関係を築く基礎となります。
子どもとの毎日を豊かにするためには、意識的な努力と小さな工夫が必要です。
これらの方法を取り入れることで、親子間のストレスを減らし、より強い絆を築くことができるでしょう。
まとめ
この記事では、「【子どもにキレてしまう!】その前にできる5つのこと」というテーマを掘り下げ、日々の親子関係において直面するかもしれないストレスや感情の高ぶりをどのように管理し、穏やかな関係を築くかについて探求しました。
主なポイントを以下にまとめます。
①子どもにキレる原因を理解する:
自己認識を高め、ストレスの兆候に注意深くなることで、キレる瞬間を予防することができます。
②ストレス発散法を見つける:
親自身がリラックスする時間を確保し、ストレスを管理することが、親子関係にポジティブな影響を与えます。
③親子のコミュニケーションを改善する:
言葉だけでなく、非言語的なコミュニケーションにも注意を払い、質の高い親子の時間を大切にします。
④瞬間的な怒りをコントロールする:
深呼吸やカウントダウンなど、即効性のあるテクニックを使って、怒りの感情を管理します。
⑤日常の工夫をする:
家庭内のルーチンを確立し、ポジティブな言葉遣いや感謝の習慣を育むことで、親子関係を強化します。
親子関係は、日々の小さな積み重ねによって作られます。
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