「うるさい!」
「あっちに行け!」
「悪いのはママだ!」
え? これって反抗期?
まだ小学生なのに・・・。
そう感じることはないですか?
それって、中間反抗期かもしれません。
毎日毎日、反抗的な子どもにイライラして言い争うのにも疲れた。
そんな方へ、中間反抗期の原因をお伝えしながら、中間反抗期の子どもの対処法をお伝えしたいと思います。
この記事の目次
中間反抗期とは
中間反抗期とは、第一次反抗期と言われるイヤイヤ期と第二次反抗期と言われる思春期の間に起こる反抗期のことを指す言葉です。
年齢的には、年長さんから小学校3、4年生くらいまでの間で生じることが多いようです。
子どもなら必ず中間反抗期があるというわけではなく、個人差があります。
中間反抗期が始まる原因とは
中間反抗期が始まる原因としては、自我が順調に育ってきているから、と言えるでしょう。
小学生にもなると、集団の中で、一人でできるようになることを求められることが多くなってきます。
また言語能力が増し、親以外とのコミュニケーションも活発になってきます。
すると「自分で選択して、自分で行動したい」という気持ちが強くなります。
大人から見ればまだまだ小さいのに、本人としては「一人前の大人」として扱ってほしい時期でもあります。
でも、思うようにできないことも多く、自分の中のイメージとのギャップにストレスを抱えやすい。
親の方も、そんな子どもの変化に気づかず、失敗しないようにと子どもに対し必要以上に干渉していると、干渉されたくない子どもとの間で摩擦が起きやすくなります。
また、特に小学校低学年は、慣れない学校生活や、学校の先生・クラスメイトとの関係性の中で、我慢したり、衝突したりすることが案外大きなストレスとなっています。
家庭という安心できる場所でストレスを発散するために、反抗的になっているパターンもよくあります。
小学生の中間反抗期の特徴
では次に小学生の中間反抗期の特徴をみていきましょう。
口答えや反抗的な言い訳をする
「宿題しなさい」「片付けしなさい」など、日々、子どもにやってほしいことはたくさんあります。
でも、中間反抗期の子どもは素直ではなく、親の声かけに対していちいち、反抗的な言動をとります。
「あとでやる」「わかったから!うるさい!」
「今やろうと思ってたのに、言われたからやる気無くした。お母さんのせいだ。」
また、親のちょっとした矛盾をついて反抗するのも、口が達者になってくるこの時期でしょう。
「好き嫌いしないって言ったって、ママだってしいたけ嫌いじゃんか!」
「パパだってずっとスマホでゲームしてるのになんで?!」
無視する
反抗的な態度が、無視をする、につながる子どももいます。
都合の悪いことには、わざと聞こえないふりをする場合もあります。
口だと敵わないので、ダンマリをきめこむこともあります。
勉強しない
小学生にもなると、親としてはやはり気になってくるのが勉強のことでしょう。
宿題も毎日出されることが多くなります。
昨今、親が子どもの宿題や勉強をみてあげて、やり遂げたことを確認することが当たり前になっている風潮があります。
親としてちゃんとやらせようとすればするほど、勉強しない、宿題をしない、となってしまいます。
また、親が勉強を教えていて子どもの間違いを指摘したことで、「もう、いい!」となって投げ出してしまうこともこの時期よくあることです。
暴言や汚い言葉を使う
学校では色々な子どもたちがいるので、暴言や汚い言葉など、今まで触れなかったような言葉をインプットする機会も増えます。
女の子は言語の発達上、男の子より話すのが上手になるのが早いので、口答えや言い訳、揚げ足取りがうまいです。
反して、男の子は言語の発達が遅いので、暴言や汚い言葉で反抗心を表す傾向にあります。
叩いたり、モノを投げたりする
溜め込んだストレスをうまく発散できず、叩いたり、モノを投げたりします。
こちらも口が達者になるのが早い女の子に比べて、男の子が多いようです。
嘘をつく
自分の都合の悪いことを隠したり、自分の都合の良いように周りを動かすために、嘘をつきます。
嘘をついてるのがわかりやすかった学童期に比べて、小学生にもなると上手に嘘がつけるようになり、親も常に疑いの目を光らせていないといけなくなります。
中間反抗期の子どもへの対応方法
ただでさえ、毎日毎日やることが多いのに、反抗的な子どもとのいさかいで、イライラしストレスいっぱい、もう嫌!って方も多いのではないでしょうか。
中間反抗期の子どもに正論をふりかざし真っ向からやり合っていても、お互い感情的になって消耗するだけだったりします。
ではどんな対応を心がけたらいいのでしょうか。
① 干渉し過ぎない
(この子は私がちゃんとみてないとダメなんだ)とばかりに、「あれやりなさい」「ちゃんとしなさい」「早くしなさい」などと干渉していたら、子どもの反抗はひどくなるばかりです。
そんなこと言っても、私がちゃんと言わないと、子どもはちゃんとできないから・・・
という想いが出てくるかもしれません。
しかし、子どもは自分が信頼されていないことを察知すると、ますます反抗的な態度を強めます。
失敗はあってもいいんです。
そこから学んで次に活かせば、失敗は失敗でなくなります。
それが子どもの生きる力につながっていきます。
いちいち、口うるさく、子どもにあれこれ言うのをやめてみましょう。
親が手を貸すのは、子どもが求めてきた時だけ、くらいのバランス感がちょうどいいと思います。
② 子どもの話をじっくり聞く
子どもが反抗的なのは、じっくりと最後まで話を聞いてもらえることが少ないからかもしれません。
子どもがしゃべっている途中で割り込むことは多くないですか?
「それはあなたがダメなのよ!お母さんが子どもの頃は・・・」
などとよく話を聞かず決めつけて、自分の話をしてしまうことはないですか?
そんなふうにされると、子どもは自分のことが一人の人間として尊重されていないことに傷つき、反抗を強めてしまいます。
反抗しているうちはまだいいかもしれません。
思春期になると親のことは諦めてほとんど話さなくなる、なんてことも起きてきます。
どんな子どもの話も否定せず、まずは最後まで耳を傾けましょう。
③ 感情的に怒らない、冷静に親の考えをアイメッセージで伝える
反抗的な子どもに、ついイライラして、感情的に怒ってしまうことも多いかもしれません。
でも感情的に怒っても、子どもからは感情的な反応が返ってくることがほとんどです。
感情のぶつかり合いは子どもも親も疲弊するだけです。
疲弊するだけならいいですが、親から感情的に怒られると子どもは(否定された)と感じて、より反抗的な態度を強めていく可能性があります。
なので、なるべく感情的にならずに、冷静にアイメッセージで親の考えを伝えるようにしましょう。
アイメッセージとは、私を主語にしたメッセージです。
アイメッセージの反対は、あなたを主語にしたユーメッセージで、子どもを叱るときなどはユーメッセージが使われることがほとんどです。
ユーメッセージ:「(あなたは)勉強しないと落ちこぼれるわよ!」
アイメッセージ:「あなたが勉強しないと落ちこぼれてしまいそうで、(私は)心配になるの」
非難する圧力が強いユーメッセージに対して、アイメッセージは、単にこちらの思いを伝えるだけになります。
④ 信頼して見守る
勉強、友達関係、ゲーム、生活習慣、などなど、子どもに関して心配なことはたくさんあるかもしれません。
でも、せっかく自立しようとしているこの時期、一番大切なのは信頼して見守ることです。
子どもは親に信頼されていると感じると、自己肯定感が高まります。
失敗しても、前向きに挑戦し続ける意欲が湧き続け、明るくしなやかになっていきます。
「そうは言っても、うちの子はちょっと心配なところがあって、信頼はできないかな」なんて感じる時は、もしかしたら、あなたがあなた自身を信頼できてないのかもしれません。
この子は何があっても大丈夫、と子どもを信頼できる人は、私は何があっても大丈夫と、自分を信頼できる人でもあります。
子どもが信頼できないという人は、自分が自分を信頼できているかどうかを疑ってみましょう。
中間反抗期の子どもへの対応を間違えると起こりうること
では中間反抗期の子どもへの対応を間違えるとどうなってしまうのでしょうか。
干渉しすぎてしまう
子どもの話を聞かない
感情的に怒る
信頼して見守れない
このような親の対応により、子どもは親から一人の人間として大切に扱われていない気持ちが大きくなります。
そして(親から大切にされないのは、どうせ自分はダメだからだ)と自己否定感を強めてしまいます。
当然、自己肯定感も低くなっていきます。
すると、子どもの心の傷、『インナーチャイルド』が大きくなり、子どもの生きづらさが増していきます。
生きづらさは、なんとなくいつもモヤモヤする、イライラする、というような感情の揺らぎを生み出します。
自分に自信がなくなり、人の顔色を伺うようになり、やりたいことをやって生きることを早々にあきらめてしまいます。
そんな子どもが思春期になると、親子間での心の交流の不調和が決定的になり、一緒にいるとなんだか居心地が悪い、安心できない、というような親子関係になっていきやすいです。
中間反抗期の子どもに対し、心の余裕がなくなる原因
干渉しすぎない
子どもの話をじっくり聞く
感情的に怒らない
信頼して見守る
どれも親に心の余裕がないと、できにくいことです。
でも、口答えしたり、無視したり、暴言をはいたり、嘘をついたりする中間反抗期の小学生の子どもを目の前にして、心の余裕を持つことは難しい人が多いかもしれません。
(なんで、この子はこんななの?!)
(私の育て方が悪かった?!)
イライラモヤモヤした感情とともに、出口のない思考がぐるぐると周り、疲れ果てる日々。
だとしたらとても余裕なんて持てっこないです。
余裕が持てない最大の原因は、目の前の子どもが、親自身の子ども時代の心の傷『インナーチャイルド』を刺激するからです。
あなたは子ども時代、目の前の子どものように親に反抗的になったことはなかったでしょうか。
反抗的な自分に対し、親から感情的に怒られていた人が、同じように今度は自分が子どもを感情的に怒ってしまうことは多いです。
(いや、自分は親に対しこんなに反抗することはなかった!)という人もいるでしょう。
そういう人は、反抗したくても反抗できなかった可能性があります。
子ども時代の自分が自分を抑えてやらなかったことを、目の前の子どもがやっているのを見ると、馬鹿にされている感じがしてイライラモヤモヤしてくるということはよくあります。
しかも『インナーチャイルド』が関わるイライラモヤモヤは、無意識に勝手に生じるので、頭でなんとかしようと思っても難しいのが特徴です。
中間反抗期の子どもに対し、もっと心の余裕をもって対応していきたい人はご自身の『インナーチャイルド』に気づき、扱っていくことが近道です。
中間反抗期は親も子どももぐっと伸びる時期!
心も体の発達途上の中間反抗期の子どもは不安定で常に揺れ動いています。
その時期に、親がどっしりと見守って、子どもが必要とする時にスッと手を差し伸べてあげることで、子どもは安心して、前向きに挑戦し続けることができます。
すると、子どもは素直になる時が増え、イキイキと楽しそうになっていきます。
社会に出ると、いろいろな人間関係があります。
でもどんな困難も乗り越える力、生きる力のベースがこの時期に養われます。
そして親としても中間反抗期の子どもに対して出てくるいろいろな感情や思い、そして『インナーチャイルド』と向き合うことで、人間としてグッと成長する時期でもあります。
中間反抗期の子どもに余裕を持てるようになると、一人の親としても、人としても、一段と安定し、自由に軽やかになっていけます。
そんな成長する親子を目指していきましょう!
まとめ
私自身は、妊娠中に『インナーチャイルド』を扱うヒーリングを受け、自分の『インナーチャイルド』を見つめながら息子の子育てしてきました。
息子の中間反抗期は、主に勉強に関して出やすかったです。
息子は勉強をやりたくない、私はやらせたい、でよくもめてました。
なんで勉強に対しこんなに私の心の余裕がなくなるんだろう、と自分の『インナーチャイルド』を探ってみると、親に認められたいと必死で勉強してきたことが思い出されました。
やる気のない息子に対しイライラする時、無意識に(私は親に認められたいと必死で頑張ってきたのに、なんであなたは頑張らないの?!)っていう想いが湧き上がっていたのです。
そういうイライラの感情や『インナーチャイルド』をケアすると、必要以上に息子の勉強に対し口を出すことはなくなり、見守れるようになりました。
今、息子は中学3年生。
感情がどっしりと安定している、いつも楽しそうな中学生です。
中間反抗期を楽しく乗り越え、子どもと一緒に親も人間的に大きく成長する、そんな親子を一緒に目指しませんか。
私は自分が受けて効果を感じた『インナーチャイルド』を扱うヒーリングを2009年から提供しています。
もっと余裕をもって子育てしたい!と感じている方は、どうぞご相談ください!
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