✅ 「自然育児」を追求するリスク
✅ 『自然体で育児』とは
✅ これからの時代、『自然体で育児』をおすすめする理由
みなさん、こんにちは。
私は息子を妊娠中から、「自然育児」に憧れてました。
そして出産したら絶対「自然育児」をするんだ!と息巻いてました。
オーガニックでナチュラルなものに囲まれ、子どもと海に山にでかける、穏やかで大らかな日々・・・
うふふ、あはは〜♪(アルプスの少女ハイジの一場面のような妄想)
でも息子が産まれ、日々理想の自然育児を追いかける中で、違和感が出てきました。
全然、(うふふ、あはは〜♪)、 じゃないよ、この状況!
ばかばか、自分!
私が【自然育児】より、【自然体で育児】を大事にするようになった顛末を、ここでお伝えしたいと思います。
この記事の目次
私が「自然育児」に憧れたわけ
さて、そもそも私はなぜ「自然育児」に憧れたのか?
それは第一子妊娠前にさかのぼります。
私は子どもの頃から季節の変わり目に必ず風邪をひき、しかもなかなか治らないという体質でした。
全くの元気!という時がほとんどなく、万年不調。
なので、健康になる、ということにものすごく興味がありました。
そして体が健康になったら、心も安定して、幸せな人生が送れるに違いないって思い込んでいました。
いろんな健康法を渡り歩き、たどり着いたのが、自然療法という分野。
添加物や化学調味料、白砂糖などを避ける。
なるべく農薬や肥料などを使わない野菜中心の食事。
身の回りのものも不自然に作られたものは使わず、なるべくオーガニックなナチュラルなものを使う。
現代医療にはできるだけ頼らず、自然な昔ながらの療法を取り入れる。
まぁ、それまで、週2回は居酒屋に行って、タバコも吸うという乱れた生活をしていたんで(そりゃ不健康だったのは当たり前ですな 笑)、規則正しいナチュラルな生活によってそれなりに元気を取り戻しました。
なので、子育てもなるべく自然に、紙おむつではなく布おむつで、粉ミルクではなく母乳で、
もちろんおやつはよい素材のものを手作りで、
できるだけ自然の多いところに子どもとでかける・・・
そういう生活が子どもの心も体も健康にするって信じていたんです。
私の実践した「自然育児」
私、一回こだわりだすと、けっこう突き詰めちゃう性格ででして、『自然』にこだわって出産は自宅出産を行いました。
前述したとおり、おむつは布おむつ、しかもオーガニックコットン。
肌着もオーガニックコットン。
幸い、母乳はよく出たので、母乳育児。
オーガニックなオイルで、毎日ベビーマッサージ。
どろんこ外遊びをさせてくれる育児支援センターに通う。
なんだか色々一生懸命やってましたね。
自然育児をせねば!って感じで頭でっかちで、ちょっと心は自然体じゃない感じ?笑
でもまだ息子が赤ちゃんだった時はよかったかもしれません。
物心ついてくると色々主張し出します。
オーガニックな素材で作ったおやつより、添加物いっぱいの普通のおやつを欲しがる。
自然保育をしてくれる保育園を嫌がる。
海よりプールやゲームセンターなど人工的な場所を好む。
あれあれあれ、なんで?!
なんで、私に自然育児をさせてくれないの?!
私はこんなにあなたのためを思って頑張ってるのに?!
イライライライライライライライラ・・・
息子が思い通りにならないと、心が揺れ動く日々を過ごしました。
自然育児をする中で、気づいた自分の不自然さ
イライラして心が揺れ動くとね、息子に感情的に当たってしまったりします。
例えばこんな感じ。
そんなジャンキーな菓子、なんでそんなに食べたがるの?!
体に悪いに決まってるじゃない?!
あなたのために!とできるだけオーガニックでナチュラルなものをと思っているのに、全然わかってない!
同時に、自分の努力不足を責める自分もいる。
◯◯ちゃんのお母さんのように、もっと美味しそうなおやつをたくさん手作りしてあげられたら、こんなジャンキーなお菓子を欲しがらないのかもしれない。
あー、ダメな自分。
イライラしちゃって感情的になる自分も嫌い。
イライラ、ギスギス、もやもや、落ち込みズーン・・・
ってことを繰り返すうちに、なんだか違和感を感じ始めました。
「私、なんで「自然育児」、やってるんだっけ?」
私が「自然育児」を通して願ったこと
私は息子が心地よく健やかに育ってくれることを願って「自然育児」を選択したわけです。
でも、「自然育児」にこだわるあまり、私の望むようにならない息子にイライラしてしまう。
そして、理想的な「自然育児」ができない自分を責めて落ち込んでしまう。
すると感情が揺れて、余裕がなくなる。
余裕がなくなると、息子に対し感情的に怒ってしまう。
また、笑顔で穏やかに接したり、話をゆっくり聞いてあげたりということができなくなる。
もしかして、これって結局、、、
私の本当の願い『息子が心地よく、健やかに育つこと』を阻害していない???
頭でっかちの自然育児
ああしなきゃ、こうしなきゃ、
これはダメ、あれはダメ
なんてもしかして、かなり頭でっかちにやってたかもなぁ、と私は気づきました。
学校でのテストのように育児にも正解不正解があり、間違っちゃうと取り返しがつかなくなるような気がして不安でした。
そうやって不安を打ち消すために理想的な「自然育児」を追いかけている私自身は、無理をしていて、楽しくない。
自主的にやっているつもりでも、誰かから間違いを犯さないように見張られている気がして、リラックスできないし、ストレスがたまる。
いや、こんな育児してても、きっと、私にとっても息子にとっても良くない気がする。
そうだ、もっと力を抜いて子育てしよう。
そう、目指すは『自然体で育児』だ!
『自然体で育児』にトライ
自分自身が自然体でいる、『自然体で育児』をしようと決めてから、頭でっかちな育児が徐々に緩んできました。
例えば、買い物中息子がジャンキーなお菓子をねだってきて、(そんなものを欲しがるなんて!!!)とイライラしたときは、まず自分自身にフォーカスします。
(なんでイライラするのかな?)
(体に害のあるものを食べさせたくないのに、わかってくれないのが悲しい・・・)
(今ここでジャンキーなお菓子を一個食べたくらいで、そんなに体に害があるのかな?)
(好きなものを好きな時に食べれると、心の満足度が上がることもあるよね。)
(自分はどっちの方がリラックスして自然体でいられるだろう?)
(ダメって言って買わないこと?それとも買ってあげること?)
自分自身に上記のように問いかけしながら、その時その時で、どちらが自分にとって、力みがなく、自然でいられるのか?を感じながら行動を選択しました。
そうすると、買ったり買わなかったり、ムラができます。
でもムラがあることで息子が変にしつこくなってしまう場合があると気づきました。
しつこくされると、リラックスできないなー・・・、じゃあルール化しよう!
と、一緒に買い物に行ったらある金額の範囲内の好きなお菓子をひとつ買っていい、っていうルールを作りました。
そんな感じで、どうしたら自分自身がリラックスして自然体でいられるのか、試行錯誤しながら息子の子育てをしていったのです。
『自然体で育児』は感覚を開く
どうしたらリラックスして自然体でいられるのか、感じながら実践していくと、「自然育児」を追求している時よりも、余裕が出てきました。
余裕が出てくると、息子の様子を冷静に観察できるようになります。
「自然育児」にこだわっていた時だと、何がなんでもジャンキーなおやつはダメ。
それが、息子を観察できるようになると、(今は元気だからジャンキーなもの食べても大丈夫だな)とかなんとなくキャッチできるようになっていったんです。
その反対に、(ちょっと元気ないから、今は食べない方がいい)みたいなこともキャッチできる。
そういう時は欲しがっても、今は食べない方がいい、って諭す。
すると息子も何か察知するのか、素直にあきらめる。
『自然体で育児』をしていると、感覚が開かれて、息子がどういう状態なのか、まさにエネルギー的にキャッチできるようになっていきました。
昔々、自然の中で生活していた人たちは、そのような目に見えないものをキャッチする能力がもともと備わっていたのでしょうか。
『自然体で育児』でハッピー親子♪
『自然体で育児』を実践していくと、息子との関係性がどんどん楽に楽しくなっていきました。
例えば、『自然体で育児』をしていると、ゲームをしていてもエネルギー的に大丈夫だな、とか、ゲームの悪影響出てるから今はやめさせた方がいいな、とかなんとなくわかります。
なので、ゲームに対しても気楽な気持ちでいられます。
『自然育児』をストイックに追求してたらきっと、「ゲームなんて絶対ダメ!」ってなり、ゲームをしたい息子は不満がたまって、もっとギスギスした関係になっていたと思います。
『自然体で育児』をしている私と息子との関係は、基本的にとても穏やかで軽やか。
いつも笑い合ってます。
もちろん、たまにギスギスすることもあります。
そんなときは言いたいことを言います。
それが我慢しない私の姿で、私の自然体なので。
でも、我慢していないので、後に引き摺らないのです。
すぐ、穏やかで軽やかな関係に戻ります。
まとめ
息子は今中学二年生。
息子が小さい頃よりも今は、育児に関して本やネットでいろんなたくさんの情報がとびかっているなぁと思います。
この育児方法がいい!と頭で考えて色々実践しても、(うまくいかない)(じゃあこれがいいのか)(あれがいいのか)(子どもが悪いの?)(いや私がダメなんだ)など悩んで迷って、疲弊してしまうように思います。
情報過多の時代だから余計に、頭で考える育児ではなく、感覚で感じる育児が大切になってくる。
しかし大抵の人は子ども時代、親からあれダメこれダメと、子どもらしい素直な感覚を否定されて育っているので、自分の感覚を閉じてしまっています。
だから、感じることではなく、頭で考えることが当たり前になってしまったのです。
『自然体で育児』は閉じてしまった感覚を開き、余計な思考を手放して、子どもと自由な関係を築いていく育児。
『自然体で育児』は親も子も幸せになる育児。
一緒に目指していきましょう!
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