子どもが拗ねるという行動は、親としてはとても悩ましい問題ですよね。
特に、その行動が成長しても変わらないのではないかと心配する親は少なくないと思います。
拗ねる子どもがそのまま大人になることへの懸念は、親として自然な感情です。
しかし、拗ねる子どもに対して、適切な対応と理解をもって接することで、健やかな成長と発達を促すことができます。
拗ねる子どもにどう対応していったらよいのか、親としての心構えはどんなものがあるかなど、お伝えしたいと思います。
この記事の目次
拗ねる子どもがそのまま大人になるなんて、不安すぎる!
拗ねる子どもがそのまま大人になる
そうイメージして、心配になったり不安になったりするのは、実際子どものように拗ねる大人がたくさん存在するからだと思います。
具体的に拗ねる子どもの行動とは以下のような感じでしょうか。
1. 黙り込む
拗ねているとき、しばしば黙り込んでしまい、質問に対しても答えようとしない、または一言で済ませるような行動を取りがちです。
これは、不満を持っているが、それをうまく表現できない、または表現したくないという心理状態の表れです。
2. 泣きわめく
拗ねると泣き叫んだり、大声で騒ぎ立てたりすることがあります。
これは感情のコントロールが難しい年齢で、フラストレーションを感じたときに直接的な感情表現として現れることが多いです。
3. 意図的に文句を言うなどして反抗する
拗ねる子どもは、親や教師の言うことを意図的に聞かない、あるいは反対のことをすることで自分の不満を表すことがあります。
これは自己主張の一形態であり、自分の意志や要望を認めてもらいたいという欲求から来る行動です。
4. 体を使った表現
拗ねている子どもは、体を使って不満を表現することがあります。
これには、足を踏み鳴らす、ドアを強く閉める、物を投げるなどの行動が含まれます。
5. 引きこもる
自分の部屋に閉じこもってしまうなど、社交的な場から意図的に離れる行動を取ることもあります。
これは、不満やフラストレーションに対処するための一時的な逃避行動として見られます。
大人になってもこんな行動が続いたとしたら・・・、
例えば、社会に出てからも、何か気に入らないことがあったら黙り込んだり、大声で威嚇したり、ぶつぶつ文句を言い続けたり、バタンとドアを乱暴に閉めたり、はたまた引きこもったりなんてしまったら・・・
周りにいる人たちは大いに迷惑するだろう。
仕事もちゃんとできないかもしれない。
結婚もできないし、もしくは結婚しても破綻して、ひとりぼっちになってしまうんじゃないか。
そんなふうに子どものネガティブな未来を想像したら、そりゃ心配にも不安にもなってしまいますよね!
子どもはなぜ拗ねるのか
しかし子どもってなんで拗ねるんでしょうね。
何か不満があるからでしょうけど、それでもちゃんと理性的に表現してくれれば、こっちとしてもまだやりようはあるのに。
まぁ、まだ子どもが小さいうちは仕方ないのかもしれません。
赤ちゃんの時は何か欲しいものや、不快なことがあったら、泣いて訴えるしかコミュニケーションの手段はなかったわけです。
ちょっとくらい言葉が理解ができるようになったからって、そう簡単にはコミュニケーション方法は変えられません。
例えば、スーパーのお菓子売り場にあるチョコが欲しい!
泣いて訴えます。
「ダメよ!」と言われても、欲しいものは欲しいのです。
口の中はあの、甘い味を欲しているのです。
さらに泣き喚く。欲しい!欲しい!欲しい!
「もういい加減にして!みっともない!!」イライラした親に怒鳴られます。
そして、親子どもども、しっちゃかめっちゃかな状態になる。
親は、今は買えないチョコを、子どもの諦めが悪く欲しがって泣き続ける、という行為に対しネガティブになっているのですが、子どもは親から自分自身のことを否定されているように勘違いして傷ついてしまうことはよくあります。
こういうことが続くと、子どもの不満の矛先は、親に向かいます。
(なんでわかってくれないの?)
(なんでありのままの私(僕)を認めてくれないの?)
( 私(僕)のこと嫌いなの?)
そうやって蓄積していった不満が、拗ねる、という行動に結びつくようになります。
拗ねる子どもに対してどう対応すればいいのか
拗ねる、の原因にある親への不満の根本には、親から自分自身を否定されている、と子どもが勘違いしてしまうことにあります。
なので、拗ねる行動の裏側には、(どうせ親は認めてくれない)というひねくれた想いと同時に、(こんな私(僕)でも認めてほしい!)と願う想いもあるのです。
なので、拗ねる行動には、親へのアピールも含まれます。
年齢を重ねていくと、このアピールは複雑化する傾向にあります。
何が気に食わなかったのか、突然わけのわからないまま無視をしだすなんてこともあったりします。
独り言のようにずっとぶつぶつと文句を言い出す、暴言を吐く、家出する、なども挙げられるでしょう。
じゃあ、子どもの望むことを全て受け入れればいいのでしょうか。
例えば欲しいというものは全部買い与えなきゃいけないのでしょうか。
いやいや、そんなことはありません。
子どもの拗ねる行動がめんどくさくなって、その場をおさめるために、親が子どもの言いなりになったとしても、子どもの心は一時的にしか満たされず、子どもの心の根っこはかわいたまま。
そしてまた拗ねる行動を繰り返します。
なので根本的な対応法は、拗ねる子どものありのままを受け入れてあげようとすること、なんです。
拗ねる子どものありのままを受け入れる
拗ねる子どものありのままを受け入れるって、じゃあ、どうしたらよいのでしょうか。
前述したように、子どもの求めることをやってあげることが、そのままイコールありのままを受け入れることではありません。
子どものありのままを受け入れる、とは、拗ねて感情的になっている子ども、をそのまま受け入れるのです。
拗ねる子どもに対し、不安や心配になる人は、子どもの拗ねて感情的になる行動に対して、ネガティブに感じていると思います。
そこを、ネガティブではなく、ポジティブ!、とまではいかないまでも、(あー、今、感情的になってるんだなー)と心理的距離を離してフラットに認めてあげる、のが、ありのままを受け入れるに近い表現です。
もちろん、拗ねて感情的になることに対して、ポジティブな面もありますよ。
成長過程において、感情を表に出し切ることで、ある程度大きくなると感情に振り回されにくくなるんです。
子どもの頃感情を抑えて我慢することの方が、ネガティブな感情が蓄積して、感情のコントロールがきかなくなっちゃう原因になりうるんです。
そう、大人になっても拗ねる行動を繰り返す人は、拗ねて感情的になることのありのままを、親に受け入れてもらえなかった人がほとんどです。
子どものありのままを受け入れるのは実は難しい
子どもの拗ねて感情的になる行動に対して、ネガティブではなく、(あー、今、感情的になってるんだなー)と心理的距離を離してフラットに認めてあげる。
心理的距離を離すというのは、例えば、テレビ画面の中に子どもがいる感じの距離感ですね。
なにかのドラマで、子役が、むくれている。
別段、心が騒ぐこともなく、フラットに認められますよね。
ただ、自分の子どもだと、そう簡単にはいかないかもしれません。
拗ねて感情的になる子どもに対し、もやもやっ、イライラッ、そわそわ・・・、なんだかいろんなネガティブ感情が湧き上がる人は多いです。
特に、外出中、大勢の人の前で大声を出して拗ねられたりなんかしたら、(もう、やめて!!!)って怒りも出るし、恥ずかしさもでるし、もうフラットでなんかいられないのが普通ですよね。
またそういうネガティブな感情で揺れている時に、平気なふりをしようとしても、子どもにはバレてます。
自分から発せられた感情のエネルギーって空気中に拡散するからです。
拗ねて感情的になる子どもを前に、フラットでいられない人は、その人が子どもの頃、親から感情的になることをありのままに受け入れられてこなかった可能性が高いです。
だから、頭でいくら、(ありのままの子どもを受け入れてあげよう)と考えても、自分の感覚や感情が勝手に湧いてきて、それを許さないのです。
まず自分のありのままを受け入れよう
じゃあ、どうすりゃいいのか、っていうと、ありのままの子どもを受け入れるためには、まずありのままの自分を受け入れるのです。
具体的には、拗ねて感情的になっている子どもに対し出てくる自分の想いを受け入れ、感情をちゃんと感じてあげる。
例えば、ゲームを取り上げられたからって、こちらにアピールするかのように、部屋のすみにうずくまっている子どもがいたとします。
とてもフラットに受け入れてあげられないなーと感じたら、まず自分の想いをちゃんと受け入れてみてください。
(なんでこの子、いつもこんななの?)
(もう、ほんとやだ!)
(めんどくさい!)
そして想いに付随して出てくる感情にフォーカスします。
感情にフォーカスする、ということがよくわからない人は、感情がエネルギーだとしたら体のどのへんにあって、体がどんな感じに反応しているのか、観察してみるといいでしょう。
例えば、あたまがモヤモヤしているとか、肩に力が入っているとか、胸がキュッとなって息苦しい感じがする、とかです。
うまく体の感覚がつかめたら、その感覚をじっと感じます。
この、自分の想いや感情にフォーカスする状態が、ありのままの自分を受け入れることにつながります。
そして不思議なことに、ありのままの自分を受け入れている状態が、子どもに対して心理的距離が離れて、フラットにいられる状態なんです。
なので、子どもが拗ねている間、子どもではなく、自分にフォーカスしているだけで、子どもが落ち着くのが早くなったりします。
子どもが拗ねていても将来バラ色だとしたら・・・
さて、子どもが拗ねている間、自分にフォーカスして、子どもとの心理的距離が離れるだけでもいいのですが、もうひとつ、プラスアルファで、やってみるといいことをご紹介しましょう。
それは、【子どもが拗ねていても、子どもの将来に何の問題もなく、子どもの将来はバラ色って決まっているとしたら、自分はどうするか?】と自分に問いかけてみることです。
拗ねることって悪いことで、そのままで育つと子どもはろくな目に合わない
そんなふうに考えていること自体、ありのままの子どもを受け入れていないことで、子どもを否定していることになるんです。
一般的にも拗ねることってよくないことって言われていたり、親も親自身の親から拗ねることを嫌がられていた場合、拗ねる=悪、ってなっているんですよね。
なので、その固まっている考えを緩めるために、この問いかけを使います。
さぁ、どうでしょう?
子どもが拗ねていても、子どもの将来には何の問題もなく、子どもの将来はバラ色って決まっているとしたら、どうしますか?
子どもが拗ねていたらどう対応したらいいか。
いろんな人がいろんなことを言っていると思いますが、この問いの答えは、オンリーワンのオリジナルなあなたの答えになるでしょう。
そう、子育てって成功の法則があるわけじゃないんです。
だって、親も子どもも、一人一人、全く違う存在だから。
だから親子の数だけ、また、その時その時で、オリジナルな答えがあるんです。
それはまるで、親と子が、即興で奏でる、音楽のようなものなんです。
まとめ
親に充分拗ねられて、受け入れられた子どもは、土台がしっかり育ちます。
小学校低学年くらいまでなら、思春期の頃に違いが出てきます。
思春期で、拗ねがひどいって子は、ちょっと複雑化しちゃっているので、時間はかかるかもしれません。
でも、親がありのままを受け入れようとすることで子どもとの関係性は着実に変化していきます。
でも、ちょっとどうにもならなそう、っていう時はご相談ください。
また、ありのままを受け入れてもらえなかったという心の傷が、インナーチャイルドとなって、固着化して、にっちもさっちもいかなくなっているっていうこともよくあります。
子どももそうだし、親もです。
というか、親のインナーチャイルドのほうが影響度が大きいです。
親のインナーチャイルドが大きければ大きいほど、子どもをうまく受け入れてあげられないんです。
私は『インナーチャイルド』を扱うヒーリングを十年以上提供しているので、こういう、悪循環化した親子関係を紐解いていくのは得意!
どんな悩みにも丁寧に寄り添いサポートします。
親が変われば、驚くほど、子どもが変わったりしますよ♪
あなたの子育てを応援させてもらえたら嬉しいです。
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