前回の記事「すねる子どもだった私が伝えたい 親にすねる子どもの心理」では、子どもの心理についてお伝えしました。
いやー、心理がわかったとしてもねー、現実的に、すねる子どもってめんどくさいですよね。
突然機嫌が悪くなってむくれたり、やたらとつっかかってこられたり、色々とやってあげてるのにも関わらず無視してきたり・・・
私も子ども時代の自分を育てることを想像すると、鳥肌立つほどめんどくさいですもん (笑)
子どもがすねてる時って、何をやっても裏目にでるというか、なんだか悪い方向にしかいかないような気がしませんか?
子どもがすねることが減って、穏やかな親子関係になっていけたら・・・
そう望むあなたに、すぐすねる子どもだった私と母親との関係を赤裸々に語りながら、すねる子どもとの具体的な付き合い方をお伝えしたいと思います。
この記事の目次
拗ねる私に対し、母親はどう対応していたか
母親に対し筋金入りのすねる子どもだったことは前回の記事で詳しくお伝えしました。
すねるパターンも以下のように色々なバリエーションを持っていました。
① いちゃもんをつけて責める
② ひねくれた言い方をする
③ ぶつぶつと文句を言い続ける
④ 睨む
⑤ ため息をつく
⑥ 大きな音を生じさせる
⑦ 無視する
そんな時に私の母親はどう対応していたかというと、①②のパターンに対しては応戦して、口喧嘩になっていました。
どっちが正しいのか、どっちが悪いのか、言い争うわけですけど、まぁ、大抵は泥沼状態で決着はつきません。
③〜⑦のパターンは泥沼状態から発展する場合が多かったですが、母親の何かが気に障って、母親自身も何のことかよくわからないいまま、私が突然無視し始める、なんてこともありました。
③〜⑦のパターンの場合は、母親はさじを投げ、何も言ってこなくなります。
私の無視が長く続く時は、母親は努めて普通にふるまっていましたが、そういう母親の普通にふるまう姿を見ては、(私がこんなに怒っているのになんで普通にしてこようとするの?)と余計苛立っていたように思います。
すねる私は、なんでそんなに拗(す)ねを拗(こじ)らせていたのか
すごいですね、「拗(す)ねる」と「拗(こじ)らせる」、漢字が一緒なのですね❣️
話がずれましたが、なんで私はそんなに母親に対して拗ねを拗らせていたのでしょうか。
とにかく、すねる時の私の心の中は不満でいっぱいでした。
イライラして怒っていました。
なんで私がこんな目にあわなきゃならないのか、自分が被害者で、母親が加害者でした。
(側から見て全然そうは見えなくても、むしろ私の方が加害者だと見えていても)
母親は心配性な上、過保護で過干渉だったけど、裏を返せば子どものことに心を砕いている人という見方もできます。
でも心から満たされていない。
なんだかいつもモヤモヤ、イライラする。
なので、ちょっとでも私の期待通りにならないと、不満が爆発するのです。
拗ねを拗らせていたのは、不満が大きい子どもだったからと言えるかもしれません。
なぜそんなに不満だったのか
世界中のいろんな家庭と比べてみたら、私はとても恵まれた家庭に育ったとも言えるでしょう。
父も母も、彼らなりに私を一生懸命愛してくれていたんだと今はわかります。
金銭的なことで苦労したことはありません。
でもあの頃の私は不満だらけでした。
なぜなら、愛されているという実感が薄かったからです。
なので、やりたいことをやらせてもらえなかったり、干渉されたり、注意されたり怒られたり、思ったような反応をもらえなかったりした時は、必要以上に(ああ、やっぱり私のことを大切に思ってくれていないんだ!愛してくれてないんだ!)と感じてしまい、深く傷ついていたんです。
そして傷ついた自分を守るために、攻撃体勢に入り、力ずくで母親を思った通りに動かそうとしたり、傷ついていることをアピールしようとしました。
なぜ愛されている実感が薄かったのか
親がどんなに子どもを愛していようとも、それが子どもに素直に伝わるかどうかは、残念ながら別問題です。
母親は心配や不安から、私のことに色々口出すことが多く、彼女はそれを愛情と思ってやっていました。
しかし私にとっては、母親は自分の心配や不安の方ばかり優先して、目の前の私自身を見てくれていないし、私自身を信頼してくれていない、と捉えていたのです。
特に思春期の頃はイライラモヤモヤがすごかったですね。
例えば、ブラジャーをつけるかつけないか、というときに、母親は「ブラジャーなんてやめておきなさい。気持ち悪くなるから」と言うのです。
なんでそんなことを言うかというと、母親自身がブラジャーを初めてつけたときに気持ち悪くなったからなのです。
母親と私は別の人間です。
母親がそうだったから、私もそうだとは限りませんよね。
母親は先回りして子どもに失敗させないようにすることが愛情だったようですが、私にとっては私の自由な未来を母親の不安と心配で制限されているような感覚で、イライラもするしモヤモヤもする。
また母親の言いなりになってきた面もあったので、何かうまくいかないことがあると、「全部お母さんのせいだからね!」といちゃもんをつけるようになっていきました。
親にすねる子どもに対しどうすればいいの?
親にすねる子どもは、親に愛されている実感が薄く、不満を抱えているため、すねるなどの問題行動を起こす傾向にあります。
なので「親にすねる子どもに対しどうすればいいのか」の答えとして非常にざっくり言ってしまえば、愛されている実感を高めてあげれば、拗ねを拗らすことは減っていくでしょう。
下の子が生まれて母親の関心が薄くなったように感じてすねている幼児なら比較的シンプルかもしれません。
一緒にいる時間を増やしてあげたり、心から寄り添って抱きしめてあげたりするのは、親にとっても子どもにとっても一致する愛情表現だったりします。
ただ気をつけないといけないのが、親目線で『これが愛情』と感じるものと、子ども目線で『これが愛情』と感じるものがズレている場合が多々あるということです。
拗ねを拗らせて、複雑化している子どもの場合は特にそうです。
私の母親にとって、心配することや、過干渉になることは愛情だったわけです。
でも、私にとってはそれが愛情と感じられず、私自身の可能性を否定され、代わりに母親の不安や心配を押し付けられているようで窮屈で重かったのです。
母親がよかれと思ってやることなすこと不満で、まさにすねる刺激となる地雷だらけだった頃もありました。
母親も大変だったと思いますが、私も私で、母親を困らせる自分に自己嫌悪に陥りながら自分がどうにもコントロールできずに、やっぱり大変でした。
拗ねる子どもに伝わりやすい愛情表現を探ろう
どうすれば、子どもが愛されているという実感を持つようになるのか。
そう自分に問いかけて探っていくだけでも、何かヒントが見えてくると思います。
必要なのは観察力。
そして子どもを満たしてあげたいという気持ちですね。
あ、そうだ、もうひとつ必要なものがありました。
それは心の余裕です。
子どもを観察するには心の余裕が必要です。
客観性と冷静さが求められるからです。
そこまでの余裕はないかなーという方のために、具体的な視点もお伝えしましょう。
すねる子どもを満たすシンプルな視点
子どもにとって、愛されている実感できることのひとつが、信頼されることです。
「この子は何があっても大丈夫」と無条件に信頼されること。
それはありのままの自分を認められることでもあります。
子どもを信頼ではなく、不安や心配から接してしまうことが多いなら、子どもは愛情を感じにくくなります。
そしてすねる行動を悪化させていくことにつながります。
なので、子どもに何かしようとしたり、言ったりするときに、(今、自分は不安や心配から行動しようとしているのか?)と問いかけてください。
例えば、「勉強しなさい」という言葉をよく子どもに言っているとします。
それは不安から言っているのでしょうか。
そう問いかけた時に、例えば『(勉強しなくて落ちこぼれたら、将来大変なことになる)(落ちこぼれたら、学校の先生とか周りのママ友から親の私が白い目で見られるに違いない)という不安や心配が私にあって、だから勉強しろって言うのかもしれない』と気付いたとします。
もし気付いたとしたら、次に(子どもを信頼するとしたら、私は子どもに何を言ったりしたりするんだろう?)と問いかけてください。
『目の前に勉強しない子どもがいて、それを信頼するとしたら・・・』
こう言い換えてもいいかもしれません。
『勉強してもしなくても、この子の将来はハッピーと約束されているとしたら・・・』
さて、どうしますか?
答えが『何も言わない』だったとします。
可能なら、それを実行してみましょう。
もちろん、やっぱり我慢できなくて言っちゃった、でも大丈夫です。
『信頼するとしたらどうするか?』という問いに対しての答えを心の中で積み重ねていくだけで、少しずつ、あなたの態度に変化がでてくると思います。
すねる子どもとの付き合い方
すねる子どもとの付き合い方は、『目の前の子どもを信頼するとしたら、どうするか?』と自分に問いかけて、可能ならその答えを実行してみる、です。
子どもがまさにすねている時に問いかけてみるのも効果的です。
目の前にすねて、むくれて口をきかない子どもがいる。
普通なら、(こんなにすねて、この子はこのままで大丈夫なんだろうか)と心配や不安になるかもしれません。
イライラしてくるかもしれません。
では(すねていてもこの子は大丈夫)と信頼するとしたら・・・?
さて、あなたはどうしますか?
イメージしてみましょう。
ここで、子どもを信頼することって難しい!と思われる方は、もしかして、自分自身を信頼することも苦手なのかもしれません。
『こんな母親で大丈夫なんだろうか?』『子育て自身がない』なんて感じることが多い方は、自分を信頼することが苦手なはずです。
子どもを信頼することと自分を信頼することって、つながっていたりするんです。
そんな時はご自身が子どもの頃、親に心から信頼されていたらどうだったかな、と想像してみてください。
子どもってね、親から信頼されることって、すごい喜びだったりするんです。
その喜びをぜひ子どもにプレゼントしてあげてください。
不安ベースで子どもの将来を考えるよりも、信頼ベースで今の子どもを満たしてあげる。
それが、本当の意味で、子どもの生きる力となり、子どもの幸せな人生の基礎となってくれます。
まとめ
あの頃、母親が私を信頼してくれていたら・・・
なんて私もイメージしてみました。
すごく心強かっただろうなと思います。
そしてもっと自分に自信を持って人生を歩んでいけたんじゃないかな。
まぁ、実際はそうじゃなかったからこそ、自分にちっとも自信が持てず人生がうまくいかず、、、。
でもうまくいかない人生の原因を探って改善することを積み重ねてきたからこそ、ヒーラー・カウンセラーという仕事に繋がったので、結果オーライなのですが!笑
『不安や心配から何も言わない。』
VS
『信頼から何も言わない。』
行動は同じだったとしても、醸し出されるエネルギーが全然違います。
実は子どもはエネルギーの方を敏感にキャッチするんですよ。
すねる子どもとの付き合い方、ぜひ試してみてください。
あなたと子どもとの関係が穏やかで心地よいものになっていくように応援しています。
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